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  1. Re: タイトルは未定!(-)
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  7. Re^4: 夢の世界とは(途中)(-)
  8. Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド(-)
  9. Re^3: 夢の世界とは(途中)(-)
  10. Re^2: 夢の世界とは(途中)(-)

Re: タイトルは未定!

ゆな

魔力設定
・全ての人、全ての種族が持っている。存在しない者は決していない。
・魔力があるから魔法が使える、というわけではない。魔力があるから、戦えるというのが正解。
・魔力があっても魔法を使えない者は存在している。
・魔法に関しては個人個人で違いがでる為、術者オリジナルとなる。基準は無い。

属性説明
・また人によって魔力の質が違い、様々な属性を所持している。
・種類は基本下の通り

水(氷はここに入る)
風(雷はここに入る)
土(草はここに入る)


となっている。これ以外にもいくつか見られるが、数が多いのはこの6種類である。
ただしあくまでも「その人が持つ体質としての属性」であり、「使用魔法がそれだけ」というわけではない。
つまり
人物が宿している属性としては一種のみ。
魔法としては複数属性使用可能。
七の種族は基本一つしか属性を宿していない。二つ以上は絶対にありえない。

属性相性
炎は水に弱く、土に強い。
水は風に弱く、炎に強い。
風は土に弱く、水に強い。
土は炎に弱く、風に弱い。
光は闇に強く、闇に弱い。
闇は光に強く、光に弱い。

ハルカで例えましょう、属性設定。
ハルカは「炎属性」ですが、己が使う魔法は炎以外の属性も使用可能です。水だろうが風だろうが土だろうが雷だろうが草だろうが、制限はありません。得意不得意はさすがにありますが、それは個によります。
一方で攻撃を受ける際は「属性」が大きく響いてきます。
ハルカは「炎」なので「水属性攻撃」を食らうと、大ダメージ。
逆に「土属性攻撃」を食らってもダメージは軽減されます。
この辺りはポケモンで当てはめた方が手っ取り早い。

2011/11/26 Sat 19:29 [No.730]

Re: タイトルは未定!

ゆな

種族
人間:バランス型。唯一他の種族と子供が出来る。
特に特徴も無い最も種類が多い種族。無限の可能性を秘めており、良く言えば万能。悪く言えば器用貧乏。
おすすめジョブ
基本どれでもOK。

獣人:攻撃力が高い。防御力が低い。
獣の特徴を持った亜人の種族。個によって耳と尻尾のみか、全身毛皮なのかは変わってくる。
尚、基本的に陸上動物のみ。鳥や魚はいないよ!
おすすめジョブ
戦士・格闘家

エルフ:魔力が高い。体力が低い。
耳が尖っており、人間よりも長く生きる事が出来る種族。
人間よりも魔法を得意としている反面、それに頼る事が多くて身体能力はちょっと不安。
おすすめジョブ
魔法使い・僧侶

ドワーフ:防御力が高い。素早さが低い。
背は低いものの、横の体格はある立派な髭の種族。女性にもたまに生えているのがいたりする。
元々器用であり、力仕事などもやっている関係から肉体労働はお手の物。ただし足が短い。
おすすめジョブ
戦士・僧侶・錬金術師

ホビット:素早さが高い。攻撃力が低い。
見た目は子供、中身は大人。つまり大人の年齢になっても、見た目は人間の子供のままの種族。
小ささを生かした素早さが特長的であり、小回りがきく。しかし他種族に比べると力不足が見え隠れ。
おすすめジョブ
盗賊・格闘家・魔法使い

人造人間:体力が高い。魔力が低い。
錬金術の発展の影響により、新たに誕生した種族。ぶっちゃけるとロボット。大体は人間と同じ人型。
体が機械であること以外は人間に近い存在であるが、他種族に比べると魔力は劣る。
おすすめジョブ
戦士・格闘家・錬金術師

竜人:バランス型で、ステータスは高め。ただし見た目が最も人から離れている。
名の通り、ドラゴンの姿を持つ亜人。翼は無いが、その能力値は総合的に見て最も優れている。
しかし見た目が竜を人間の姿にしたものばかりであり、人間に近い存在はほとんど無いに等しい。いてもハーフぐらい。なので少々肩身が狭い。
この種族が持つハンデは見た目の違いが大きい事そのもの。魔物と間違って攻撃する事は稀にある。
おすすめジョブ
基本なんでもOK。

2011/11/26 Sat 19:28 [No.729]

Re: タイトルは未定!

ゆな

職業

戦士
基本的にメインアタッカー。
武器を使い、確実に敵にダメージを与えていく矛でもあり仲間の盾でもある。
ただし魔法をメインに扱わない為、属性の相性によっては最も危険である。
体力:高め
魔力:低め
攻撃力:高め
防御力:高め
素早さ:やや低め

魔法使い
戦士が物理で殴るとすれば、こちらは文字通り魔力でぶっ飛ばす。
持ち前の高い魔力を使い、火力の高い魔法で相手を倒す砲撃手ともいえる存在。
だが魔力が高い分、攻撃力と防御力は少なめ。その為、後方から魔法を飛ばすのがメイン。援護スキルを使い、敵の妨害も可能。
体力:低め
魔力:高め
攻撃力:低め
防御力:低め
素早さ:やや高め

僧侶
ある意味一番重要ともいえる回復の能力に長けた魔法使い。
回復魔法、ステータス上昇魔法を使っての支援を得意としており、縁の下の力持ちのような存在。
攻撃力はやはり低いものの、魔法使いに比べると防御力はあるので盾の役割も可能。
体力:やや高め
魔力:高め
攻撃力:低め
防御力:高め
素早さ:普通

盗賊
高い素早さと連続攻撃を得意としたアタッカー。
ダンジョンといった場所での仕掛け・罠を見抜くのが得意。また先制攻撃を得意としており、戦士職の補佐役ともいえる。
素早さはダントツで高いものの、その分防御力は低め。回避能力で補うしかない。
体力:低め
魔力:普通
攻撃力:やや高め
防御力:低め
素早さ:高め

格闘家
盗賊同様高い素早さと連続攻撃を得意としたアタッカー。
己の拳を武器に一撃必殺を叩き込むことさえあり、非情に攻撃力と先手をとれる面では有能。
基本的にスペックは盗賊に近いものの、こちらはダンジョン探索の分を戦闘に回したととらえてよし。低コスト。
体力:普通
魔力:やや低め
攻撃力:高め
防御力:やや低め
素早さ:高め

錬金術師
己の魔力を使い、新たな道具を製作するジョブ。
時に装備、時にアイテム、時にとんでもない代物と道具を作ることに関して言えば隋を許さない職業。
フィールドなどでは便利且つどんな人でもなれる職業である反面、戦闘では道具の生成・使用が鍵となってくる。
体力:普通
魔力:普通
攻撃力:普通
防御力:普通
素早さ:普通

2011/11/26 Sat 19:28 [No.728]

タイトルは未定!

ゆな

世界観&ストーリー&予定
・王道ファンタジーワールド。冒険者達が魔物と戦ったり、依頼をこなしたり、ダンジョンをクリアする世界。
・冒険者であるハルカとセイナはある日、ハルカそっくりの戦士アヤカと遭遇。
・アヤカは主人公その3を襲っており、ハルカは彼女と戦闘。結果はアヤカが退散、逃げられる。
・ハルカは己そっくりの彼女の正体を知るため、セイナと共に追いかける。主人公その3はアヤカに襲われた事と彼女の目的を知るため、追いかけていく。
・その後、他の仲間を作りながらアヤカを追いかける。
・一方でアヤカは脳裏にあるあやふやな目的の下、放浪の旅をする。その危なっかしさと放っておけなさに、少しずつ仲間が集っていく。
・炎の女剣士と水の女剣士、二つのパーティが交錯する物語。
・その目的は――「秘宝」と呼ばれる代物。
・尚、ハルカパーティは「錬金術師」が必須。

募集テンプレ

名前:
性別:
年齢:
種族:
属性:
職業:
特徴:
武器:
戦闘スタイル:
性格:
口調:
台詞:
役割:
備考:

2011/11/26 Sat 19:27 [No.727]

Re: ドリームメイカーズ4最終回先行公開!

池田

JPG 504x715 73.3kb

「さて……こうやって、アンタをこっち側に連れてきてる間に、アタシの手下の男がアンタのパパを犯してるよ。アンタのママの目の前でね。ついでに、不倫してる時のいろんな写真とかも、プレゼントしてるはず。これで……アタシの復讐は終わり。後は、アンタを現実に戻してやるからさ。この世界で死んだら、向こうに戻るんでしょ?だったら、後はアンタを殺したら……全部終わり」
「ちょ……ちょっと、待って」
 全てを話しきった真白に対し、スイレンは言った。
「アンタ……エンディングで何言ってンの!?」
「あ?」
 それは、余りにもごもっともなツッコミであった。
 ヤグルマは倒れた。その機を狙い、組織を乗っ取った秋葉と空色も倒した。残党を率いてラスボスとなったゆなをも、ついに打ち倒した。そう、今は、ラスボスも裏ボスも真のラスボスも倒した後の、トゥルーエンドともいうべきエンディング。最後の最後に語られるエピローグなのだ。
 どう考えても、全ての真相が明かされたり、真の黒幕が出てきたり、主人公との不快因縁が明らかになったりするタイミングではない。もしそういうのがあったとしても、空気を読んで、『なかったことになった伏線』として闇の中へと去るべきなのである。
 そんなところに、このキュレムは、しゃしゃり出てきたのだ。
「アンタ、マジで意味分かんないんだけど。もうこれ、あと数行で終わるよ!?どうやってまとめる気!?」
 焦るスイレンに、真白は躊躇わず、言い放つ。
「そんなもん、アンタに決まってんじゃん!主人公なんだから!」
「は……はいぃ!?」
 もはや、ムチャぶりどころの話ではない。ここまでの物語と同じだけの分量を割いてもまだ語り切れないかも知れない程の風呂敷を勝手に広げ、それをおしつけられたのではたまったものではない。
 しかし、スイレンが主人公であるのは確かだ。その、動かしがたい事実がある異常、この理不尽とも言える要求に答えるしかない。
「仕方ない……」
 ため息を付いてから、スイレンは、凛々しい表情に変わった。キャラに入ったのだ。
「アルビノ……私には、あなたの哀しみを理解出来ない。だから、私がそれを受け止めてあげることはできない……けれど、その哀しみを終わらせることはできるの!!」
 語尾までばっちり決めながら、スイレンは姿勢を低くした。跳びかかる準備……戦闘態勢に入ったのだ。
「いいね……終わらせてみせてよ、この呪いを!!でも、あなたを待つのは、どの道絶望よ!」
 アルビノもまた、先ほどまでとは違う口調で、スイレンに応える。どうやら、普段はこういうキャラで行ってるようだ。
 姿勢を低くした二人は、叫ぶ。
「「はっ!!」」
 気合の一声と共に、跳び上がった二人は、ツノと頭を衝突させた。
 その刹那、同時に叫ぶ。
「「全てを終わらせる!!」」
 今……決着の時!!
「「ラストバトルを……踊ろうぜ!!」」
 ラストバトルは始まった。この戦いの決着は、神のみぞ知る。そして、この戦いをもって、ドリームメーカーの数奇なる物語は幕を閉じる。
 だが、人々は忘れない。己自身を、戦いの中に投じた者たちは、その戦いを見ていた者たちは、決して忘れない。
 夢の作り手達の、物語を!

                  ご愛読ありがとうございました!
                  先生方の次回作にご期待ください!

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.

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音声ファイルは、イヤホンを片方だけ入れて訊いてね!

2011/09/16 Fri 21:16 [No.696]

ドリームメイカーズ4最終回先行公開!

池田

「おわったの……全て……やっと」
 ヤグルマを屠り、ポケモンの世界にも、人間の世界にも平和をもたらしたスイレンは、ホワイトフォレストのポケモンセンターにて、しばしの休息を得ていた。
「凄まじい……戦いだったの……」
 強大な敵を、振り返る。ヤグルマとの死闘は凄まじいものであったが、街を焼き尽くしたゆなや、エアスラッシュの連射でタワーオブヘブンを粉末にした空色、そしてスイレンを凍りづけにしたいぬ……どれも、恐ろしい敵だった。
「私はそれを、乗り越えた……なの」
 そんな、数々の危機をこえて、平和を掴むことができた。それは、彼女一人の力では、とうていかなわないことだった。戦いの日々を乗り越えられたのは、仲間たちの助けがあってこそのことだった。
「でも……みんな……」
 仲間のことを思い出すと、自然に涙が一筋、流れた。乗り越えた試練の数だけ、スイレンは仲間を失ってきた。散っていった者たちの顔が、浮かんでくる。元人間たちは、たとえこの世界で死んでも、元の世界へ帰ることができる。しかし、元からこの世界で生きていた者たちは、甦ることはない。レナが率いていたレジスタンスなど、壊滅的な被害をうけた。彼女の心中を思うと、胸がいたんで、苦しくなる。
「ううん!だめなの!」
 泣きそうになったスイレンは、目を瞑り、頭を振った。そんな悲しい気分に浸っている場合ではない。壊された街を復興する手助けをしなければならないのだ。過去に涙する暇があれば、すこしでも誰かの力になりたい。
「いくの……ライモンシティへ!!」
 当面の目標は、焼け野原になったライモンシティである。最も人員を必要としている場所は、そこだった。今は、あんびしゃんがライブを行い、音楽の力で人々のこころを救おうなどという下らないことをやっているはずだ。とりあえず、彼に連絡しておこう。
 スイレンがそう思い、電話を使うために一階へ降りようとした時だ。
「「「うわぁーーー!!」」」
「「「助けてくれ!!」」」
 外で、悲鳴があがった。
 続いて、凄まじい爆発音。
「何がおこったの!?」
 スイレンと、ポケモンセンターの中にいたポケモンたちが、慌てて外に飛び出す。
 外には、もはや彼らの知る光景は無かった。
 生い茂る豊かな緑の木々も、流れる小川も、そしてそこに暮らすポケモンたちも、跡形もなく消えていた。
 そして、代わりに、巨大な穴が開いていた。
「なんだ、これ……」
「デケェ……何メートルくらいあるんだ……」
 ポケモンたちは、穴をのぞき込みながら、各々で呟く。
 穴は、巨大だった。直径は何キロほどあるのか分からない。向こうの端がよく見えないほどだ。そして、穴をのぞけば、その下には驚くことに、建物があった。廃材を積んだような粗末な作りではあるが、かなり巨大で、少なくとも地下の洞窟に自然に出来上がるようなものではないのは確かだ。
 即ち、穴の下には、何者かが居るということであり、そしてその何者かが、この爆発を起こした可能性が高い。
「……いくの」
 スイレンに、迷いは無かった。放っておけば、また同じことが起こるかもしれない。だれかが傷つくかも知れないのだ。それだけは、絶対に止めなければならない。
「ス、スイレンさん……危険です!!」
「そうだよ、はやくここから離れないと……!」
 他のポケモンたちは、スイレンを止めた。当然である。森を消滅させるほどの爆発が起きたのだから、不安にならない方がどうかしている。
 スイレンも、それをわかっていた。
「……みんな、ありがとう。でも、ごめんなの……」
 スイレンは、彼らの方を振り返った。不安な顔が並んでいる。彼らは、スイレンを心配していた。
 そんな彼らに、スイレンは笑顔で応えた。決意を秘めた、笑顔である。
「みんなが心配してくれて、とてもうれしいの。だけど、きっとこの穴の中には、爆発を起こした誰かがいるの。その誰かを止めないと……また、同じことが起こるかも。ボクはそんなの、ゆるせない。だからボクは……」
 飛ぶの!!
 そう言い残し、スイレンは穴へと飛び込んだ。
 上から、自分の名を呼ぶ叫び声が聞こえる。そんな、仲間たちの優しさに感謝しつつ、地獄かもしれないその場所へと、スイレンは突入したのだ。

「なんなの……これ」
 スイレンは、建物に着地し、そして降りていった。
 そこは、天然の洞窟を改造し、ポケモンが住めるようにした空間だった。だが、住人と思しきものは、誰もいない。
「いったい……誰が……何のために」
 廃材で作られた壁や、むき出しの電線。異様な佇まいのその建物を眺めているときだ。

2011/09/16 Fri 21:13 [No.692]

Re^4: 夢の世界とは(途中)

ゆな

だけど、スイレンはその答えを口にしようとしなかった。

「……かない。……いくもんか……」

 恐怖でがくがく震える体に鞭を打ち、弱々しくも声を出す。それは生まれたての赤子のように頼りないものであるが、それでもゆなの耳には聞こえていた。
 スイレンは感覚と知識で目の前の炎の化身に「負ける」と理解している。でも、だからって命惜しさに何もせずに従えるほど己の心は安くないし、弱くもない。
 ――それにこんな『脅迫』を仕掛けてくる女がいる時点で、ドリームメイカーズを放っておくわけにはいかないと強く思えた。
 だからこそスイレンはゆなの誘いを、キッパリと断った。

「アナタたちが、何者かはわからないけど……少なくとも、アナタのような人にはついて行かない! 絶対に!!」

 己を頑張って奮い立たせ、相性的にも立場的にも圧倒的に不利な状況の中、小さなシキジカは断言する。目の前に存在する夢の創り手が差し伸べた手を、果敢にも振りほどいた。
 その答えを聞き、怨念を表す禍々しい炎を持った亡霊は軽くため息をつくと、すぐさま好戦的な笑みを浮かべた。

「OK、交渉不成立か。……そんじゃ心置きなく殺すといたしますかっ!!」

 直後、ゆなの五つの炎が勢いを増して巨大化し、大きな火炎球となって五つ一斉にスイレン目掛けて襲い掛かる。
 スイレンは慌てて回避しようとしたがいきなり飛んできた五つの炎を狭い裏路地で避けられるわけもなく、全てまともに食らってしまう。その勢いのままに彼女の体は裏路地から表通りへと弾き飛ばされ、強く大地に叩きつけられる。
 五つの炎はスイレンに直撃した事により、弾け飛んで左右の建物に燃え移る。当然ミュージカルにもその炎は宿り、どんどんと燃え盛っていく。

「あ、やばっ。……まぁ、いっか。請求書はどうせボスのとこだろうし」

 己の出した五つの『はじけるほのお』によって起きた事に、ゆなは大して危機感を覚えずどうでもいいと言わんばかりにぼやく。
 そのまま己も裏路地から外に出る。その際、空に存在する太陽が余計に眩しく輝く。『にほんばれ』だ。
 地面に叩きつけられ、効果抜群の技を食らったスイレンはどうにか立ち上がっていると、ゆながこっちに向かって来ているのに気づいて急いでその場から離れていく。
 だがゆなはそれを無理して追おうとせず、表通りに出ると燃え盛る建物をバックに酷く興奮した状態で高笑いする。

「ハハ! 逃げろ逃げろ無様に逃げろ、仲間に助けを求めてみろ! 全部燃やして殺して灰にして、地獄に変えてやるさ!! 反逆したいなら存分にしてきな! 誰が相手だろうと、原型の無い塵にしてあげるからよぉ!! あーっはっはっはっはっは!!」

 さんさんと照る太陽の下、高笑いする怨霊の禍々しい姿は惨劇の化身そのもの。彼女のモノクルについたドリームメイカーズのシンボルがチリンと揺れる。

 ――スイレンは知らない、気づいていない。
 己が逃げ切る事は出来ない事に、気づいていない。
 シャンデラの夢特性が「かげふみ」である事を、知らない。
 故に彼女達を、ライモンシティを舞台とした亡霊による炎の惨劇が、襲い掛かる。

 ■ □ ■
ドリームメイカーズ幹部ゆな、ライモンシティ降臨! 同時にライモンシティ全体でのイベント戦開幕です。
ちょいとした会議により、このライモンシティでの戦闘は味方の分担及びにゆなの実力を示す為に強制敗北イベントに近い代物となっております。なのであっさりと倒さないでくださいませ。もしそういう展開になった場合、問答無用で燃やしにかかります。
現時点ではシャンデラゆなの実力は来たばかりの元人間である皆様の実力を軽く上回っており、質より量で攻めても倒せる可能性は非常に低いです。
なのでライモンシティから逃げ出す事が重要となります。ゆなはある程度のタイミングで撤退させます。その為、如何にゆなの猛攻から生存・回避できるかが重要となってきます。
尚、このイベントで元人間の死亡者が出る可能性はあります。

2011/09/15 Thu 18:23 [No.688]

Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド

ロサラ

「…へぇ。で、詳しい事は聞かなかったのかよ?」
「聞きましたですでふよ」
「教えてくれよ」
 そう尋ねると、ロサラは素早くケイタから目を逸らした。

「………? おーい?」
「…聞いたことは聞いたんですけど、ややこし過ぎて私の口から完璧に説明できる自身はありませんでふ」
「なんだそりゃぁあぁぁ!!!」
 まったく持ってその通りだった。
 らちが上がらないと判断したケイタは、つかつかと扉の方へ歩いて行く。

「まぁいいや。ちょっと直接ゆな様に聞いてくる」
「あぁ、無駄ですでふよー。ゆなさん今ライモンシティに行ってるですでふ」
 …ケイタはそのまま扉に激突した。
「先に言え先にぃぃぃ! つーか何故言わなかった!」
「訊かれなかったからさ! でふ!」
「うぜぇえぇぇ! 何がうざいかと言うとその爽やかな無表情と裏声が凄くうぜぇ!」
 一通りツッコミを入れきったケイタは、コホン、と咳払いをして深呼吸をしてから、ロサラに尋ねた。

「じゃあゆな様は何しに行ったんだ?」
「勧誘ですでふ」
「勧誘ぅ?」
「なんかこっちに来た元人間を、ここに入るように『勧誘』するらしいですでふ」
「…………『勧誘』、ねぇ…」

「入るのを拒否すれば、容赦なく殺すとか」

 物騒な言葉を、ロサラはさも当然のように言葉に乗せて、声として流した。
 そして、その言葉を、ケイタはさも当然のように受け取った。
 ――その『勧誘』という言葉は、最早『脅迫』に等しい。

「………で、何? 俺達もゆな様を援護に行った方がいい訳か?」
「いんや、やめといた方がいいと思いますでふよ。ゆな様達だけでどうにかなる問題ですでふ。それよりも、ケイタ」
「ん?」
 少年イーブイの名前を呼び、ロサラはクスリと微笑む。
「ライモンシティ付近に、元人間が二匹出現したっぽいですでふよ」
「ほう。それで?」
「一緒に『勧誘』しに行きましょうですでふ! 許可は貰ったですでふよ」
「おいおい良いのかぁ? その元人間は♂? ♀?」
「どっちも女の子ですでふ」
「♀か…。もしかしたらいぬ様がもう行ってるかもしれないし、つーか俺あんまりいぬ様を目の前にしたくないしって押すな押すなぁ! わーった、わーったから!」
「まーまーまーですでふ」

 二匹のポケモンは、きゃいきゃいと騒ぎながら出て行った。
 それは、人間に例えれば仲の良い中学生ぐらいの男女の会話であった。

***あとがき
2000文字以上を超えたとか言われたので分割しました。
なんか勝手に展開させちゃったりしました。修正して欲しい箇所などあれば言ってください。
一応ロサコンとケイタのプロローグです。

>追記
チャットの過去ログ覗いた時に「ロサコンが言ってる『元人間』ってフィリンドとまかろシアか?」とあったのでお答えさせていただきますが、一応フィリンドとまかろシアさんです。

2011/09/15 Thu 07:01 [No.687]

Re^3: 夢の世界とは(途中)

ゆな

連れられる形でミュージカルの外に出た後、すぐ傍の路地裏に入ったシャンデラをスイレンは追う。あの華やかな舞台から打って変わり、人が見向きもしない暗い場所だ。
 こんなところで話す理由が分からず、スイレンが己に背を向けるシャンデラを見つめる。するとシャンデラは立ち止まり、そのままの状態で名乗った。

「そういえば自己紹介が遅れたね、うちの名前はゆな。あんたの探しているドリームメイカーズだよ」
「え?」

 シャンデラ――ゆなが唐突にした自己紹介の内容に、スイレンは己の耳を疑った。
 今、彼女はドリームメイカーズと名乗った? それはつまり、自分達の敵だということ? このシャンデラが自分の敵!?
 予想外の出来事に困惑しながらも、相性的に不利だから咄嗟に逃げようと思ったが足が動かない。まるで影に張り付いたかのように、引かせてくれない。彼女から逃げられない。どうして!?
 困惑するスイレンを他所に、ゆなはゆっくりと振り返ると先ほどの様子から一転して不機嫌さをあらわにしながら嘲笑う。

「不思議な声に導かれたから? 頼まれたからやるしかない? ……ハッ、何も知らないでそんな事を言うだなんてお笑い種だね。折角うちがこのまま出てきても、なーんにも気づかない。それどころかドリームメイカーズについて訪ねるだなんてね。まっさかここまで無知だったとは思わなかったよ。……生憎とそういう流れ任せは嫌いでね。少なくとも誰かに頼まれたからやるっていう馬鹿に止められるのは、心底ごめんだ」
「え、あ、あの……えと、じゃあ、あなたは……敵?」
「ここで味方って判断する方が馬鹿だとうちは思うよ」

 その場から逃げれず、嘲笑う炎の亡霊に声を引きつらせながらスイレンが訪ねるとゆなは心底馬鹿にするような声色で言い切った。
 先ほどの様子とは決定的に違う目線。それは敵対者を人と見ず、排除する存在だと見ている目。そして、彼女にとって潰しがいのある獲物が現れたと笑う目。モノクル越しに嘲笑いながらも、獲物をじっとりと観察する目は狩人そのものだった。

 怖い。恐い。この人、こわい。
 こんな、怖い人と、あたしは、話していたの?
 こんな、人を「獲物」とあっさりとらえるような、人と?

 ゆなに見つめられていく程に、スイレンの全身に酷い悪寒が走る。
 彼女の虫けらを見るような冷酷な眼差し、喉下に刃を突きつけられたような殺意、ゆらりゆらりと不気味に燃える五つの炎。日陰の中、不気味に存在する亡霊という姿。
 シャンデラという種族も相まってか、本来好感を持てるはずのポケモンの姿が――何よりも恐ろしい存在のように見えた。
 震えるスイレンに対し、ゆなは不気味に体を揺らしながら問いかける。

「さて、一応聞いておきますか。うちに殺されたくなかったら、ドリームメイカーズに入れ。……くっだらないまやかしの声なんかより、生きる方が重要だよねぇ?」

 五つの燃え盛る炎を見せつけながら、ゆなはスイレンに向かって酷く嘲笑うように『勧誘』する。
 でもそれは『勧誘』という生易しいものなんかじゃない。有無も言わさぬ迫力と威圧感、これは『脅迫』でしかない。これを断れば最後、紫色の業火で燃やされるのは目に見えていた。生き延びたいと願うなら、答えは一つしかない。

2011/09/15 Thu 00:45 [No.686]

Re^2: 夢の世界とは(途中)

ゆな

スイレンはその顔につられて、彼女の夢を肯定した。

「素敵な夢だね」
「ありがとさん。……夢が現実になる時は多分遠くないと思う」
「え、そうなの?」
「うん。それを目指してる人が色々いるし、結構実現も近いんだよ。まっ、最悪の場合うち一人になってもやり通すけどね。でなけりゃ、何の為に頑張ってきたんだって思うもの」
「……すっごい叶えたいんだ」
「だからうちはここにいるんだよ。あんたはそういうの無いのかい?」
「え? えーと……」

 シャンデラから不意に訪ねられて、スイレンは頭を悩ませる。夢、と一言で言っても何になりたいとか、何をしたいとかは具体的に思いつかない。それに今の状況だって十分夢のようだし、これ以上の望みは自分の年齢では中々思い浮かばないものだ。
 どう言おうかと悩んでいると、ふとシャンデラのモノクルについている歯車のストラップに目がついた。そのストラップには「D」と書かれており、それと夢という単語からふとドリームメイカーズの事を思い出した。
 スイレンは慌ててシャンデラにドリームメイカーズの事を訪ねる。

「あの、ドリームメイカーズって知りませんか?」
「ドリームメイカーズ? ……知ってるけど、急にどうしたのさ」
「えとね」

 シャンデラの返答に対し、スイレンは己のこれまでの事を話した。
 自分が元人間であること、不思議なアドレスをクリックしたら不思議な声に導かれてこの世界にやってきたこと、元人間が自分達だけではないこと、全員共通で「ドリームメイカーズを止めてほしい」と言われたこと、などなど。
 彼女の話を黙って聞いていたシャンデラは少し考え込んでいたが、やがてため息をこぼすように口を開く。

「……なるほど。『ドリームメイカーズの暴走を止めてくれ』っていう不思議な声に導かれたんだ、元人間のポケモン達は」
「そうなの。だからシャンデラが何か知ってるなら、教えてほしいなぁと思って……ほら、夢を叶えたいって言ってたし、その人達に邪魔されても嫌でしょ?」
「まっ、邪魔されるのは確かに嫌だね。……ねぇ、あんた名前何て言ったっけ?」
「スイレンだよ」
「良い名前だね。ねぇ、スイレンはどうして倒そうって思ったんだい?」
「成り行きかな。アドレスクリックしたらいきなりこっちに来ちゃったし、頼まれちゃったからやるしかないって思ったの!」
「……そう」

 スイレンが思ったままに理由を話すと、シャンデラは少し声のトーンを落として答えた。その様子に機嫌を損なわせてしまったと思い、慌てて弁解しようとするがそれより早くシャンデラが言った。

「……いいよ、教えてあげる」
「え、ホント!?」
「ただ、ここだとちょっと話しづらいから……外出ようか」

 未だに声のトーンを落としたまま席を立つシャンデラ。スイレンが何か声をかけようと思ったが、予想よりも早くミュージカルから出ていこうとする彼女の後を追いかけるのに精一杯だった。ミュージカルをもう少し見たかったけど、それはどうも叶いそうになかった。

2011/09/15 Thu 00:44 [No.685]

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