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kaku
ワルプルギスの夜を前に、まどかとほむらは緊張しすぎてゲロを吐きそうなほどだった。
「いよいよね、まどか・・・」
「そうだね、ほむらちゃん!ワル何とかめ・・・・出てきたら即、ケツ穴に地獄突き食らわしてやる」
そう言いながら、まどかは手刀を前後に動かしている。その動きは恐ろしく速く、既に肉眼ではとらえられないほどだ。
(まどかちゃん・・・頼もしいほむぅ・・・)
魔法少女ではないにも関わらず、何体もの魔女を右腕ひとつで葬ってきたまどか。そんなまどかに、ほむらは惹かれていた。
(ああ、まどかちゃん・・・私のアナルも、貴女の腕で貫いて欲しいほむぅ・・・)
ほむらが、そんな妄想をしながら、いい感じにうっとりしてきた時だ。
まどかが、ほむらに提案した。
「ほむらちゃん!本番に備えて地獄突きの練習をしたいんだけど・・・どこかに手頃なケツ穴はないかな?」「え!?」
それは、願ってもいない言葉だった。
今、二人の周囲に人はいない。
ケツ穴を差し出せる者がいるとすれば、ただひとり。
(わ・・・私しかいないほむぅ・・・!)
その直後のことだ。ほむらは、まどかの手刀を越えるスピードでパンツをずり下ろし、まどかに向けてケツを突き出して、叫んだ。
「バッチこーい!」
ほむらの尻穴は、日々のアナルオナニーによって拡張されていることを、まどかは知っていた。そう、ケツ地獄突きの練習台として、これほど相応しい相手はいないのだ。
「その心、しかと受け止めた・・・いくよ、ほむらちゃん!」
まどかは、ほむらの白い尻の中へと、手刀の矛先を定めた。
使い込まれているとは思えないほど美しい尻穴に、まどかの音速の手刀が突き刺さる・・・その瞬間!
「まちなさい、あなたたち!」
彼方から、声が響いた。
「だ・・・誰!?」
「邪魔をするなほむぅ!」
アナル串刺しプレイを中止した二人は、辺りを見回したが、誰も見当たらない。そんな二人をよそに、なぞの声は笑った。
「ふっふっふ・・・とう!」
掛け声と共に、声の主が、空高くから舞い降り、地響きをあげて着地した。
ついに現れた声の主の姿を目の当たりにした二人は、同時に叫んだ。
「マミさん!」「巴マミ!」
まどかの声は歓喜に震えていたが、ほむらの声はまるで地獄の底から搾り出されたような恨みに満ちたものである。
そこにいたのは、黄色い魔法少女巴マミだった。
「待たせたわね!!」
腕を組んで仁王立ち。なんと勇ましいポーズであろうか。だが、それ以上に二人の目を釘付けにしたのは、すっかり生えた首であった。
「マミさん!!その首どうしたんですか!?」
まどかは、巴マミの首を指さそうとした。だが、勢い余って、音速の地獄突きを繰り出してしまった!!
ワルプルギスの尻にぶち込もうとしていた程の手刀である。当然、人間が食らってはひとたまりもない。まどかの地獄突きは、あろうことか巴マミの喉首を直撃した。そして、その首を切り落としてしまったのである!!
巴マミの首が落ち、先程まで首が生えていた場所には、代わりに鮮血の噴水が上がる。
「マ、マミさーん!!」
まどかは、後悔した。己の迂闊さを呪った。マミがせっかく首も生やして蘇ったというのに、よりによってその首を落としてしまうとは。自分の空気の読めなさに、ただただ絶望するだけだった。
だが、巴マミはまどかの想像など遙か超越していた。
2011/04/21 Thu 01:22 [No.256]
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「ふふふ……まだまだ甘いわね、あなた達!!」
なんと、地面に落ちた首が話したのである。
この光景には、様々な魔女を見続けていたまどかも、流石にドン引きだった。
「え……キモい……」
そんなまどかをよそに、巴マミの胴体からは、新たに頭蓋骨が生え、脳みそが湧き出し、血管が茂り、肉が芽生え、そしてその上を皮膚と髪が覆った。そこにいたのは、先程までと寸分違わぬ巴マミであった。
「もう、ビックリしたじゃない!!私の本体はこのおっぱいだから、首が切り落とされてもいくらでも再生できる体質だったからよかったものの……普通の人だったら死んでいたわよ!!気をつけなさい!!」
首の生えたマミは、そう言いながら、ぷりぷりと怒った。
「なんだ、そうだったんですか!!」
「いよいよ人間離れしているわね!!この化物!!」
巴マミの秘密を知り、まどかは安堵し、ほむらは憎悪に顔面を歪めた。否、正直なところ、巴マミの秘密など、二人にはどうでもいいことだった。まどかが安心したのは、自分が殺人犯にならなかったことに対してであるし、ほむらが怒りに震えていたのは、自分とまどかのプレイを邪魔されたことに対してだ。
だが、ほむらのそんな怒りは、巴マミの次の一言で雲散霧消することになる。
「まったく……とにかく、そんな危ない地獄突きをアナルにぶち込もうだなんて関心しないわね!!そんなにケツ穴が寂しいのなら、私のティロ・フィナーレで我慢しておきなさい!」
そう言いながら、巴マミは、巨大な銃を呼び出した。これこそ、必殺技のティロ・フィナーレを放つための銃である。その銃は、明らかにほむらのケツ穴の直径よりも大きかった。それどころか、寧ろその銃の中に、ほむらの体がすっぽりと収まるほどだ。
「……ごくり」
ほむらは、思わず唾を飲み込んだ。
こんな太いものが、自分の中に入ってくる様子を想像すると、それだけで正気を失いそうだ。その上、アナルの中で必殺技のティロ・フィナーレを放つという。ほむらのパンツは、もはやいろんな汁でびちゃびちゃになっていた。
「……お姉さま、お願いします!!」
ほむらはすぐにケツを巴マミに向けた。
「まあまあ、落ち着きなさい。私は別に、あなたのケツに銃をぶっぱなしたいわけじゃないの。だから、ここはまどかちゃんにやってもらいましょう!」
「え?私ですか?」
「そうよ。あとは引き金を引けばティロ・フィナーレが発動するようになっているわ。魔法で銃の重さも無くしてあるから、あなたでも扱えるはず。さあ、あの雌豚の汚いケツに、鉄槌を食らわせてやるのよ!!」
それは、巴マミの気遣いであった。巴マミは、ほむらの想い人がまどかであることを知っていたのだ。なぜそんなことを知っているかというと、シャルロッテに殺される前、巴マミが極秘に採取したまどかの尿を、ほむらが10mlにつき1万円で購入していたためだ。無論、巴マミがシャルロッテに殺され、その取引が途絶えた後、ほむらは自分の血を掻きむしるかのごとく自傷行為を繰り返すことになったのだが、それに関してはいまここで触れる必要はあるまい。
何はともあれ、ほむらは、巴マミの思いやりに感激していた。
(ああ、巴マミは私をこんなに想ってくれている。私はひとりじゃないほむぅ……もう何も怖くない!)
その頬を、キラリと一筋の涙が伝ったのを、巴マミは見ていたが、気づかないふりをした。
涙など見ていなかったまどかは、巨大銃を拾い、構えた。
「じゃあ……いくよ、ほむらちゃん!!」
「バッチこーーい!!」
ほむらが突き出した尻に向けて、まどかは巨大な鉄の筒を突き出した……その瞬間!!
「まちな!!お前ら!!」
彼方から、声が響いた。
「だ……誰!?」
「何者!?」
「邪魔をするなほむぅ!!」
アナルぶち抜きプレイを中止した三人は、辺りを見回したが、誰も見当たらない。そんな三人をよそに、謎の
2011/04/21 Thu 01:24 [No.257]
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声は笑った。
「はっはっは……とう!」
掛け声と共に、声の主が、地を割って這い上がり、地中から抜けだした。
遂に現れた声の主を目の当たりにした三人は、同時に叫んだ。
「杏子ちゃん!」「佐倉杏子!!」「誰!?」
まどかの声は歓喜に震えていたが、ほむらの声はまるで地中深くから立ち上るような恨みに満ちたものであり、巴マミに至ってはこの時間軸では佐倉杏子と面識が無いので本気で誰か分かっていない様だった。
そこにいたのは、赤い魔法少女佐倉杏子だった。
「待たせたな!!」
槍を掲げたまま、左手を前方に向けて見得を切る。なんと猛々しいポーズであろうか。だが、それ以上に三人の目を釘付けにしたのは、すっかり修復されたソウルジェムであった。
「杏子ちゃん!!そのソウルジェムどうしたの!?」
まどかは、杏子のソウルジェムを指さそうとした。だが、不幸かな、誤ってティロ・フィナーレを放ってしまった!!
魔女を一撃で葬るほどの銃弾である。当然、魔法少女が食らってはひとたまりもない。まどかのティロ・フィナーレは、あろうことか杏子のソウルジェムに直撃した。そして、その生命の石を粉々に砕いてしまったのである!!
魂が破壊され、抜け殻となった佐倉杏子の肉体が、ドサッと音を立て、力なく横たわる。
「きょ、杏子ちゃーん!!」
まどかは、後悔した。己の軽率さを呪った。杏子がせっかくソウルジェムを元に戻して蘇ったというのに、よりによってそのソウルジェムを撃ちぬいてしまうとは。自分の空気の読めなさに、ただただ絶望するだけだった。
だが、杏子はまどかの想像など遙か超越していた。
「ふっふっふ……まだまだ甘いな、お前ら!!」
なんと、死体が口をきいたのである。
この光景には、様々な魔女の犠牲者を見続けていたまどかも、ドン引きである。
「う……キモイ……」
そんなまどかをよそに、杏子は無表情のまま、まるで操り人形のように起き上がり、ねずみ色の肌にみるみる血が通い、虚ろな目が光をとりもどした。そこにいたのは、先程までと寸分違わぬ佐倉杏子であった。
「おい、びっくりするじゃねぇか!!私は実はソウルジェムじゃなくて賢者の石を命として生きている旧ハガレンアニメ版設定のホムンクルスだったからよかったものの……普通の魔法少女なら死んでたぜ!!気をつけろ!!」
生き返った杏子は、ぷんすかと怒った。
「なんだ、そうだったんだ!!」
「いよいよ人間離れしているわね!!この妖怪!!」
「ごめん、マジで思い出せない。誰?」
杏子の秘密を知り、まどかは安堵し、ほむらは憎悪に顔面を歪めた。マミは杏子のことを知らないのでどうでもよかった。否、正直なところ、杏子の秘密など、三人にはどうでもいいことだった。まどかが安心したのは、自分が殺人犯にならなかったことに対してであるし、ほむらが怒りに震えていたのは、自分とまどかのプレイを邪魔されたことに対してだ。
だが、ほむらのそんな怒りは、杏子の次の一言で雲散霧消することになる。
「まったく……とにかく、そんな人間が入れそうな銃ををアナルにぶち込もうだなんて許せねえな!!そんなにケツ穴が寂しいのなら、私の槍で我慢しろ!」
そう言いながら、杏子は、自分の得物である槍を取り出した。これこそ、杏子がその生命を預けてきた相棒たる槍である。その槍は、戦うときに、自在に大きさを変える。どんな穴にもジャストフィットさせることができるのだ。
「……ごくり」
ほむらは、思わず唾を飲み込んだ。
こんな危険な槍が、自分の中に入ってくる様子を想像すると、それだけで正気を失いそうだ。その上、アナルの中で巨大化したら。ほむらのパンツは、もはやいろんな汁でびちゃびちゃになっていた。
「……女神さま、お願いします!!」
2011/04/21 Thu 01:24 [No.258]
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ほむらはすぐにケツを杏子に向けた。
「まあまあ、落ち着けって。私は別に、お前のケツに槍をブッ刺したいわけじゃないんだ。だから、ここはまどかにやってもらうとするか!」
「え?私ですか?」
「そうだ。あとはこのスイッチを押せば、押している間だけ槍が巨大化するようになっている。魔法で槍の重さも無くしてあるから、まどかでも扱えるはずだ。さあ、あの雌豚の汚いケツに、神の雷を食らわせてやりな!!」
それは、杏子の気遣いであった。杏子は、ほむらの想い人がまどかであることを知っていたのだ。なぜそんなことを知っているかというと、巴マミ亡き後、まどかの尿を極秘に採取する役目を負っていたのが杏子だったためだ。巴マミが死に、尿を採取する者が居なくなり、尿を手に入れられなくなったストレスでハゲそうになっていたほむらは、敵である杏子に恥を偲んで土下座したのである。
何はともあれ、ほむらは、杏子の思いやりに感激していた。
(ああ、杏子は私をこんなに想ってくれている。土下座しながら舌を噛みちぎろうとしていた昔の私はなんと馬鹿なんだ……そう、土下座してよかったんだほむぅ!後悔なんてあるわけない!)
その頬を、キラリと一筋の涙が伝ったのを、杏子は見ていたが、気づかないふりをした。
涙など見ていなかったまどかは、槍を拾い、構えた。
「じゃあ……いくよ、ほむらちゃん!!」
「バッチこーーい!!」
ほむらが突き出した尻に向けて、まどかは伸縮自在の如意槍を突き出した……その瞬間!!
「待って!!みんな!!」
彼方から、声が響いた。
「だ……誰!?」
「何者!?」
「どこのどいつだ!!」
「邪魔をするなほむぅ!!」
アナル貫通プレイを中止した中止した四人は、辺りを見回したが、誰も見当たらない。そんな四人をよそに、謎の声は笑った。
「くっくっく……とう!」
掛け声と共に、声の主が、水しぶきをあげ、海中より躍り出た。
遂に現れた声の主を目の当たりにした三人は、同時に叫んだ。
「さやかちゃん!」「美樹さやか!!」「美樹さん!」「さ……さやかぁあああああ!!」
まどかの声は歓喜に震えていたが、ほむらの声はまるで地中深くから立ち上るような恨みに満ちたものであり、巴マミは特に関心がない様子で、杏子はすでに涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃになっていた。
そこにいたのは、青い魔法少女美樹さやかだった。
「お待たせしました!!」
その後、まどかが槍でさやかを突き刺したあとさやかが甦るくだりがあるのだが、省略する。
「そういうわけで、杏子が自爆したあとも実は生きていた私は、偶然拾った百合ものの薄い本を見て、♀×♀にハマったんだ!そしたらもうキョースケとかどうでもよくなって、ソウルジェムの穢れも無くなって元に戻ったというわけ。私って、ほんとバカ!!それはさておき、杏子!!セックスしよう!!」
「……ほんと、バカ」
そう言うと、杏子は、今まで誰にも見せたことがないほどのしおらしい表情を作り、頬を赤らめながら、服を脱ぎ始めた。そこから先は、語るのは野暮というものだ。
「まあまあ、真昼間からおっぱじめちゃって……ふふ、仲良きことは美しきかな、てね」
巴マミは、まどかとほむらに微笑みかけた。
「え?そ……そう、ですね……」
「……」
ほむらは、無言のままだった。一瞬まどかと目が合ったが、すぐに逸らしてしまった。さやかと杏子が今していることは、ほむらがずっと望んでいたことだ。
(ああ、私もまどかと、いつか……)
今はまだ、想いを告げることはできない。しかし、ワルプルギスの夜を乗り越えた時、きっと自分は成長できる。
2011/04/21 Thu 01:25 [No.259]
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ほむらは、この戦いが終わったら、まどかに告白するつもりだった。杏子とさやかが白昼堂々愛しあう姿を見て、その決意はより強固なものになった。杏子だけに強固に。
(そうだ……私は、私たちは、ワルプルギスを倒す。奇跡も魔法も、あるんだよ!!)
そして、そっと、まどかの手をとった。無意識の内に、愛する者の手を握った。
(ほむら……ちゃん?)
そして、まどかは、その手を握り返した。
巴マミは、そんなふたりの様子をみて、思わず笑をこぼした。そして、これから結ばれるふたりを、たった今結ばれたふたりを、命に代えても守ることを決意した。
それが来たのは、その時だった。
空が突然、真暗になった!!
「来た!!」
「あれが……!!」
お楽しいのところを邪魔されたさやかと杏子は、すこぶる不機嫌ながら、空を見上げた。
そこには、巨大な魔女がいた。ゴシック調のドレスを纏い、頭を下に、天に向けてスカートを靡かせながら、ゆっくりと地上に迫ってきていた。
「ワルプルギス……」
巴マミは、銃を構えた。最初から、ティロ・フィナーレの準備をしている。敵が射程範囲に入ると同時に、必殺の一撃を食らわせるのだ。
「まどか……」
「ほむらちゃん……いこう。私たちなら、絶対に勝てるよ!!」
ほむらとまどかは、顔を見合わせた。この場に居る少女たちの中で、まどかだけは魔法少女ではない。巴マミが死んだ後、彼女はそのことで悩んだ。自分だけが戦わずに居るなんて、卑怯ではないか。
(でも……違う。魔法少女にならなくても、力がなくても、私にはできることがある)
そんな迷いなど、もうまどかの心にはなかった。地獄のような鍛錬の日々を経て会得した、最強の手刀が、まどかにはある。魔法は使えなくても、戦う力があるのだ。
(私は……私たちは、戦う!!)
その決意は、揺るぎないものだった。
だから、その言葉は、まどかにはとどかない。
「まどか!ワルプルギスが来る!早く僕と契約して、魔法少女になるんだ!」
忽然と現れた白い獣が、五人の背後から言った。
「キュウべえ……」
以前は、抗うことの出来ない運命のように思えた、白い獣。少女と契約を結び、宇宙の安寧のために地球を魔女で埋め尽くさんとする、悪魔の手先。どこまでも恐ろしかった存在。
だが、彼の言葉は、今のまどかには、哀れにすら思われた。
「キュウべえ。もう、契約なんていらない。魔法少女にならなくても、私は戦える。それに、マミさんも、さやかちゃんも、杏子ちゃんも居るの。皆で戦えば、きっとワルプルギスも倒せる」
まどかは、キュウべえの方を振り返ることすらなかった。
もはや懐柔することは不可能。そう判断したキュウべえは、持ち合わせぬはずの感情を爆発させる。
「……なぜだ!!なぜ君は!!君たちは!!理解しないんだ!!無理なんだよ!!無理!!ワルプルギスの強さは、絶対的なんだ!!今存在する魔法少女全てがその力を合わせたところで、勝つことなんて出来ないんだ!!力をあわせる!?バカなことを言うな!!僕は、君たちの戦闘力を数値化することができる!!集団で戦って、連携による何らかの効果が生まれたところで、ワルプルギスの戦闘力を上回ることは出来ない!!まどかが魔法少女にならない限り、絶対にワルプルギスを倒すことはできない!!分かれよ!!お前らアホか!!」
それは、禁句であった。
「あーもう!!うっさい!!ほむらちゃん!!」
「がってんほむぅ!!」
ブチギレたまどかの指示を受け、ほむらがキュウべえを捕らえた。
「うわ!!何をする!!やめろ!!」
「大人しくしろ!!ほむぅ!!」
手足をめちゃくちゃに振り回して抵抗するが、ほむらの拘束を逃れることはできない。それもそのはず、まど
2011/04/21 Thu 01:26 [No.260]
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かと共に特訓することで、ほむらは壮絶な筋力を身につけていたのだ!いまのほむらは、10tのパンチ力を有する、マッスル魔法少女と化していたのである。
「インキュベーター……終わりよ」
キュウべえを掴んだまま、ほむらは腕を後ろに回した。
「な、なにをするつもりだ!?まさか……」
キュウべえの脳裏に、ある可能性が浮かんだ。考えたくもない可能性が。
そして、それは実現する。
「ぬぅん!!」
気合の一声と共に、ほむらは、キュウべえの頭を尻穴にねじ込んだ。
「ぎゃああああああ!!臭ぇえええええええ!!!」
いくら美少女といえど、お腹の中は臭うもの。排出される前のウンコの匂いを直に嗅ぐことになったキュウべえは、我をわすれて、ほむらの体の中で暴れた。
「ぐぅっ!!暴れるな!!」
腹を中から殴られる苦痛に耐えながら、ほむらは、キュウべえの体を徐々に尻の中へと収めていった。そして、1分もしないうちに、インキュベーターの尻尾の先まで、完全にほむらの体内に隠れた。
インキュベーターの声は聞こえなくなったが、ほむらの腹がボコボコと異様な蠢きを見せていることが、その生命がまだ尽きていないことを示している。
「ぐぅっ……」
アナルオナニーのスペシャリストを自称するほむらですら、その激痛に耐えるのは至難の業だった。
(うっ……いつもボーリングのピンを突っ込んでイキまくってるこの私が……死にそう!!)
快感など、ない。インキュベーターが内包する強烈な邪気と、それに対する嫌悪感により、ほむらが感じる不快指数は常人の致死量を、軽く超越していた。
それでも、ほむらは耐える。
(ま、まどかちゃん……)
腹痛に襲われ、脂汗と涙と鼻水と涎で無様になった顔を、愛するまどかに見せるわけにはいかない。ほむらはうつ伏せになりながら、しかし横目で、まどかを見た。とても心配そうな顔をしている。涙を流し、ほむらに向かって何かを言っているらしいが、何も聞こえない。
(私は、絶対に負けない……まどかちゃんの為にも、負けられないほむぅ!!)
それだけが、ほむらの心を支えていた。まどかへの愛によって、ほむらは正気を保っていた。
だが、物理的な苦痛を精神によって制御するのには、限界がある。
(だ、だめだ!ごめんなさい、まどかちゃん!!)
インキュベーターの動きは収まったが、放たれる邪気は弱まらない。
「ぐぇぼぉ!!げおぼぉああ!!ごぼあああああ!!」
ついにほむらは、嘔吐した。その時すでに、ほむらの意識はなかった。ひとしきりゲロを吐いた後、ほむらは白目を向いて舌をだらりと出したまま、その場に崩折れた。
吐瀉物は、黒い。インキュベーターから滲み出した邪気を全て口から吐き出したのである。
同時に、ほむらのアナルから、キュポン、と音を立てて、インキュベーターが抜け落ちた。その姿は、白いこけしのように変わっていた。ただし、頭部だけはピンク色だ。ちょうど、ズルムケのちんぽの様な形だった。
ほむらは、インキュベーターの邪気全てを飲み込んでいた。そう、ほむらは勝ったのだ!それでも、彼女は生きていた。意識は失っているが、ぴくぴくと痙攣していた。
己に打ち勝った少女を一瞥した後、まどか、さやか、杏子に向けて、姿を変えたインキュベーター……否、邪気の抜けた新たな存在、『チンコベーター』は語りだした。
「とても清らかで、それでいて穏やかな気持だ。オナニーのあとの虚脱感にも似た……否、チンコそのものになってオナニーをしたような、賢者になったような心持ちだ。今の私なら、とても澄み切った思考をすることができる。ああ、私はなんと愚かなことをしていたのだろう。今なら、地球を、地球の少女たちを犠牲にせずとも、宇宙を救う方法がいくらでも思いつく。まどか、さやか、杏子、そして……ほむら。すまなかった。私を許してくれとは言わない。ただ、責任を取らせて欲しい」
そう言うと、チンコベーターは、宙に浮いた。
そのまま、少しずつ、ゆっくりと、上昇していく。
「キュウべえ!!」
2011/04/21 Thu 01:27 [No.261]
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まどかが、すでに見上げるほどの高さまで昇ったチンコベーターに呼びかけた。
チンコベーターの姿は、インキュベーターとは対照的な、神々しいものであった。
「私は、宇宙へと帰る。私の母星は既に亡い。だが、私は君たちから、諦めずに戦うということを学んだ。私も、もう一度、諦めずに頑張ってみようと思う。新たな故郷を、創りだして見せる。そう、同胞たちと共に」
その言葉と同時に、各地から、黒い影が天に昇りはじめた。
影は、全国の魔女たちのものだった。
「キュウべえ!!」
「その魔女たちも、元は人間なんだ!!いつか、元にもどしてやれよな!!」
杏子と、さやかが、キュウべえに向けて叫ぶ。
その時だ。
「ティロ・フィナーレ!!」
巴マミが叫んだ。
同時に、巨大な銃から、その銃口と同じ大きさの銃弾が放たれる。
銃弾は、チンコベーターに命中した。
「ギャアアアアアアアアア!!!!」
チンコベーターは、死んだ。
同時に、彼の手下たる魔女たちが、元の少女に戻った。少女たちは、巴マミの魔法により、ゆっくりと地面に向かって降りてくる。
「やった……」
「キュウべえが……死んだ!!」
そう、今、全てが終わったのだ。
「「「「やったぁあああああああああ!!!!」」」」
気絶中のほむら意外の四人の魔法少女は、叫んだ。叫ばずには居られなかった。
□ ■ □ ■
「おはよう!!ほむらちゃん!!」
「お、おはよう……まどか、ちゃん」
通学路でまどかに声をかけられたほむらは、照れくさそうに、そう応えた。
ほむらはまだ、まどかに告白出来ていない。勇気を持つことが、まだできないでいる。
(結局、私は変われなかったな……)
ほむらはそう思っていたが、実際、彼女は少しだが成長している。その証拠に、前よりずっと自然に、まどかと接することができるようになっていた。その証拠に、まどかを呼ぶとき、心のなかで呼んでいたのと同じように呼ぶことができる。かつて、魔法少女のこともインキュベーターのことも知る前と、同じように。
その変化に気づいていないのは本人だけだ。
「お!バカップルだ!!」
「朝からお前ら……初々しくて萌え死んじまうよ!!」
後ろから、杏子とさやかが歩いてきた。
「さやかちゃん、杏子ちゃん!おはよう!」
杏子はあれから、まどか達が通う学校に転入してきた。今は、ふたりで一緒に住んでいる。ちなみに、住んでいる家は、もともと上條が住んでいた家だ。ワルプルギスを退けた後、上條家の人間が全員槍で刺殺され、家が売りに出されたらしい。一家全員が殺されるという呪われた家の買い手は無く、値段が暴落していたところを、二人で購入したのだそうだ。ちなみに、上條一家刺殺事件と同日に、まどかのクラスメイトである志筑仁美の一家も全員剣で惨殺され、財産の一切が盗まれているのだが、二つの事件の関連性は未だ分かっていない。
ともかく、さやかも杏子も、幸せの絶頂にある。今も、二人なかよく手をつないで、登校している。クラスメイトに隠すどころか、愛の深さを見せつけてすらいる。
「じゃ、私たちは先に行くから」
「あんまりいちゃいちゃしてると、遅れるぞ!!」
そう言って、さやかと杏子は、歩いて行った。
手を振りながら二人を見送ったまどかが、言う。
「ふたりとも……すごく、幸せそうだね」
2011/04/21 Thu 01:27 [No.262]
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「……そう、ね」
ほむらは、迷った。
(今日はもう……このまま学校サボって、ラブホ行こうかな)
ほむらは今、とても大胆だった。
というか、ほむらは、さやかたちのラブラブぶりを見た後はいつも、そういう思考を始める。そして、勢いだけでまどかを呼び出すが、土壇場で勇気がなくなって、結局コクれないのだ。
だが、テンションの上がったほむらは、そんな常の失敗など忘れている。
(よし、決めた!!ラブホ行こう!!)
ついに決意したほむらは、まどかの肩をつかみ、まどかの両目を凝視した。
「ほむら……ちゃん?」
まどかは、ほむらのただならぬ様子に驚きつつも、内心、喜んでいた。遂にこの時が来たのかと、胸を弾ませていた。まどかもまた、ほむらと同じく、奥手なために自分の想いを伝えられずに居るのだ。相手から迎えに来てくれるのなら、それは願っても居ないことだった。
「まどかちゃん……あのね、あの……」
遂に、その提案をしようとした時だ。
「あなたたち!」
ほむらの肩を、だれかが叩いた。
「ひっ!?」
誰も居ないと思って大胆になっていたほむらは、まさに驚心動魄、心臓が止まる思いを味わった。
振り返ると、そこに居るのは巴マミ。
「いちゃつくのもいいけど、学校に遅れるわよ」
巴マミは、杏子と同じことを言った。
「はぁい……」
「ほむぅ……」
すっかりテンションの下がったほむらとまどかは、しょぼくれながら、巴マミと一緒に通学路を歩く。
(ああ、やっぱり私はだめなんだほむぅ……巴マミが来たって、無視してまどかちゃんをラブホに誘えばよかったのに……こんなだったら、いつまでたってもまどかちゃんと恋人になんてなれないよぅ……)
そんなことを呟くのは、心のなかだけでの話。
体の方は、大きな溜息を一つ漏らしただけだ。
巴マミは、そんなほむらの耳元に顔を寄せ、まどかには聞こえない声でささやいた。
「別に、そんなに急がなくていいんじゃないかしら。あんまり急かしたら、鹿目さんだって、焦っちゃうんじゃないかな」
「え……?」
巴マミの言葉に、ほむらは驚いた。まるで、自分の心を見透かされたような気がした。巴マミは、ほむらがまどかをラブホに誘おうとしていたことなど知らない。それでも、ほむらがあまりにもいろいろすっ飛ばしたことを考えているのを、見抜いていたのだ。
「ごめん、遅れそうだから、私先に行くね!!」
ほむらにそれだけ言うと、巴マミは、走りだした。
(急ぐことは、ない……)
ほむらは、巴マミの言葉を心のなかで反芻した。今自分にできることを考えた。そして、ひとつの結論を、出した。
「まどかちゃん!!」
「は、はい!?」
ほむらが突然名前を呼んだので、まどかは驚いて、妙に上擦った感じの声で返事をした。そして、深呼吸して、ほむらは続けた。
「……手、繋いでいかない?」
一瞬、まどかは黙った。ほむらが何を言ったのか認識するまでに、一瞬という時間が、必要だったのだ。だが、一度そのことばを飲み込めば、心が暖かい感情で満たされるのを感じた。
「……うん!」
最高の笑顔でそう言うと、まどかはほむらの手を握った。
ほむらの手は、冷たくて、そして、とてもあたたかかった。
2011/04/21 Thu 01:28 [No.263]