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[ 編集 ][ 返信 ]どうしてこうならなかった

ゆな

――この世界は、どう表現するべきなのだろうか。一体何が変わっているというのだろうか。
 学校から様々な生徒が自宅に向かって帰る時間、その中で仲が良さげな五人の女子生徒が門を通っていく。

「お前等、遅ぇーぞ! 早くしねぇとお菓子売り切れちまうぞ!」

 一番手は赤色の少女。短いスカートだというのも気にせず、ワクワクした表情で急かしている。確か彼女は学校でも昼食もお菓子も沢山食べた筈なのに、まだ食べるというのか。食い意地が張っている。

「ちょっと杏子、落ち着けってば! お菓子は逃げないわよ!」

 二番手は青色の少女。荒っぽい言い方で赤い女の子に言うけれど、その顔は何処か楽しそう。どうやらこの会話も慣れっこのようで、笑っている。青色の少女は後ろを振り返りながら、残りの三人に向かって早く行こうと急かしている。

「杏子ちゃん、さやかちゃん、待ってよー!」

 三番手は桃色の少女。とたとたと女の子っぽい走り方で追いかけるけど、とろい。前の二人が運動系だから仕方ない、彼女はそれほど走れる子ではないもん。だけど置いてかれないよう、危なっかしくも走る。

「まどか、走ると転ぶわ。……あ」

 四番手は黒色の少女。前に走る桃色の子の足がもつれそうなのを見て、声をかけようとするが時既に遅し。彼女はすってんころりと転んでしまった。黒色の少女は慌てて桃色の少女に駆け寄り、大丈夫かと必死に声をかける。二番手が慌てて戻り、一番手がそれに続いて彼女に近づく。

「みんな、慌てすぎよ。鹿目さん、怪我は無い?」

 五番手は黄色の少女。慌てる三人とこけた一人をあらあらまぁまぁと微笑みながらも宥め、桃色の少女に声をかける。彼女に怪我が無いのを確かめると、四人を纏めてお菓子屋に行こうと仕切りなおした。彼女は寂しがりだけど頼れるお姉さん、だからこんな時は彼女がリーダーになるのだ。

「もー、まどかったらびっくりさせないでよ」
「そーそー。びっくりしちゃったじゃねぇか」
「……原因は誰にあると思ってるのかしら」
「うっ! すいませんしたー!」
「そんなに怒るなよ、ほむら」
「ほむらちゃん、あたしは気にしてないからそんなに怒らないで?」
「……元々怒ってないわ。ただ反省してないようだったから、ちょっとね」
「もうっ、ほむらちゃんったら」
「ふふ、それにしても明美さん……すっかりかっこよくなっちゃったわね」
「いや、かっこよくなりすぎだってば」
「眼鏡と三つ網が何をどうすれば、こんなクールになるんだ?」
「文句ある?」
「「そーゆーわけじゃない!」」
「二人とも息ピッタリね。初めて会った時が嘘みたい」
「ホントですね。あー、仁美ちゃんも来ればよかったのに」
「確か習い事?」
「はい。でも次は仁美ちゃんも一緒に誘います。さやかちゃん、良いかな?」
「もっちろん! 恋と友情は別問題だからね!」
「それでこそ、あたしのさやかだ! でもさ、のんびりしてると恭介とられちまうぞ?」
「わ、わかってるってば!」
「……それより早く行かないの?」

 五人は歩きながらも、楽しく好き勝手に会話する。赤と青が楽しげに、黒が冷静にツッコミを入れて、桃が黒を抑えて、黄はそんな四人を眺めて。そんな感じの下校模様。これが五人の日常。
 それはどこにでもありそうな学校風景の一部。壊れることが無いような日常そのもの。

 そんな光景を電柱の上から眺めるのは、白い生き物。

「学園だとそういう形になるのがまどかの望みなんだね」

 白い生き物、キュゥべえは自分が見えないだろう五人を見下ろしながら呟く。寂しいわけじゃない、悲しいわけじゃない、ただただそれを出来事として眺めてた。
 彼はここに来るまでに五人の様子を見てきた。そして最後にここにやってきた。理由は契約じゃない、一つの答えを知りたかったからなのだ。
 そして今、キュゥべぇはこの“結界”の答えを知る。

「魔法少女と魔女と僕がいない。ただ、まどかの知る限りの日常が平和的な形で延々とリピートする世界。それがこの結界というわけなんだね」

 ここは現実であって、現実ではない。現実と呼ばれてた世界は何処にも無い。
 ならばここは何処なのか? 答えは一つ、救済の魔女が生み出した楽園の結界である。

 ■

「巴マミはまどか達だけではない友達もいる。定期的にくる親戚もいる。彼女の“孤独”は魔法少女だった時よりも、ずっと解消されているね」

 とってもベテランで、まどかとさやかを魔法少女の世界に招待するのに一役買った黄色の魔法少女。
 孤独を恐れ、精神的な脆さを持っていた彼女を支えるのはまどか達だけじゃない。彼女達じゃない、孤独の身となった彼女に手を差し伸べてくれる優しい親戚もいる。
 交通事故で「助けて」と願った巴マミは家族と永遠の別れを告げてしまったけれど、それでも色んな人に囲まれて幸せに過ごしてる。

「美樹さやかは杏子の後押しもあって、志筑仁美と上条恭介を巡る恋のライバルとして認識。それを受け入れた上での友人関係を行っている。まどかが危惧していた佐倉杏子、明美ほむらとの対立も目立ったものではない」

 誰かの幸せを願いながらも、心の奥底では自らの幸せを望み続けてた人魚姫のような青色の魔法少女。
 大切な人と結ばれたい、だけど友人も彼を思ってる。中々出ない後一歩の勇気、それを後押ししたのはちょっと態度は悪いけど誰よりも他人思いの赤い親友。
 恋心から「上条恭介の腕を治して」と願った美樹さやかは恋敵の出現に心が揺らぐけれど、新しい友達に支えられて己の恋にひたむきになる。

「佐倉杏子が一番不思議な形になってるや。あの彼女は魔法少女時代の杏子の面が強い、僕の知ってる彼女とは違う。……まどかがその一面しか知らないのなら、それも当然かな」

 最初は利己主義で敵だと思ってた、だけど本当は誰よりも魔法少女の心を持っていた赤色の魔法少女。
 とてもやんちゃで食いしん坊、天邪鬼のように見える聖女。家が教会の彼女は大切なものを良く知っていて、だから暴走しやすいさやかを放っておけなくて背中を押した。
 辛さから「皆が父を話を聞いてくれるようになってほしい」と願った佐倉杏子は家族が壊れかけたけど、彼女の優しさを誰よりも知ってる新しい友達が代わりに思いをぶつけて救ってみせた。

「そして明美ほむら。まどか、君が彼女に会ったのは確か僕よりも前だった筈だ。そして僕の知る限り、彼女は眼鏡をかけていなかった。なのにどうして君は、巴マミ以上に明美ほむらの事を良く知っているんだい?」

 クールでミステリアスで謎に満ちていた、本当は何度も時を繰り返して友達を救おうとした黒色の魔法少女。
 最初は体が弱くて引っ込み思案、自分に自信がもてなかった。だけど転校して巡り合えた親友のおかげで、眼鏡をやめて、三つ網もほどいて、かっこよくなりました。
 悲しみから「まどかを守れる私になりたい」と願った明美ほむらは迷路を彷徨いかけたけれど、親友が大慌てで駆けつけて彼女を自分の方へと引っ張り込んだ。

 そう、本来ならば絶望に陥る筈なのに、彼女達は希望に満ち溢れてた。幸せに満ち溢れてた。日常と言う幸運をめいいっぱい楽しんでいた。
 現実の悪夢は、この楽園ではなかった事になっていた。

「わけが分からないや。一部の人間が変わっている以外、世界そのものは全然変わっていないじゃないか」

 けれども元凶のキュゥべえはその違いが分からない。希望と絶望の有無、日常の有無、幸せの有無、これがどんなに人の心を大きく救っているのか、理解できない。
 ただ分かるのは、まどかの理想郷とキュゥべぇの知ってる現実はほとんど大差が無いという事。

 ■

『惑星『Magia』は救済の魔女『Kriemhild・Gretchen』によって宇宙暦XXXX年XX月XX日に壊滅。
 これによって人類が生息する惑星としての機能は消滅し、実質『Magia』は『Kriemhild・Gretchen』のみが生息する危険惑星となった。
 ただし過度な攻撃を外部から行う・『Magia』の大地に降り立つ・一定種族が絡む、などといった特定の条件を満たさない限りは近づいても害は無い。
 一定種族に当てはまるのは『インキュベーター』及びその外見が近い種族。原因は『魔法少女システム』が関係していると推測される。
 既にエネルギーノルマは達成できているので『インキュベーター』が『Magia』に近づきさえしなければ、宇宙はこれからもずっと平和でいられるだろう。
 一惑星の犠牲により、全宇宙は救われた。惑星『Magia』に住まう人類よ、魔法少女になってくれて感謝する』

 ぺらりと落ちた紙。それに書かれているのは、一つの報告書に見える手紙。
 高い高い展望台の中、キュゥべえはこれを銜えると目の前にいる魔法少女に向かって話しかける。

「高確率でこの手紙が原因だね。でも彼は事実を述べた上で感謝の言葉を綴っただけなのに、どうしてまどかに殺されたのかな。聞いてもいいかな、鹿目まどかを模した使い魔。いや、Kriemhild・Gretchenの分身・鹿目まどか」

 まどかと呼ばれた桃色の魔法少女の形をした使い魔は、使い魔とは思えない人間の表情を見せながら反論する。

「皆殺しになった結果を喜ばれて嬉しいって、誰も思わないよ。それにあなたのせいでこうなったんじゃない」
「そうだね。でも僕にはもうどうすることもできないし、僕を何度殺しても無駄な行為でしかない」
「知ってるよ。だけど、私達『魔法少女』は『敵』を倒すためにいるの。だから『敵』であるキュゥべぇを何度でも殺す。そうしないと、苦しむ子がまた出てきちゃうからさ」
「随分と酷い言い草だね、この星の現状は僕よりも君の方が知ってる癖に」

 使い魔の論理に、キュゥべえは悪いとも思わずにただ事実を述べる。
 だけど使い魔は何も言わない。使い魔は弓矢を構えて、何時でも射れる体勢に入るばかり。敵=キュゥべえにしっかり狙いを定めて。
 それを見つめたキュゥべえは何処か納得したように頷いた。

「そういう事か。まどか、君は君の知る五人が仲の良い魔法少女である上で平和である事が望みだったんだね。それで契約してもよかったのに」
「契約しても、結果は同じでしょ? さやかちゃんの時がそうだったじゃない」
「そして明美ほむらが繰り返している時の流れも記憶している。それはどこで知ったんだい?」
「それは内緒」
「そう。ところでまどか、君は僕を殺さないのかい? 君の力なら、僕を滅ぼす事ぐらい余裕だろ?」
「うん、余裕だね。でもあなたがいたから、私達は出会えたの。それに……『敵』がいなくなったら『魔法少女』じゃないでしょ?」

 そう言った使い魔の言葉は酷く矛盾していた。だけどその目はとても無機質にキュゥべえを見つめていた。
 何時殺されてもおかしくない状況下、キュゥべえは無表情のままに思ったことを口にする。

「やっぱり君はまどかであって、まどかじゃないね」

 次の瞬間、キュゥべえは顔面を射抜かれた。

 ■
突発的に書いた魔法少女まどか☆マギカ。書けている部分はここまで。
本当は皆が望んだ全員揃ってのハッピーエンドもしくはアナザーワールドを書こうと思ったのに、何故かこうなった。

2011/04/19 Tue 00:04 [No.250]


残り41件

  1. [243] 前スレが満杯になったので勝手ながら引き継がせて頂きました。
    以下、前スレからのコピペ。

    ここは、ドリメに関係ない短編を書くところです。
    ドリメ意外の、個人小説のテストアップに使っていただいても構いません!
    過去の短編を貼るのもいいですし、突発的に思いついたけどどこに投稿すればいいか分からないのを貼るのも結構です。
    以前別所に投稿したけど  ・・・・ >> 続き
    短編スレ 二冊目
    ロサラ 2011/04/16 11:48
    1. [250] ――この世界は、どう表現するべきなのだろうか。一体何が変わっているというのだろうか。
       学校から様々な生徒が自宅に向かって帰る時間、その中で仲が良さげな五人の女子生徒が門を通っていく。

      「お前等、遅ぇーぞ! 早くしねぇとお菓子売り切れちまうぞ!」

       一番手は赤色の少女。短いスカートだというのも気にせず、ワクワクした表情で急かしている。確か彼女は  ・・・・ >> 続き
      どうしてこうならなかった
      ゆな 2011/04/19 00:04
    2. [264] レヴィが二次幻想入り

      東方二銃談 〜 2hand of 2nd xanadu.

      【登場人物】

      *メインメンバー

      ★レヴィ
       本名はレベッカ・リー。ウルトラ短気だが面倒見は良いかも。
       今回幻想入りしてきた。スタートは旧都から。
       ただし弾幕は二挺拳銃から出る。ってか銃弾を加工しても  ・・・・ >> 続き
      レヴィが二次幻想入り
      いぬ 2011/04/21 22:42
    3. [288] 命祈祷は、先程から何者かの気配を感じていた。
      しかし、彼女が持つのは“白を操る程度の能力”。気配を感じる要素に白は連想出来ない。つまりは能力で感じ取ったのではない。
      単純に言わば「直感」。
      人ではあらず者達と共に住み、彼女自身も人外である故に、勘が冴えてるというのだろうか。それに、その直感は正解と言えよう。
      理由は簡単。祈祷の目の前には――
      > 続き
      文章力を見てもらいたくて
      いぬ 2011/04/26 00:06
      1. [289] * * *

         「そうですか為らばやって御覧なさい、――命祈祷ッ!!」

        続いて女――永江衣玖も、閉ざされていた口を解き放つ。
        更には右手に持っていた、細長い帯に柄をくっ付けたような、奇妙な得物も“解き放つ”。
        蛇のように、鞭のようにしなり祈祷に迫るそれ。

        薄刃乃太刀(はくじんのたち)。
        “刀狩”と呼ばれる  ・・・・ >> 続き
        Re: 文章力を見てもらいたくて
        いぬ 2011/04/26 00:08
    4. [293] 「もうすぐ、この世界は終わるだろうな」

       ――時は2114年。
       人間の細胞を変形させるウィルスが、突如出没した。
       その悪魔とも呼べるウィルスは瞬く間に日本中を覆い、2年後の2116年には、既に日本は崩壊状態となってしまった。
       その中で、健気に生きてゆく、化物に浸食された人間達。

      「やだ………化物になるなんて嫌だよ……あ  ・・・・ >> 続き
      ロストラスト 予告編的な
      ロサラ 2011/04/26 22:45
    5. [297] 「どうして……どうして誰も私を認めてくれないの……!? みんな私をバカにして……!
       力が、もっと力が欲しい……! 今度こそ、誰が本当に一番なのかを……!!」

       私の名前は、暁美ほむら。
       まどかが全ての魔女を打ち滅ぼす概念となって消滅してから、3年が経った。
       高校生になった私は、小学生になったまどかの弟、タツヤの面を見る毎日を送っていた。> 続き
      エア小説『魔法少女ほむら★マギカ』予告編
      フリッカー 2011/04/30 01:06
      1. [300] キャラ紹介

        暁美ほむら
         主人公。唯一改変前の世界の記憶を持つ魔法少女。クールな雰囲気はそのままに、芯の通った強さと優しさを持つ少女へと成長した。
         高校生になった現在も仲間達と共に魔法少女として戦う一方で、いなくなった姉代わりにとまどかの弟であったタツヤの面倒を見ている。しかし体に何らかの異常を抱えているらしく……
         以前の世界とは異なり、弓矢  ・・・・ >> 続き
        Re: エア小説『魔法少女ほむら★マギカ』予告編
        フリッカー 2011/04/30 12:16
        1. [306] 設定を読んでいてタツヤを戦わせてもいいんじゃないのか?という思いと、杏子は展開上出す必要がないんじゃないかと思ったのでそれを元に設定を書いてみました。

          暁美ほむら
           主人公。無かったことにされた世界の記憶を持つ魔法少女。クールな雰囲気で芯の通った強さと優しさを持つが、病弱さは治ってない。
           高校生になった現在も仲間達と共に魔法少女として戦う一方で、必要以上  ・・・・ >> 続き
          さっそく妄想して楽しんでみます。
          あきはばら博士 2011/04/30 23:13
      2. [313] 「ほむら。魔法少女がどうして『魔法少女』と呼ばれるか、知ってるかい? ソウルジェムで生み出せる魔力は、二次性長期の少女が一番強いんだ。でもその時期を過ぎると、魔力の強さは次第に衰えてきて、ついには戦闘レベルに達しなくなってしまうんだ」

        「私の名前は、五月スズ。あんた達にも見せてあげるわ、私の力をね!!」

         突如として現れた、魔獣を操る『悪の魔法少女』五月  ・・・・ >> 続き
        エア小説『魔法少女ほむら★マギカ』予告編その2
        フリッカー 2011/05/01 22:51
    6. [309] ワスも妄想したので、投下します。

      魔法少女まどか☆マギカ それぞれの願い

      世界観
       はるか未来の地球を舞台にした物語。
       文明が崩壊した後の世界であり、我々の世界とは違った科学技術が発展している。どちらかというと、スチームパンク風の世界。

      用語
      魔法:この世界における『魔法』とは、『ソウルジェム』という  ・・・・ >> 続き
      Re: 短編スレ 二冊目
      kaku 2011/05/01 21:23
      1. [310] キャラ紹介
        カナメ・シャルロッテ
         ワルプルガ魔法女学院ミドルスクールの2年生。
         14年前、魔獣たちによって滅ぼされた国、ジャポネーゼの出身である。カナメを除く同国の国民は全て殺されており、カナメの家族などの血縁者は、その死体すら発見されなかった。
         当時、兵士としてジャポネーゼの戦いに参戦していたマミに保護され、今に至る。
         明るく天真爛漫な性  ・・・・ >> 続き
        Re^2: 短編スレ 二冊目
        kaku 2011/05/01 21:24
        1. [311] マミ・シャルロッテ
           ワルプルガ魔法女学院の教師。
           元クリームヒルト王国の兵士であり、ジャポネーゼにて行われた魔獣掃討作戦にも参加した。
          「首を落としても死なない」と言われ、不死身とすら思われていたが、ジャポネーゼの戦いを最後に、兵士を引退する。その後は学院にスカウトされ、教師として働きながら、カナメを育てる。
           学院ではミドルスクールで対人格闘術と基礎魔  ・・・・ >> 続き
          Re^3: 短編スレ 二冊目
          kaku 2011/05/01 21:24
    7. [334] 風来ピカチュウの戦闘スタイル
      ・ピカ自体は(固体値的意味合いで)普通の個体で、レベルが高い+電気玉持ってる+ボルテッカー覚えてるから通常より強いだけ。
      ・逃げ足はベラボォに速い。特性「にげあし」なのかと錯覚するぐらい高確率で逃げ出せられる。
      ・人間の知恵を持っている為、その辺を最大限利用する。どっちかっていうと精神的攻撃の方が得意。でも傍観者スタイルが好き。
      > 続き
      短編というか自分用の設定?
      ゆな 2011/05/11 23:15
      1. [335] 風来ピカの手持ちポケモン ※全員レベルは高い為、油断してると潰されます。
        フライゴン♀:子供を人間に殺されて以後、闇堕ち。基本クール無関心だが、人間相手のバトルになると鬼・修羅化。
        憤怒と憎悪のままに暴れ狂う。自分の命に執着を持って無い為、ある意味使いやすい。ヤンデレファビオラといえば分かるかな。
        フライゴン当人は仇さえ取れれば何時死んでも構わないし、ピカチュウを悪魔  ・・・・ >> 続き
        Re: 短編というか自分用の設定?
        ゆな 2011/05/11 23:16
    8. [347] なんでも、そのペンダントを持っている者は、「空巡の旅人(そらめぐりのたびびと)」って呼ばれてるとかなんとか。
      生まれた時から持っていた、気づいたら手元にあった。
      如何なる経路でそのペンダントを手にした者は、色々な世界を自由気ままに旅をできる資格があるって事。
      つまりそのペンダントは、その「空巡の旅人」への招待状みたいな感じだね。
      世界は、本当にたくさんある。  ・・・・ >> 続き
      RS 空巡の旅人 仮設定
      ロサラ 2011/05/15 21:45
    9. [360] ポケモン戦記 ブルーローズ・リポート

      ○あらすじ
       1944年12月、劣勢の続く第2次欧州大戦の西部戦線。士官養成所を卒業したばかりの空軍陸戦隊ポケモン士官、レナは、最前線の丘の上に位置する小さな教会、ネージュ教会を防衛する任務を与えられる。
       率いることになった小隊は、全ての隊員がポケモンで構成され、その特異性から「ツオー小隊」――動物園小隊と呼ばれる小  ・・・・ >> 続き
      Re: 短編スレ 二冊目
      フィッターR 2011/05/26 00:10
    10. [362] 言うなれば運命共同体

      互いに頼り
      互いにかばい合い
      互いに助け合う

      1人が6体のために
      6体が1人のために
      だからこそ戦いを勝ち残れる
      ポケモンは友達
      トレーナーは家族

      嘘を言うなッ!!

      猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら笑う

      無能!> 続き
      Re: 短編スレ 二冊目
      フィッターR 2011/05/26 22:51
      1. [395] ユグドラ達が去り、ヘヴンズゲートはまたいつもの静けさを取り戻した。
        マリエッタは、ユグドラが封印した聖剣、グラン・センチュリオの元に近いた。
        「ユグドラ王・・・あなたがこの地上世界を武力のない平和な世界を築き上げる・・・それは、誰もが成し遂げれなかった偉大な事です。
        しかし、あなたは誰からにも言われたわけでもなく、自らの決断でこの聖剣を手放しました。
        あなた  ・・・・ >> 続き
        もしもユグドラ・ユニオンがハッピーエンドだったら
        ジャグラー 2011/06/21 23:13
        1. [396] 「死者が蘇る・・・しかも、スケルトンや屍兵のような形ではなく、生前と同じ状態で・・・。だけど、ネクロマンサーでもこんな高度な魔術は扱えないのに、誰がやったのかしら?」
          ミラノとキリエの二人を見て、ロザリィは呟く。
          彼女の脳裏には、かつてお互い争うこともなくロズウェルと話していた事が思い浮かぶ。
          彼女の知ってる中でネクロマンサーは彼が一番だった。
          だから彼女は  ・・・・ >> 続き
          Re: もしもユグドラ・ユニオンがハッピーエンドだったら
          ジャグラー 2011/06/21 23:14
          1. [397] 「姫様」
            ブロンキア城を眺めていたユグドラに、デュランは声をかける。
            ユグドラは一瞬体を震わせ、彼の方に体を向ける。
            「どうしました、デュラン?」
            「いえ・・・先ほど、クルス殿が何故死んだはずのキリエ殿達が生き返ったのか予測していたのを聞いて、少し思う所がありまして。」
            「思う所・・・?」
            「はい。クルス殿は、これは聖剣が封印される前に最  ・・・・ >> 続き
            Re^2: もしもユグドラ・ユニオンがハッピーエンドだったら
            ジャグラー 2011/06/21 23:14
            1. [398] あ、あのさロズウェル」
              「なんだ、ロザリィ?」
              ロザリィの声にロズウェルが反応し、ロザリィの方に顔を向ける。
              ロザリィの少し赤く、下を向いている。
              「あたしさ、この王国軍と一緒に行動して分かった事があるんだ。
              アンクは、帝国軍が奪ってアンクカノンっていうあたし達のアンクを組み合わせた砲台になってたわ。
              でも、あのキリエとかいうクリフライダ  ・・・・ >> 続き
              Re^3: もしもユグドラ・ユニオンがハッピーエンドだったら
              ジャグラー 2011/06/21 23:15
    11. [399] ・《B・R・C(ブースター・ローリング・クラッシュ)》(炎の渦×『もらい火』+電光石火=火炎車)
      すべてはここから、炎を纏い貰い火を発動させつつ突進する、つまり火炎車の強化バージョン。
      ・《火の玉スカイアッパー》(炎の渦+炎のパンチ×スカイアッパー)
      火炎昇竜拳。汎用性を求めたのに作中では2回しか使われなかった、しかたないね主人公の必殺技だし。
      ・《スーパー  ・・・・ >> 続き
      ドリメの必殺技
      あきはばら博士 2011/06/22 23:24
      1. [400] ・《貫刀・兼光》(ブレイブバード×すてみタックル)
        一本槍、まっすぐ突進。亜種として《貫刀・兼光―斬》もあり。
        ・《双刀・元重》(両方の翼で鋼の翼×翼で打つ)
        二本刀、二方向同時で命中率倍増。亜種として《双刀・元重―鋏》もあり。
        ・《連刀・真長》(電光石火→乱れ突き×追い討ちの連続攻撃)
        三連撃、突き飛ばした相手を追い討ちで連撃を重ねる。
        > 続き
        Re: ドリメの必殺技
        あきはばら博士 2011/06/22 23:26
    12. [402] ・携帯サイトで活躍させる予定の六人主人公。混合夢小説だよ。
      ・特性は一つ。第三特性に関してはあまり細かく考えてません。
      ・性格による強さは無しとします。そこまで小説に反映できません。
      ・技のシステムはドリメ順序。そのポケモンが覚えるものならば、ほぼ何でもあり。
      ・各人の性格とこだわり、特徴はそれぞれの項目で書いていきます。
      ・最大目的:各ポケモンの  ・・・・ >> 続き
      六人の乙女達
      ゆな 2011/06/26 22:52
      1. [403] ハジメ 15歳イメージ 女性 一応カントー地方出身
        十年以上無人島で育った野生児。素直で純粋、ド・ストレートな価値観持ち。ぼさぼさに伸びまくった青い髪+汚れた黄緑のノースリーブワンピース着用。チビ、ぺたんことガキ体系。
        ガルーラ達に育てられながら、弱肉強食の野性の世界で育ってきた。なので素直な一方、心身ともに『強さ』を重視する誇り高い一面を持っている。また手先が器用で武器も作れ  ・・・・ >> 続き
        Re: 六人の乙女達
        ゆな 2011/06/26 22:52
        1. [404] アユミ 17〜18歳イメージ 女性 ホウエン出身
          明るく元気な勢いのあるハイテンションガール。紅色の髪をツインテールにしており、花の髪飾りをつけてる。黄色の上着とピンクのミニスカ着用。スタイルは素晴らしいに尽きる、特にくびれ。
          お菓子やダンス、お洒落が大好きな今時の女の子。やや我侭だが夢や目標の為ならば努力を続けられるタイプで、ノリノリで動きまくれる方。手先が器用であり料理・裁  ・・・・ >> 続き
          Re^2: 六人の乙女達
          ゆな 2011/06/26 22:53
          1. [405] どこか大人びていて、でも大人じゃなくて、子どもみたいにはしゃぐことが出来ないからこそ、子どもなのであって。

             いつもアンニュイ、何かと毒舌。病弱で、低血圧。ときどき逆上して、貧血。

             物憂げな表情で、同年代の女の子たちの恋をあざ笑いつつ、心の奥では憧れている。

             そんな彼女が、勇気を振り絞って、子どもになって、そして……ちょっとだけ  ・・・・ >> 続き
            楽園乙女 鉛色コンプレックス
            架空マン 2011/06/26 23:23
    13. [407] ポケモンは、我々が最も簡単に心を通わせる事の出来る生物であり、我々が最も簡単に手に入れる事の出来る殺戮兵器である。
      ――ポケットモンスター・ジャーナル誌――

      「寒い……」
       雪を被った木々を眺めながら、彼女は独りごちた。

       寒い、という感覚を直接肌で感じたのは、これが生まれて初めてだ。
       生まれてから季節も1巡り程度しかして  ・・・・ >> 続き
      ブルーローズ・リポート 第1話冒頭
      フィッターR 2011/06/28 23:57
    14. [408] 「よー。なにしとるん?」
      「お、キリヤだ」
      「うわっ」
      「……おいおい、まさかのゲームか。さすがカオス部、ゲームまでできるとは」
      「文芸同好会さまさまだよね、ほんと。見てる側も楽しいわこれ」
      「いまめっちゃビビった……いや、一部のセンセーにバレたらヤバいよ?」
      「あー……うん、まあ、そうだな。……ところで、それってポケモン?」
        ・・・・ >> 続き
      Re: 短編スレ 二冊目
      椎名 2011/06/29 13:04
    15. [411] 鬼伝説

       今は昔。具体的には2006年頃の京都での話である。
       当時、京の都に鬼がいた。
       鬼の名は坂本祐二と言い、亀岡にある己の巣に篭もり、気が向けば外に出、女を金で買っていた。
       ある日、そのようにして買った女と脳内で情事に耽っている時のことだ。鬼と同じ巣に住む鬼婆が、耳障りな声で叫んだ。
      「ゆうちゃん、ごはんやで。早う降りといで」  ・・・・ >> 続き
      コンテスト短編   \鬼伝説/
      架空マン 2011/06/30 23:51
      1. [412] なんと余計なことをするのだ!
         祐二は、憤った。勢い余って、手に握りしめたエロ本を破った。
         ビリ、というかすかな音が、ドアの外にも聞こえてきた。明らかに、なにか紙を破いた音だ。
         祐二は子供の頃から、気に入らないことがあると暴れた。自分を制御できない部分があったのだ。そのくせ、人見知りをするものだから、そういった衝動はもっぱら家の中で暴走するようになっていた。> 続き
        Re: コンテスト短編   \鬼伝説/
        架空マン 2011/06/30 23:51
    16. [413] 今頃になって一応本編の続き物を作ってみましたけど、まだ本調子じゃないなぁ…… 唐突で申し訳ないですが、アドバイスや意見などがありましたら是非とも御願いします。;

      ――――――――――――――――――――

       道端の野良猫とすれ違いながら、ゴミ箱に乗って高い塀と屋根を伝って渡り、そして飛び降りまた回り道。旧市街の細道を越え、ユウキは道なりにどんどん小さな道の  ・・・・ >> 続き
      スカメモ 本編用見本 (第1章 2)
      Makoto 2011/07/01 23:53
    17. [423] コンテスト用シナリオの途中経過にて。
      少しずつ、シナリオのボリュームを増やしてくつもりですナリ。
      まずは序盤から……

      ――――――――――――――――――――――――

       そよそよと風が草を靡くとある小さな森の中。
       水色のポシェットを左肩にかけた一匹の“こねずみポケモン”がしきりに辺りを見回しながら、二つ足でパタパタと走って  ・・・・ >> 続き
      コンテスト用シナリオ (微調整予定 1)
      Makoto 2011/07/12 23:59
      1. [436] ――――――――――――――――――――――――

        周囲が少しずつ暗くなって、明かりの欲しい位に森は静けさに包まれた。遠くではヨルノズクの鳴く声がこだましているようだ。

        「あれ、ここってさっきも通らなかった? 何か同じところをぐるぐる回ってるような……」
        「そんなはずないと思うけど…… ねぇ、止まってないでとにかく帰ろうよ。ここ、何か気味が悪いも  ・・・・ >> 続き
        Re: コンテスト用シナリオ (微調整予定 2)
        Makoto 2011/07/15 00:27
        1. [437] ――――――――――――――――――――

          「ふぅ、助かった…。こんな所に洞穴があったなんて」

           滑りこむようにして洞穴に入ったリュカたちは、ホッと安堵のため息をつく。偶然見つけたとはいえ、それなりに人並みの大きさであったため、隠れる場所にも打って付けとなっていたからだ。

          「と、まずその前に…… “フラッシュ”!!」
          > 続き
          Re^2: コンテスト用シナリオ (微調整予定 3)
          Makoto 2011/07/15 00:29
          1. [438] ――――――――――――――――――――

             しばらく眠っている時、洞穴の中でぽつりと水滴が落ちる音がした。
             その音に、むくっとシフォンが起き出し、ふわぁーと大きくあくびをした。事前に足の傷を治してもらった際に体力を回復したおかげもあってか、体が自然に軽くなっているのを感じた。
             リュカは横になって寝息を立ててまだグッスリだ。そっと近付いて顔を見てみると…  ・・・・ >> 続き
            Re^3: コンテスト用シナリオ (微調整予定 4)
            Makoto 2011/07/15 00:31
            1. [439] 「う… うーん…。寝てたのか、ボクたち……」

               しばらくして、もぞもぞとリュカが起き出した。
               何で、涙なんか流してたんだろう。こんなの、兄としてみっともないじゃないか。リュカはしきりに顔を拭って涙を振り払った。

              「やっぱり…… 無いか、きのみバッグ……。きっと雨の中でどこかに落としちゃったんだ……」

               先ほどの雨で気が動  ・・・・ >> 続き
              Re^4: コンテスト用シナリオ (微調整予定 5)
              Makoto 2011/07/15 00:34
              1. [440] ――――――――――――――――――――――――

                 洞穴の中、思い思いにリンゴやきのみなどを口に頬張りながら、3匹はそれぞれ状況を説明し、その後簡単に自己紹介を済ませていた。

                「どうして、キミみたいな幼い子がこんな森の中に?」
                「この森の…… どこかにね、ねがいぼしがいるって聞いてね…… おかあさんと一緒に探してたの……」
                「ねがいぼ  ・・・・ >> 続き
                Re^5: コンテスト用シナリオ (微調整予定 6)
                Makoto 2011/07/15 00:35
                1. [458] ――――――――――――――――――――――――

                  「……行ったわよ、あの子どもたち」
                  「あの隠し階段、ようやく気付いて降りて行ったか……。幾ら何でも鈍くさ過ぎだろ、おい!」
                  「ホントなりよ。呑気に自己紹介なんかやってる場合じゃないなりって! それにここジメジメしてるし… 隠れるオイラたちの身にもなれって言いたいなり」
                  「言い合うのも結構だけど、感  ・・・・ >> 続き
                  Re^6: コンテスト用シナリオ (微調整予定 7)
                  Makoto 2011/07/18 22:09
                  1. [459] 個々のパートは専らセリフだけになってますね…。; 少しずつ地の文を加えるつもりです。

                    ――――――――――――――――――――――――

                    『ううっ…… ここから出してよぉ……』

                    「? 今何か聞こえた?」
                    「ううん、何もしゃべってないよ?」

                    『お願い……だから…… だれか…… 助けに来て……』
                      ・・・・ >> 続き
                    Re^7: コンテスト用シナリオ (微調整予定 8)
                    Makoto 2011/07/18 22:11
                    1. [462] ――――――――――――――――――――――――

                       どれ位時間が経ったのだろうか。確かボクたちは後ろから不意を突かれて、それから強い風に飛ばされて……

                      「うぅっ…… 一体どうしちゃったんだろ……」

                       リュカは痛む体をこらえながら、ゆっくりと起き出して辺りを見回そうとした。ところが腕を動かそうとしても、思うように動かない。
                        ・・・・ >> 続き
                      Re^8: コンテスト用シナリオ (微調整予定 8)
                      Makoto 2011/07/19 02:02
    18. [469] 王道っぽくなるよう頑張ってみた。

       + + +

      〜これまでのあらすじ〜
      先立ってしまったダンブルドアの意思をつぎ、ヴォルデモートの残機っていうか命の欠片(計7個)をつぶすために旅をしてきたハリー、そしてロン、ハーマイオニー。彼らはヴォル残機を探すため、世界各地を飛び回っていた。
      ある時は呪われた島、ある時は魔物が好く海、またある時は一  ・・・・ >> 続き
      Re: 短編スレ 二冊目
      椎名 2011/07/20 21:56