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あさぎり羅一
「DJマグナpresents radio
 “LEGENDALY WINGS”!!」
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「長く、苦しい戦いが……ついに、終わりを迎えました。
 マルクとガウリイル。2人の壮絶な闘いはまさに最終決戦に相応しい死闘と言えるでしょう。
 ほどなくして現れた長老カイリューによるDCの再建も順調のようです。……新たな一歩を歩み始めたDCのこれからに、僕は期待します。
 これでもうDCの恐怖に怯える必要はなくなったのですから。」
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「この世界にやってきた元・人間のポケモン達も皆、人間界へ帰る事ができたようです。もちろん、リタイアした方々も。
 ………無事だと知っていても僕は不安でした。多分、心のどこかで『リアイアした人は本当に死んでしまったのではないか』と思ってしまっていたんだと思います。
 全員無事に帰還できたという報告を聞いた時は本当に安心しました。おかしいですよね?リアイアしたからって本当に死ぬわけではないというのに。あはは…。
 でも、…………………本当に良かった。」
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「そして、現実世界であきはばら博士から語られる真実・或いは仮説。
 結論から言えば、全ての謎が解き明かされた訳ではありませんでした。
 ですがDCのガウリイル…そしてDMのゴットフリート、2人は確かな信念を持っていました。それはとても正義や悪といった言葉では表現できない……いや、どちらもそれぞれの正義を信じていただけだったのです。
 そもそも語り手であるあきはばら博士の立場は中立。それだけではありません、彼女はマルクが負けた時の事すらも想定していたのです。
 全ての出来事は……………………………彼女の掌の上の出来事だったのかもしれません。」
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「物語が幕を下ろした時、この放送の役目も終わります。
 その時“執筆者達”を導いてきたラジオはノイズを発するだけのただの箱と化すでしょう。
 僕は導く者、DJマグナ。物語を紡ぐ“執筆者達”の元に現れる存在。
 もしかしたら彼らの役目までもが終わったかのように見えるかもしれません。
 しかし彼らの執筆は止まらない。
 一つの物語が幕を下ろした時、また新たな物語が幕を開ける。そしてまた別の物語が幕を下ろす。それは際限なく続いていく執筆の連鎖。
 物語が存在する限り僕も存在し続ける。
 いずれ生まれ来る新たな物語を通して、僕は再び“執筆者達”を導く為に現れるでしょう。
 それまで、
 しばしのお別れです。」
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「このラジオを聴いてくれた全ての方々に、最大限の感謝を込めて。
 本当に、ありがとうございました。
 僕ももう行かなければなりません。
 次'の'世'界'へ'。
 Dream Makersの最新情報をお伝えしてきた番組、LEGENDALY WINGS。パーソナリティはDJマグナでした。
 またいつか、どこかで会いましょう。 ――――――――さようなら!」
『“LEGENDALY WINGS” この番組は旅猫堂の提供でお送りしました。』
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2011/05/04 Wed 01:04 [No.318]