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[ 編集 ][ 返信 ]Re^4: 夢の世界とは(途中)

ゆな

だけど、スイレンはその答えを口にしようとしなかった。

「……かない。……いくもんか……」

 恐怖でがくがく震える体に鞭を打ち、弱々しくも声を出す。それは生まれたての赤子のように頼りないものであるが、それでもゆなの耳には聞こえていた。
 スイレンは感覚と知識で目の前の炎の化身に「負ける」と理解している。でも、だからって命惜しさに何もせずに従えるほど己の心は安くないし、弱くもない。
 ――それにこんな『脅迫』を仕掛けてくる女がいる時点で、ドリームメイカーズを放っておくわけにはいかないと強く思えた。
 だからこそスイレンはゆなの誘いを、キッパリと断った。

「アナタたちが、何者かはわからないけど……少なくとも、アナタのような人にはついて行かない! 絶対に!!」

 己を頑張って奮い立たせ、相性的にも立場的にも圧倒的に不利な状況の中、小さなシキジカは断言する。目の前に存在する夢の創り手が差し伸べた手を、果敢にも振りほどいた。
 その答えを聞き、怨念を表す禍々しい炎を持った亡霊は軽くため息をつくと、すぐさま好戦的な笑みを浮かべた。

「OK、交渉不成立か。……そんじゃ心置きなく殺すといたしますかっ!!」

 直後、ゆなの五つの炎が勢いを増して巨大化し、大きな火炎球となって五つ一斉にスイレン目掛けて襲い掛かる。
 スイレンは慌てて回避しようとしたがいきなり飛んできた五つの炎を狭い裏路地で避けられるわけもなく、全てまともに食らってしまう。その勢いのままに彼女の体は裏路地から表通りへと弾き飛ばされ、強く大地に叩きつけられる。
 五つの炎はスイレンに直撃した事により、弾け飛んで左右の建物に燃え移る。当然ミュージカルにもその炎は宿り、どんどんと燃え盛っていく。

「あ、やばっ。……まぁ、いっか。請求書はどうせボスのとこだろうし」

 己の出した五つの『はじけるほのお』によって起きた事に、ゆなは大して危機感を覚えずどうでもいいと言わんばかりにぼやく。
 そのまま己も裏路地から外に出る。その際、空に存在する太陽が余計に眩しく輝く。『にほんばれ』だ。
 地面に叩きつけられ、効果抜群の技を食らったスイレンはどうにか立ち上がっていると、ゆながこっちに向かって来ているのに気づいて急いでその場から離れていく。
 だがゆなはそれを無理して追おうとせず、表通りに出ると燃え盛る建物をバックに酷く興奮した状態で高笑いする。

「ハハ! 逃げろ逃げろ無様に逃げろ、仲間に助けを求めてみろ! 全部燃やして殺して灰にして、地獄に変えてやるさ!! 反逆したいなら存分にしてきな! 誰が相手だろうと、原型の無い塵にしてあげるからよぉ!! あーっはっはっはっはっは!!」

 さんさんと照る太陽の下、高笑いする怨霊の禍々しい姿は惨劇の化身そのもの。彼女のモノクルについたドリームメイカーズのシンボルがチリンと揺れる。

 ――スイレンは知らない、気づいていない。
 己が逃げ切る事は出来ない事に、気づいていない。
 シャンデラの夢特性が「かげふみ」である事を、知らない。
 故に彼女達を、ライモンシティを舞台とした亡霊による炎の惨劇が、襲い掛かる。

 ■ □ ■
ドリームメイカーズ幹部ゆな、ライモンシティ降臨! 同時にライモンシティ全体でのイベント戦開幕です。
ちょいとした会議により、このライモンシティでの戦闘は味方の分担及びにゆなの実力を示す為に強制敗北イベントに近い代物となっております。なのであっさりと倒さないでくださいませ。もしそういう展開になった場合、問答無用で燃やしにかかります。
現時点ではシャンデラゆなの実力は来たばかりの元人間である皆様の実力を軽く上回っており、質より量で攻めても倒せる可能性は非常に低いです。
なのでライモンシティから逃げ出す事が重要となります。ゆなはある程度のタイミングで撤退させます。その為、如何にゆなの猛攻から生存・回避できるかが重要となってきます。
尚、このイベントで元人間の死亡者が出る可能性はあります。

2011/09/15 Thu 18:23 [No.688]


残り7件

  1. [582] ここでは自由にドリメのプロローグを投下しても構いません次回作ドリメ プロローグ用スレッド ゆとり 2011/08/26 21:37
    1. [583] テキストファイルで失礼。

      スイレンプロローグ
      http://pokemonfiles.web.fc2.com/dream_makers/prologue_suiren.txt

      ラプージャプロローグ
      http://pokemonfiles.web.fc2.com/dream_makers/prologue_laplas.txt
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      海の神竜ラプラス 2011/08/26 21:40
    2. [588] そこは多くの家が並ぶ住宅街だった。道路が真っ白で、3階建ての家がずらりと並ぶその町を初めて見る人にとっては綺麗だなと感じるかもしれない。
      そしてその町の中の噴水がある広場に一匹の眼鏡をかけた生き物がいた--

      (ここは・・・・・・どこ?)
      その生き物はこう疑問に感じていた。
      (一体どこなんだろここ・・・・・・。さっきまで電車の座席に座って携帯の  ・・・・ >> 続き
      一つの冒険の始まり
      ゆとり 2011/08/26 23:46
      1. [598] そしてゆとりは歩き出した。が、すぐに違和感を感じた。
        彼女がそう感じた理由としてひとつは、普通に立っているのに目線がありえないぐらい低いこと。そしてもうひとつは、歩き方が何だかいつも歩いているときと違うこと。

        (いったいどういうことなの。もしや、もしかしたら・・・・・・)
        ゆとりは大きな不安を抱えながら顔を下に向けた。すると黄色の小さな鳥のような足が見  ・・・・ >> 続き
        Re: 一つの冒険の始まり
        ゆとり 2011/08/27 23:27
    3. [594] そよ風が優しくなびき、川も穏やかに流れている青空の下… 森の手前に立っている立て看板には人間が書いたと思われるような字で『〜6ばんどうろ〜』と書かれている。
       一匹の“ラッコポケモン”がパタパタと川沿いに走りながら、周りをしきりに見渡していた。その小さな右手には青く丸いきのみを抱えている。

      「おーい、こっちだよー! この先に進めばホドモエシティへ出られるはず!」> 続き
      旅立ちの風… 奇遇なる“交錯”!1 (マコリル&シェイクス=プロログス)
      Makoto 2011/08/27 22:13
      1. [595] ――――――――――――――――――――

         遠い意識の中…… どこからともかく、声が聞こえた……。
         その最中、聞き取れたのは確か、こんな言葉だった。

         『あなたをポケモンだけの世界へ導きます』

         『ドリームメーカーズが、人間の世界へ干渉してくる前に』

         『あなたたちがそれを阻止して、世界を救ってくだ  ・・・・ >> 続き
        旅立ちの風… 奇遇なる“交錯”!2 (マコリル&シェイクス=プロログス)
        Makoto 2011/08/27 22:15
        1. [596] ――――――――――――――――――――

          「ねぇ、キミ? 大丈夫?」
          「…………」

           誰かが僕を呼びかけてる。鈴のように高い声……子どもの声みたいだ。

          「ねぇ… 起きてよ、起きてってば」
          「…………うぅ……」

           今度は体を揺さぶっているようだ。それも、強く力を込めてユサユサと。
             ・・・・ >> 続き
          旅立ちの風… 奇遇なる“交錯”!3 (マコリル&シェイクス=プロログス)
          Makoto 2011/08/27 22:19
          1. [597] 「そうだ、自己紹介がまだだったね。ぼくの名前はシェイクスっていうの。よろしくね!」
            「僕はマコトだよ。えっと… シェイクスくん、さっきは起こしてくれてありがとね」
            「へへ、どういたしまして。それと、ぼくのことは呼び捨てでいいよ? “よぉ、シェイクス”って感じでさ」
            「それだったら、僕のことも同じくでいいよ。その方がお互い呼びやすいでしょ」

             自己  ・・・・ >> 続き
            旅立ちの風… 奇遇なる“交錯”!4 (マコリル&シェイクス=プロログス)
            Makoto 2011/08/27 22:20
            1. [599] 音楽が好きだ。
               俺の周りには常に音楽が流れていた。親父も、母親も音楽家というわけじゃない。でも音楽が好きや。おそらく遺伝子やろ。最初は子どものための歌。次はポップス。洋楽、ロックと来て今はR&B。音楽を聞いている時の俺は普段とは何か違うものがあった。なぜか、それを考えたことはないんやけど。
               音楽を聞いている時の俺が自然体。そして歌っている時の俺は進化形。自分に酔っていると言  ・・・・ >> 続き
              大阪かヒウン、どっちが都会やと思う?
              あんびしゃん(氷河期の賢者 2011/08/27 23:42
    4. [601] 助けてください

       簡単な文章、開けば青い文字、もといURS。

       ………………カチッとな。

       暗転、ならぬ白転。

        * * *

       優しい風が吹く。さわさわと木の葉がすれ合う音。心地よいぬくもりの日差し。
       まどろむ目をこすり、上を見る。青い空に白い雲、なるほど、自然は素晴らしい。  ・・・・ >> 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      椎名 2011/08/28 21:27
    5. [605] 「…………さてと、そろそろ思考を現実に戻そうかな」

       そんな事を呟きながら私はゆっくりと閉じていた目を開き、もう一度周囲に視線を向けた。
       相も変わらずどこかの百貨店内の映像が目から入り込み、脳内で『これが今見ている光景だ』という情報が嫌でも正確に処理されていく。

       テンションに流されずにじっくり思案する性格ゆえか、友人から良く『お前の思考はプ  ・・・・ >> 続き
      電脳戦士の異邦人
      サントアンヌ号 2011/08/31 00:50
      1. [606] そんなとんでもない失態をやらかしてしまった自分の不甲斐なさに呆れたものの、今更あがいてもどうしようもないと判断するや否や、すぐにこれからどうするかと切り替えていける自分は、確かに脳がプログラムの人間かもしれない。
         余談だが、最初に鏡を見て自分の姿がポリゴン2になっていた事に驚愕した時に思考を数分間だけ二次元世界へ飛ばして(正確には『現実逃避』である)いた事は、墓場まで持って行こうと考え  ・・・・ >> 続き
        Re: 電脳戦士の異邦人
        サントアンヌ号 2011/08/31 00:51
    6. [610] とある一室。ゆらりゆらりと頭と手の炎を燃やし、部下が持ってきた情報に彼女は半目気味に尋ねる。

      「……各地に元人間が多数出没、ねぇ。それってマジ?」
      「はい。彼らの行動を観察していった結果、まず間違いなくあなた様方とは異なる元人間でしょう」
      「うち等に関する情報は?」
      「いえ、ほとんど知らない状況のようです。……どうします?」

      > 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      ゆな 2011/09/01 23:01
    7. [613] 時計を見れば、すでに日付は変わっている。そうか深夜か。
       ただ、眠りについて『今日』を終わらせることがなんとなく惜しいので、コーヒーを一口。ぬるくなってしまった。
       立ち上げたばかりのディスプレイに視線を向け、メールボックスを起動させると、受信箱に三件。
       一件目、まあおなじみの通販会社。なんらかのキャンペーンが始まったらしい。削除。
       二件目、同窓会のお誘  ・・・・ >> 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      椎名 2011/09/02 20:50
      1. [620] 「本当に俺はポケモン世界に来たのか・・・?夢じゃないのか・・・?」
        イッシュ地方、ライモンシティ。
        遊園地にミュージカルにスポーツ場にジムと言った、テーマパークのような街。
        そんな街に、ある一匹のルカリオ。
        彼―――ジャグラーは、ライモンシティを見て呆然とする。
        何故なら彼は元人間。このポケモン世界の住人でも何でもないのだ。
        そんな彼が、  ・・・・ >> 続き
        放浪者現る
        ジャグラー 2011/09/03 00:24
        1. [621] 「じょ、冗談だろ・・・。こんなの聞いてねえぞ・・・」
          やがて、彼の体から意識は消えていき・・・彼の目の前は真っ暗な闇に包まれていった――――

          『あなたをポケモンだけの世界へと導きます……』

          ――は?ちょっと待ってくれよ。何を唐突に・・・。

          『ドリーム・メーカーズを……彼らの暴走を……』

          ――ドリーム・  ・・・・ >> 続き
          Re: 放浪者現る
          ジャグラー 2011/09/03 00:25
          1. [626] ・ヤグルマが謎の人物アルビノからの依頼を受けてポケモン世界に設立した組織。その目的はポケモンのいる世界を現実にする。
            ・正式名は「DreamMakers」 計画名は「ドリームメイカーズ計画(proj.DreamMakers)」
            ・目的を実現する手段は、アルセウスかジラーチに願うためプレートやうたごえのいしを集めることだろうが、そこは本編では一切触れない。
            ・ヤグルマが  ・・・・ >> 続き
            敵組織ドリームメイカーズについてとその他の設定
            あきはばら博士 2011/09/03 22:47
            1. [627] ドリームメイカーズ。
               とあるきっかけからヤグルマが人間世界でオンの知り合いに声を掛けて有志を募り、彼らにメールで異世界アクセスプログラムを伝えることで構成メンバーを集めて、ポケモンのいる世界を現実に変えるべくポケモン世界を拠点として活動をする組織である。そのため元人間のポケモンが中心となっている。
               ポケモン世界にどうこうして害を及ぼす組織ではないため知名度は低い謎の組織で、  ・・・・ >> 続き
              そして矢車が動き出す
              あきはばら博士 2011/09/03 23:05
            2. [628] 「見事だ」

              DM本拠地、最後の部屋、そこにヨノワールのヤグルマはたった独りで静かに佇んでいた。

              「よくぞここまで来たものだ。ここまでの道筋は艱難辛苦の道だっただろう、ゲームの中でしか無かったポケモンバトルもお前達にとっては未だに慣れないものだと思う。ゲームみたいにたった4つのワザから1つだけ選んで指示を出すという甘いものじゃない、一秒一秒を争う剥き出しの  ・・・・ >> 続き
              最後の…
              あきはばら博士 2011/09/03 23:19
              1. [630] (これで良しっ)
                スイレンは素早く地面を前に蹴ってバックステップをする。
                相手の回復手段が限られているからあの時の戦いのようにやどりぎのたねを植えつければ回避と回復に徹していれば良い、例え鬼火と毒々を使われてもアロマセラピーがある。
                「あ、れ?」
                十分な距離を取るための2回目のバックステップはうまく決まらなかった、まるで着地直前に相手に引き寄せられたかのよう  ・・・・ >> 続き
                最後の…
                あきはばら博士 2011/09/03 23:20
                1. [631] そこに一筋の水流がヤグルマとスイレンの間を貫いた。

                  「スイレンさん!」
                  「マコトさんっ!」
                  スイレンが入り口を見るとそこにはマリルのMakotoが立っていた、スイレンは力を振り絞り立ち上がり、改めてよく見ると、彼はボロボロで先ほどまで繰り広げされていた激戦の跡が見て分かる。
                  「加勢ですか、ふっ 構いません、いいでしょう掛かって来なさい」
                  > 続き
                  これはいくらなんでもあんまりです。
                  あきはばら博士 2011/09/03 23:25
            3. [632] クルーザは自称最速である。
              いや、言い直そう。
              クルーザ様は自称最速である。
              彼は昔から何事も一番でなければ気がすまないタチで、小さいときは片っ端から勝負を挑み続けて、どんなことでも一等を取るまでは絶対にあきらめず、何度も何度もチャレンジをしていた。
              とにかく負けず嫌いで、現在ではだいぶまるくなったと本人も思いかえすが、その本質は変わってない。
              そ  ・・・・ >> 続き
              俺様の新たな最速伝説の始まり
              あきはばら博士 2011/09/03 23:37
    8. [634] 「すげーな……ホントにポケモンになってんのか」
       自分の両手を見ながら、ミュウツーが呟いた。
       彼は、バトーというHNを名乗る人間。他の元人間と同じように、プログラムを用いてこの世界にやってきたのだ。
      「さて、どうするかな……」
       ポケモンの世界に行って、ポケモンになれる方法がある。そんな噂を聞き、ネット上に拡散していたurlを踏んで来てみたのはいいものの、  ・・・・ >> 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      池田 2011/09/04 00:06
      1. [639] ※テーマ曲のなかにはニコニコ動画の曲もあります。
        もしアカウントを持っていない場合、その動画の名前だけをコピペしてにこさうんどで入力すると聞けます。
        なお、次回作設定スレの方に投稿されているキャラにのみ反映しています。ご了承ください。(他の方が投稿したら追加することもあります)
        敬称略、お許しください!

        DMのテーマ
        www.youtu  ・・・・ >> 続き
        テーマ曲考えてみた(仮)
        ジャグラー 2011/09/04 22:15
    9. [643] 雪の塊の上に眠りこけているのは、一匹のユキメノコ。
      周りは巨大な氷柱に囲まれているが、その中に閉じ込められているのは――

       「……ふが」

      ――と、不意に彼女から寝息混じりの寝言がこぼれる。
      そんな彼女が眠っている雪の塊……と言っても新雪であり、ふかふかの布団と似た感触。
      そう、この眠っているユキメノコは感想を述べていたようだ  ・・・・ >> 続き
      赤ずきんは嗤う、
      いぬ 2011/09/05 23:05
      1. [644] 柔らかな陽射しが降り注ぐ雲海にポツリと顔を覗かせる、タワーオブヘブンのその頂上。
        無機質なタイルの上で、一匹の白い生き物が何やら小さな機械を片手に呟いていた。

        「――えっ、元人間? そ、それはどういう意味ですか?」
        『申し上げた通りでございます。貴方達とは別の存在とみられる、多数の元人間の出現が、確認されました』
        「……わあ」
        『感嘆し  ・・・・ >> 続き
        Re^2: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
        空色 2011/09/05 23:22
    10. [650] 東方原曲で当て嵌めてみました。
      まだまだあなだらけ。

      .

      スイレン: www.youtube.com/watch?v=NxFQEJF4fPk&sns=em
      ヤグルマ: www.youtube.com/watch?v=8EUeYkXnkYw&sns=em
      アルビノ: www.youtube.com/watch?  ・・・・ >> 続き
      便乗
      いぬ 2011/09/06 01:51
    11. [652] 顔に「疲れた」と書いてある様に、学校からグッタリと帰ってくるとノートパソコンを起動させる。
      そして、スカイプを開いてオンラインしている一人の親友と会話をする。
      宿題なんか忘れて親友とネットを使い話しをする、それが最近、私の日常へと化して来ていた。
      親友と呼べる彼女と会話をしていると、疲れなんて吹き飛ぶ気がする。
      彼女はマイペースなのか、いつも威勢の良い返事を  ・・・・ >> 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      フィリット 2011/09/06 21:39
    12. [664] この光景はある意味夢のようだと、スイレンは思う。いや、ポケモンになってからも夢のようだと思った事はあった。だけどそれは驚きという意味合いであり、目の前にあるのはそういう意味じゃない。言うなれば御伽噺に近い。
       ライモンシティにたどり着き、興味が湧いて入ってみたポケモンミュージカル。今、自分はその観客席に座ってミュージカルを眺めていた。舞台の上では西部を連想させる衣装を身につけた見知らぬル  ・・・・ >> 続き
      夢の世界とは(途中)
      ゆな 2011/09/11 23:14
      1. [665] だが元人間以外では数少ないこちらの世界で仲良く出来そうなポケモンに出会えたのだ。これで会話を終わらせたくないと思い、スイレンはミュージカルに顔を向けたシャンデラに別の話題を吹っかける。

        「ねぇねぇ、そんなシャンデラのお勧めはある?」
        「お勧め? 強いて言えば、このミュージカルそのものかな」
        「ミュージカルそのもの?」

         目だけ己に向け  ・・・・ >> 続き
        Re: 夢の世界とは(途中)
        ゆな 2011/09/11 23:15
        1. [666] 偶然あのときのログを保存していたので参考にアップします。
          執筆の手助けにしてください

          「おぉぉ……! うわぁ、凄い……。本物のミュージカル、こんなに綺麗だったんだ……」
          「そーだよ。ここのミュージカル、中々でしょ?」
          「え? ……うわっ!?」
          「人を見て驚かないでほしいな、うちはただのシャンデラだよ。同じ観客同士じっくり眺めようじゃない  ・・・・ >> 続き
          Re^2: 夢の世界とは(途中)
          あきはばら博士 2011/09/11 23:21
          1. [668] 「正義の反対は何か、分かりますか?」
            メガネを付けたルカリオが、目の前のマニューラに問いかける。
            「正義の反対・・・悪、でしょうか?」
            マニューラがルカリオの問いに答える。
            マニューラの答えを聞いたルカリオは、机の上に置いてある紅茶を飲み、再びティーカップを机に置く。

            「違いますよ、アイシス。正義の反対はまた正義。悪なんて存在しないので  ・・・・ >> 続き
            哲学者と暗殺者
            ジャグラー 2011/09/12 01:07
        2. [685] スイレンはその顔につられて、彼女の夢を肯定した。

          「素敵な夢だね」
          「ありがとさん。……夢が現実になる時は多分遠くないと思う」
          「え、そうなの?」
          「うん。それを目指してる人が色々いるし、結構実現も近いんだよ。まっ、最悪の場合うち一人になってもやり通すけどね。でなけりゃ、何の為に頑張ってきたんだって思うもの」
          「……すっごい叶えたいんだ  ・・・・ >> 続き
          Re^2: 夢の世界とは(途中)
          ゆな 2011/09/15 00:44
          1. [686] 連れられる形でミュージカルの外に出た後、すぐ傍の路地裏に入ったシャンデラをスイレンは追う。あの華やかな舞台から打って変わり、人が見向きもしない暗い場所だ。
             こんなところで話す理由が分からず、スイレンが己に背を向けるシャンデラを見つめる。するとシャンデラは立ち止まり、そのままの状態で名乗った。

            「そういえば自己紹介が遅れたね、うちの名前はゆな。あんたの探しているドリ  ・・・・ >> 続き
            Re^3: 夢の世界とは(途中)
            ゆな 2011/09/15 00:45
            1. [688] だけど、スイレンはその答えを口にしようとしなかった。

              「……かない。……いくもんか……」

               恐怖でがくがく震える体に鞭を打ち、弱々しくも声を出す。それは生まれたての赤子のように頼りないものであるが、それでもゆなの耳には聞こえていた。
               スイレンは感覚と知識で目の前の炎の化身に「負ける」と理解している。でも、だからって命惜しさに何もせずに従えるほ  ・・・・ >> 続き
              Re^4: 夢の世界とは(途中)
              ゆな 2011/09/15 18:23
    13. [669] ー無くて七癖、という言葉がある。

      人は誰でも多かれ少なかれ何らかの癖を持っている、という意味である。

      一人の青年が部活から帰ってきて無意識にノートパソコンを開くのは癖の一つだろう。
      そのパソコンのインターネット画面のタブがいくつも開かれてるのもよくある癖である。
      パソコンの画面を見ながらいつのまにか咥えている鉄の棒は多分珍しい癖だろう  ・・・・ >> 続き
      無くて七癖!(書きかけ
      TS・サジタリウス 2011/09/13 01:05
    14. [671] とりあえず書いてみました

      『助けてください』

      「……あんじゃこりゃ?」

       それから数分後、僕の奇妙な運命が動き出す――

       亜雲AZプロローグ【俺様と女狐と僕惨状】

       彼は亜雲AZ。どこにでもよくいそうな高校生だ。今日も学校が終わり、さっさとパソコンをつける。最近は某魔法少女や仮面騎士だのを  ・・・・ >> 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      亜雲AZ 2011/09/13 21:19
    15. [674] 「大きくなったら何になりたい?」
      「あのねわたしはおはなやさんになる!!」
       だって花が大好きだから!!

       目が覚めるとさっき休憩しようと降り立ったところだった。そうか、うたたねしてたのか……あんな夢もう語れるほど私は幼くないわ……こっちに来たことよりは現実味あるかも知れないけど、そのうちそうとも言っていられなくなるよね。うん。
       こっちに来て地  ・・・・ >> 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      仙桃 朱鷺 2011/09/14 13:01
    16. [675] 「ららら、ららら、らららっらー」

       ちゃんと言葉になった歌詞でも歌えばいいのだが、彼女が口ずさんでいるのは見事に「ら」の一文字だけだった。
       彼女は廊下を歩いて行く。六つに分かれてボリュームを増した金色の尾を揺らして、足音も立てずに四足歩行で廊下を歩いて行く。
       歩く度に、首にかけられたペンダントが揺れる。金色の毛並と対照的になるような銀色である。
      > 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      ロサラ 2011/09/14 16:56
    17. [684] 自分はよくこう言われる。
      「せっかち」「おっちょこちょい」「怖いもの知らず」

      ――いっつも何でだろう、って思ってたのだけど

      「…嘘」

      ――自分の性格をちょっとだけ理解した気がした………

       * * *

      私には、小学校からの親友が居る。
      六年生の時転校してきた私に、一番に話  ・・・・ >> 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      まかろん 2011/09/15 00:27
    18. [687] 「…へぇ。で、詳しい事は聞かなかったのかよ?」
      「聞きましたですでふよ」
      「教えてくれよ」
       そう尋ねると、ロサラは素早くケイタから目を逸らした。

      「………? おーい?」
      「…聞いたことは聞いたんですけど、ややこし過ぎて私の口から完璧に説明できる自身はありませんでふ」
      「なんだそりゃぁあぁぁ!!!」
       まったく持って  ・・・・ >> 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      ロサラ 2011/09/15 07:01
    19. [689] 「ふー、今日も一日頑張った!ただいまー!」

      学校から帰り、玄関で気の抜ける声をあげる少年がいた。

      「さて、更新されてるかなー?」

      彼の名はリーオー。
      掲示板『ポケボード』に入り浸る、一応中学3年生である。
      仮にも受験生とはとても思えない能天気さだが。

      「…ん、何だこれ」

      > 続き
      Re: 次回作ドリメ プロローグ用スレッド
      リーオー 2011/09/15 18:53