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  1. ソール/セレナ(0)
  2. リヒト/ジェローム(2)(0)
  3. リヒト/ジェローム(1)(0)
  4. カラム/ロラン(0)
  5. ヴェイク/アズール(0)
  6. ロンクー/ウード(0)
  7. ガイア/デジェル(0)
  8. フレデリク/ノワール(0)
  9. ドニ/ンン(0)
  10. ヴィオール/セレナ(0)
  11. ソール/ジェローム(0)
  12. リベラ/ロラン(0)
  13. マリアベル/ルキナ(0)
  14. ロンクー/ジェローム(0)
  15. フレデリク/ロラン(0)

[ 編集 ][ 返信 ]ソール/セレナ

すら

ソール
セレナかい!?
この世界のセレナなんだね!?
良かった、無事で…!

セレナ
と…父さん!?
父さん! 父さん!

ソール
わ、わわ…
いきなり抱きつかれると困っちゃうな。

セレナ
父さんが生きていてくれたなんて…!
ううっ…! ううっ…!

ソール
よしよし…
セレナ、大変だったね…
でもごめん、僕は…
この世界のソールは、
生き返ったわけじゃないんだ…

セレナ
えっ…?

ソール
僕は異界のソール。
君のお父さんとは…別人なんだ。
違う世界から一時的に
手助けに訪れたに過ぎない。

セレナ
そ、そんな…!

ソール
僕はこの戦いが終わったら、
すぐにここを去らなければならないんだ…

セレナ
…………
あーあ、
せっかく喜んだのに損しちゃった!

ソール
ごめん…セレナ。

セレナ
でも…確かに父さん、
すごく若いしカッコいいね。
もしかして別の世界って
今よりも過去の世界なの?

ソール
あ、うん…

セレナ
もう…父さん…
ぬか喜びさせるくらいなら、
現れないでよ…
うっ…ううっ…

ソール
ごめんね、セレナ…

セレナ
あたし…父さんのことが…
すごく好きだったの…
しっかり者過ぎる母さんと違って、
いつでも穏やかで優しかった父さんが…

ソール
ありがとう…
でもただ君とこうして話して、
そのまま帰るつもりはないからね。
この場は必ず父親として娘を守り切る…
そう誓うよ!

セレナ
ふん…父さんったら…
やっぱり…大好き。

2012/10/28 Sun 19:27 [No.48]

[ 編集 ][ 返信 ]リヒト/ジェローム(2)

すら

(1の続きです。)

ジェローム
俺は、父さんの後は継がなかった。
だが…父さんは俺の憧れだった。
頼りがいのある背中、
優しく大きな手、
その手から放たれる協力な魔法。
全て、鮮明に思い出せる。
…見せてくれるか、父さん。
俺のもう一度…懐かしいその姿を。

リヒト
ジェローム…
で、でも、今の僕の姿は…

ジェローム
ああ、わかっている。
だが、今なら見える気がするんだ。
もう二度と見ることが叶わないはずの…
大好きだった、
あの頃の父さんの姿が。

リヒト
!!
…わかったよ、ジェローム。
そこまで言われちゃ仕方ないね。
父さんのかっこいい姿、
嫌ってほど見せてあげるよ!

ジェローム
ありがとう…父さん。

2012/10/28 Sun 19:14 [No.47]

[ 編集 ][ 返信 ]リヒト/ジェローム(1)

すら

リヒト
ジェロームだね!

ジェローム
!? 子供…?
どうして子供がここに…!

リヒト
…やっぱりそうなるよね。
僕は君の父さんなんだけどなぁ…

ジェローム
…何を言っている!?
私の父は既に死んだ身だ!
どうやって紛れ込んだかは知らんが、
早くここから逃げた方が身のためだぞ!

リヒト
ううん、僕は逃げたりしないよ。
僕は君を助けるために、
別の世界から来たんだから。
その世界はここより昔の世界だから
こんな子供の姿だけど…
ここでは父親として、君を守ってみせる。
大切な息子の…君をね。

ジェローム
…なんだと?
そんな話、信用できるわけが…
ミネルヴァ?

リヒト
ありがとう、ミネルヴァ!
君には僕がわかるんだね!
そうだよね、君は幼い頃の僕にも
会ってるはずだもん。
どう?
この姿、懐かしいでしょ?

ジェローム
……どういうことだ?
本当にこの子供が…
私の父さんだというのか?
それなら、お前が父さんだと言うのなら…
証拠を見せてくれ。

リヒト
えっ? 証拠…?
でも何をすればいいの?

ジェローム
私は幼い頃、父さんから魔法を
教わっていたにもかかわらず、
母さんの後を継いで
ドラゴンナイトになることを決めた。
その時父さんが
私に言った言葉はわかるか…?

リヒト
そんなぁ…それって僕にとっては、
これからもっと先の話でしょ?
そんなの、今の僕にわかるわけ…

ジェローム
…………

リヒト
あ…ううん。
やっぱり、何となくならわかるよ。
きっと僕ならこう言うと思うんだ。
君がどんな道を進もうと、
僕はずっと見守っていきたいし…
男として頼りがいのある騎士に
なりたいなら、その選択は正しいと思う。
でも……少し…寂しい、かな?

ジェローム
…!

リヒト
ど、どうかな?

ジェローム
…………

リヒト
ジェローム…?
やっぱり、不正解だったかな?

ジェローム
…いや、正解だ。
あまりにも記憶の父さんの言葉と
同じだったので…少し、驚いていた。

リヒト
じゃあ僕がリヒトだって
認めてくれる?

ジェローム
ああ…
疑ったりして、悪かった。

リヒト
良かった!

(文字数オーバーなので2へ続きます)

2012/10/28 Sun 19:11 [No.46]

[ 編集 ][ 返信 ]カラム/ロラン

すら

カラム
君は…この世界のロランだね?

ロラン
父様!? まさか…!
どうして父様が…?

カラム
僕は異界という
別世界から来たカラム…
だからこの世界で死んでしまった
君の父親とは別人なんだ…

ロラン
そ、そんなことが…!?

カラム
でも君が生きていてくれて良かった…
無事…とは言えないかもしれないけど。

ロラン
生きていても…僕達はきっともうすぐ…
死んでしまう運命なんです…

カラム
えっ…?

ロラン
最期に別世界とは言え、
父様と会えて良かったです…

カラム
な、何を言っているんだい、ロラン…?
ここまで来て諦めるのかい…?

ロラン
でも敵の勢力は依然強大で…
我々に残された力は
あまりにも心もとない…
僕達にはもうどうする事も…!

カラム
ロラン…
そうか。それは僕も父親を
名乗る資格があるということかもね…

ロラン
え…?

カラム
度重なる戦いの連続で心身共に
疲れ切ってしまったのかと思ったけど、
君はそうじゃない…さっきまで
仲間達と共に頑張っていたじゃないか。
なのに今になって
どうして弱音を吐いているんだい?
それはきっと…

ロラン
は、はい…すみません。
つい父様を前に、
泣きごとを言ってしまっただけです…

カラム
やっぱりそうだったんだね。でもいいさ。
今のは僕しか聞いていないし…

ロラン
父様…

カラム
よしよし…ロラン。よく頑張ったね。
でももう少しだよ?
この局面を乗り切れば
勝利はもうすぐだ…
わずかな間だけど僕も協力するから、
共にがんばろう?

ロラン
は…はい! わかりました!
ありがとうございます…父様。

2012/10/28 Sun 18:55 [No.45]

[ 編集 ][ 返信 ]ヴェイク/アズール

すら

ヴェイク
おうおう、アズール!

アズール
えっ!? と、父さん!?

ヴェイク
おうよ! お前を助けるために
墓場からよみがえって来てやったぜ!

アズール
墓場から…
…つまり、屍兵ってことか。
よりによって
父さんの姿で現れるだなんて…

ヴェイク
おわっ!? ち、違う違う!
言い方が悪かった!
俺様は屍兵じゃねぇ!
だ、だから剣を下ろせって!

アズール
屍兵じゃない…?
…どういうこと?

ヴェイク
俺様は別の世界から来たヴェイクなんだよ!
だから死んだお前の父親とは別人!
よく見ろ、俺様は屍兵みたいに
顔色も悪くないし、目も光ってねぇだろ?

アズール
…確かに、そうみたいだね…

ヴェイク
へへっ、
わかってくれて良かったぜ!
助けに来たのに倒されるなんて
カッコ悪すぎだしな!
アズール。ダチを見捨てなかった
さっきのお前の行動は立派だったぜ!
さっすが俺様の息子ってとこだな!
その気概に免じて俺様も力を貸すぜ!
今からは一緒に戦ってやるから
感謝しろよ!?

アズール
…………

ヴェイク
…あれ?
おーい。アズール?

アズール
う、うぅっ…ぐすっ…

ヴェイク
!! お前、泣いてんのかよ!?
な、何でだ? どこか痛いのか?
それともアレか? オリヴィエみたいに
風の匂いにでも感動したか!?

アズール
違う、違うんだ…
父さんが、本当に屍兵になったんじゃなくて、
良かったって、思って…!
だって、僕…
倒せないよ…
父さんを、この手で倒すなんてこと、
できない…
だから、そうじゃなくて良かった…
良かったよ…

ヴェイク
アズール…
…悪かったよ。ただの冗談のつもりが、
お前を傷つけちまったな。
安心しろアズール。この世界の俺様は
屍兵なんかにゃならねぇよ。
もちろん、この俺様も
ここで死ぬなんてヘマはしねぇから…
力を貸しても、いいか?

アズール
うん、ありがとう…

ヴェイク
よーし、まぁ任せとけって!
ここの敵はみーんな俺様が倒してやる!
お前の出る幕が無いぐらい
活躍してやるから、覚悟しとけ!

アズール
…僕も、父さんには
負けないよ。
父さんよりたくさん敵を倒して、
自慢してやるんだから…覚悟してよね。

ヴェイク
おっ? そんな口が利けるなら
もう涙は乾いたみたいだな?
へへっ、その意気だ!
じゃあ行くぜ、アズール!

2012/10/28 Sun 17:30 [No.44]

[ 編集 ][ 返信 ]ロンクー/ウード

すら

ロンクー
ウードだな…

ウード
父さん!? いや、そんなまさか…
父さんはずっと前に死んだはず…

ロンクー
俺は異界から来た別世界の者。
お前の父親とは別の人間だ。
だが、親子ということに変わりはない。

ウード
そ、そうなのか…

ロンクー
先ほどのお前の闘いに対する強い意思、
しかと見させてもらったぞ。
戦士として目的を遂行するために、
仲間を逃がそうとしたのは…立派だった。

ウード
父さんなら…父さんなら、
あの時ああするかもしれないと思ったんだ。
父さんは昔、賊から母さんを
守りきったと聞いてる。
そして…最期の時は…
その身を呈して、俺を守ってくれた。
だから、今度は俺も、
誰かを守れるような…
父さんのような剣士になりたいと思って…

ロンクー
…そうか。この世界の俺は…
息子に慕われる父親であったようだな。

ウード
あぁ、父さんは俺の誇りだ。

ロンクー
…ありがとう、ウード。
だが、この世界の俺や、
さっきのお前のように、
自分の命を
投げ出すような真似はするな。
仲間を守るにしても…
生きてそれを叶える方法はきっとある。
命を落とせば、
誰も守れなくなってしまうんだ。
この世界の俺が…どれだけ望んでも
お前を守ってやれないように。

ウード
父さん…

ロンクー
約束しろ。今ここで。
もう二度と…自分を犠牲にしないと。

ウード
わかった。
約束するよ…この剣に誓う。

ロンクー
…その言葉が聞けて安心した。
さぁ、下がっていろ、ウード。
この地に来たからには、
お前の命を脅かすものは
この俺が全員叩き伏せてやる。

ウード
ありがとう…父さん。
でも…俺も闘う。
俺に、父さんの背中を預けてくれ。
夢だったんだ…父さんと共に闘うことが。
父さんの背中を、俺が守ることが。

ロンクー
ウード…
ふっ…いいだろう、
俺の背中、お前に預けよう。

ウード
ああ!

2012/10/28 Sun 17:00 [No.43]

[ 編集 ][ 返信 ]ガイア/デジェル

すら

ガイア
デジェルか?

デジェル
ど、どうして
父さんがここに…!?

ガイア
俺は異界から来たガイア。
この世界が危ないって聞いたからな、
はるばる助けに来てやったんだ。
だからこの世界で死んだお前の父親とは
別人ということになる。

デジェル
別人…

ガイア
あぁ。だがお前が俺の
娘であることに変わりは無い。
生きていてくれて嬉しいぜ、デジェル。

デジェル
…私は、全然嬉しくない。
よく私の前に顔が出せたわね、父さん。

ガイア
な、なんだいきなり…!?

デジェル
別人のあなたに聞いても
仕方ないってわかってるけど…
でもどうしても聞きたいの。
どうしてずっと家を空けていたの?
どうして母さんを守ってくれなかったの?
どうして勝手に…死んでしまったの。
私…わたし…
父さんなんて…大嫌いだったわ!

ガイア
デジェル…

デジェル
うぅ…ぐすっ…ごめんなさい…
大嫌いっていうのは嘘よ。
小さい頃、家をよく空ける父さんは
盗賊稼業を続けているんだと思っていた。
将来強くなったら父さんを
捕まえてやるって考えたこともあった…
でも、父さんが死んだ時に聞いたの。
あなたは…各地を回って
屍兵から人々を守っていたんだって。
親を亡くした子供たちの心を
手作りのお菓子で癒していたって…

ガイア
…………

デジェル
でも、そんな立派な
父さんじゃなくて良かった!
守るなら母さんを守って欲しかった!
癒すなら私の心を癒して欲しかったの!
大好きだから、
傍にいてほしかったのよ…!

ガイア
すまない、デジェル…
俺は…お前に辛い思いをさせたんだな…

デジェル
いえ…でもこれは
あなたに言っても仕方のないこと…
ただ、あなたに言えば
本当の父さんに伝わる気がして…
ごめんなさい…

ガイア
謝るな、娘を置いて死んだ父親なんて
許せないに決まってる。
お前のしてきた思いへの対価としては
とんでもなく軽いものになっちまうが…
せめてここでは父親として、
お前を守らせてくれ…!

デジェル
うん、ありがとう、父さん…

2012/10/28 Sun 15:29 [No.42]

[ 編集 ][ 返信 ]フレデリク/ノワール

すら

フレデリク
あなたはこの世界のノワールさんですね。

ノワール
ひっ!?
と、父さん…どうして?

フレデリク
私は貴方をお守りするためにやってきた、
別世界のフレデリクです。
ナーガ様の力によって、一時的に
この世界へとやって来ました。

ノワール
い、異界…?

フレデリク
えぇ…信じがたい話かもしれませんが、
これはまぎれもない真実なのです。
ノワールさん…この世界の
私はどうして死んだのですか?

ノワール
そ、それは…
屍兵に襲われた時に、街の人や
子供たちの身代わりになって…
最後まで自分より他人のために
尽くして死んだと聞いているわ…

フレデリク
そう、なのですか…

ノワール
父さんが死んだ時の母さんは
見たことがないぐらいに取り乱して…
そして父さんを殺した屍兵を
何としてでも見つけると言っていたわ…
そんなの…見つかるはずが無いのに
ずっとずっと…探し続けて…
そして、父さんの後を追うように
母さんも死んでしまった…

フレデリク
あぁ…なんてことでしょう。
我がことながら情けない。
そうして家族を悲しませ、
愛する妻を復讐に駆り立て、
今では娘を
独りにしてしまっているのですね…

ノワール
いいえ、父さんは最期まで
必死に戦ってくれたの…
だ、だから父さんを悪く言わないで…

フレデリク
すみません…確かに正確には
あなたの父は私ではありませんでしたね。

ノワール
………

フレデリク
でも…そうですね。この世界の私は
きっと幸せだったのでしょう。
ここまで自分を大切に想ってくれる
素晴らしい娘に恵まれて…

ノワール
父さん…

フレデリク
彼は町の人を守って散ったことに
悔いはない事と思います…
ですが、最も守りたかったのは
愛する妻と、娘の貴方であったことでしょう。
だからせめて彼の代わりに、
今だけは父親として貴方を守らせて下さい。

ノワール
うっ…ぐすっ…父さんが
そう言ってくれるなんて…
うぅっ…嬉しい…
父さん…来てくれてありがとう…

2012/10/28 Sun 14:48 [No.41]

[ 編集 ][ 返信 ]ドニ/ンン

すら

ンン
無い無い…無いのです。
あれまで屍兵に盗られたら、私は…
困ったのです…。

ドニ
この石だべか?

ンン
あ…はい、そうです。

ドニ
さっき落ちていたのを拾ったんだべ。
これはンンが大事にしている石だべな?

ンン
そ、そうなのです。
お父さんからもらった大事な石で…
竜石みたいな力を持っているわけではないのですが…
…って、あなたは誰なのですか!?
それに、どうして私の名前を?

ドニ
ありゃ、おらとしたことが
説明するのを忘れてただ…!
ンン、これを見るだよ。

ンン
それは…
私の石と同じもの…?

ドニ
おらが将来渡すんだべな…
おらは異界から来たンンの父親だべ。

ンン
…どういう事ですか?

ドニ
ナーガ様の力に導かれて、
一時的にあんたらを助けに来ただよ。

ンン
ナーガ様に…!?
で…でもお父さん若いのです!
おかげで誰だか分からなかったのです…

ドニ
元いた世界はもっと過去だからな。
でも…おらが父親であることに
変わりはないべ。

ンン
お父さん…本当…なのですね。
まさか…こんな奇跡が…
お父さん…会えて嬉しいのです…
ううっ…ううっ…!

ドニ
ンン…
これまでよく頑張ってきただよ。
…おらも少しの間だけでも、父親として
ンンを守ると、この石に誓うだべ。

ンン
ううっ…ぐすっ。
ありがとうなのです…
私も…もう決して諦めないと…
この石に誓うのです…

はじめまして。
微力ではありますが、協力させて下さい!

2012/10/28 Sun 12:53 [No.40]

[ 編集 ][ 返信 ]ヴィオール/セレナ

覇王樹

ヴィオール
 ふぅ…何とか間に合ったようだね。
 ごきげんよう、セレナくん。

セレナ
 えっ…?

ヴィオール
 セレナくん…
 そんな傷だらけの姿でかわいそうに…
 これで間に合わなかったとしたら、
 私はもう貴族失格になる所だったよ。

セレナ
 その話し方は…父さん!?
 まさか、生きてたの…!?

ヴィオール
 いんや。私は異界から来た人間だ。
 君の父親とは別人だよ。
 この世界が危ないと聞いて、
 華麗に君を救いに来たというわけだ。
 この世界で果てた私の代わりに、
 共に手を取り合い戦おうではないか。

セレナ
 た、助けに来てくれたのは嬉しいけど…
 ここは危険なのよ!?
 別世界から来たのなら、元の世界で
 父さんがすべきこともあるんでしょ?

ヴィオール
 そうだね…もちろんあるとも。
 こう見えて暇ではないのでね。
 だが、我が娘の危機とあらば
 例え異界からでも駆けつける。
 それが美しき貴族としての
 有り方だとは思わないかね?

セレナ
 もう…そうやっていっつも
 のらりくらりとかわすんだから…
 じゃあはっきり言わせてもらうわ!
 向こうには父さんが愛する
 仲間たちがいるんでしょ!?
 こんな、実の娘とは別人の…
 あたしみたいな存在よりも大事な人が!
 それなのに、ここで死んだりしたら
 どうするつもりなのよ!

ヴィオール
 なんと…私の事を
 気にかけてくれているのだね。
 優しい子だ…このような世界でも
 優しく真っすぐに育ってくれて私は嬉しいよ。

セレナ
 だから今はそういう話を
 してるんじゃなくて…!

ヴィオール
 …娘よりも大切なことなど、
 あるものか。

セレナ
 え…?

ヴィオール
 先程…君は私に、自分よりも
 大切な者がいるだろうと言ったね?
 確かに、私には元の世界に
 大切な人たちがいる。
 だがね…それに優劣をつける気は無い。
 どれも等しく、一番大切なのだよ。
 別人であろうとなかろうと関係は無い。
 だから君が私の大切な人である以上、
 ここがどんな世界であろうと、
 君が別人であろうと…
 君よりも大切なことなど、無いのだよ。

セレナ
 と、父さん…
 それ、本当なの…?
 あたしなんかが父さんに頼っても…
 迷惑じゃないの…?

ヴィオール
 もちろんだよ。
 さぁ、涙を拭きたまえ。
 その奥ゆかしいところ、そしてその涙が
 何よりも君の優しさの証だよ…
 さぁ、私が力を貸すから、
 共に未来を掴みに行こうではないか。

セレナ
 …うん!
 父さん…ありがとう。

2012/10/19 Fri 00:08 [No.39]

[ 編集 ][ 返信 ]ソール/ジェローム

覇王樹

ソール
 ジェローム! 無事かい?
 ああ…こんなに傷だらけになって…!

ジェローム
 まさか…父さんなのか!?

ソール
 えっと…僕は正確に言うと、
 君の父親のソールじゃない。
 僕は一時的に君たちを助けにやってきた
 別世界の人間なんだよ。

ジェローム
 べ、別世界だと…!?

ソール
 うん、だからこの世界には
 あまり長い時間留まれないけれど、
 できる限り君たちに
 協力させてもらうよ!

ジェローム
 そんな…それならなぜ、
 今まで…!

ソール
 えっ…?

ジェローム
 そんな力があるのなら、
 これまでなぜ助けに来てくれなかった?
 私たちは何度も何度も…助けを…
 欲していたというのに…!

ソール
 !!
 ジェローム…済まない。

ジェローム
 父さんがいれば乗り越えられた
 局面が沢山あった…
 もっと多くの仲間を、民たちを
 犠牲にせずに済んだ…
 もしかしたら父さん自身や母さんだって
 死なずに済んだかもしれない!
 なのに、こんな風に
 助けに来られたら…
 今までどうしようもないと思って
 諦めてきたこと全てを、
 後悔してしまうではないか…!

ソール
 …そうだね。
 本当に…その通りだ。
 僕だって、もっと早くに助けに来られたら
 どれだけ良かったか…
 そうしたら、君にこうやって
 寂しい思いなんてさせずに済んだのに!

ジェローム
 父さん…

ソール
 でも…今度は間に合ったんだ。
 君が死んでしまう前に、ここに来られた。
 君にとってはもう遅いかもしれないけど…
 父親として、戦わせてくれないかな。
 君と、ミネルヴァを全力で守る。
 それが…今まで君に
 何もできなかった情けない父親の、
 今できる唯一のことだから…!

ジェローム
 …わかった。父さん。
 礼を言う…
 つい熱くなってしまったが…
 父さんは何も悪くなど無い。
 本当に憎むべきなのは…あの邪竜だ。
 当たるような真似をしてしまって、すまない。

ソール
 ううん、いいんだ。
 そんなの気にしちゃいないよ。

ジェローム
 協力してくれるか、父さん。
 俺たちの…未来のために。

ソール
 もちろんだよ!

2012/10/18 Thu 23:51 [No.38]

[ 編集 ][ 返信 ]リベラ/ロラン

覇王樹

リベラ
 あなたはロランさん…!?
 この世界のロランさんですね?

ロラン
 と、父様…!?

リベラ
 ああ…ご無事で良かった。
 先程の攻撃のせいで倒れているのではと
 心配していたのですよ。

ロラン
 父様、なぜあなたがここに?
 まさか神の奇跡によって
 甦ったのですか?

リベラ
 いいえ…死人を生き返らせる奇跡は、
 例え神であっても不可能でしょう。
 私は異界のリベラ。
 この世界とは異なる世界の人間なのです。

ロラン
 異界の…父様…
 ですが、世界を飛び越えるなど、
 それこそ神の成せる業ではないのですか?

リベラ
 そうですね…
 しかし神の力にも限度があります。
 私がこの場に居られる時間は
 決して長くはありません。
 ただその間だけでもせめて…
 あなたを守らせてもらえますか?

ロラン
 いえ、父様…あなたに
 元の世界での人生があるのなら、
 すぐに戻るべきです。
 見ての通り、ここはとても…
 危険な場所なんです。

リベラ
 だからこそ私はここにやってきたのです。
 大切な息子を、助けるために。

ロラン
 死んでしまうかもしれないのですよ!?

リベラ
 …それでも構いません。
 例えこの異界の地で朽ち果てようとも、
 我が子を守れるのなら悔いはありません。
 喜んでこの身を神へと捧げましょう。

ロラン
 父様…! 僕は、僕はあなたの
 本当の息子ではないのに…
 そこまで言っていただけて…
 僕は光栄です…

リベラ
 当り前でしょう…ロランさん。
 我が子に優劣などありはしません。

ロラン
 ありがとうございます…
 ですが父様、僕も父様のためなら
 この身を神に捧げる覚悟はあります。
 この身で父様が守れるのなら、
 平和な未来など見られなくても構いません。

リベラ
 !! そんな…!

ロラン
 それが嫌なら約束して下さい。
 決して死なないと。
 僕は二度も父様が
 神の元へ旅立つ姿など見たくありません。

リベラ
 わかりました…お約束します。
 私は死にません。神に誓って。
 …では行きますよ、ロランさん。
 今こそ二人で協力し、この状況に
 光明を見出しましょう。

ロラン
 はい!
 父様、宜しくお願いします!

2012/10/18 Thu 23:37 [No.37]

[ 編集 ][ 返信 ]マリアベル/ルキナ

覇王樹

マリアベル
 そこにいるのは、
 ルキナですわね?

ルキナ
 お、お母様!?
 …死んだはずなのに、どうして!?

マリアベル
 そうでしたわね…この世界のわたくしは
 既に死んでしまった身…
 お話しましょう。わたくしはこの世界とは
 異なる世界のマリアベルですわ。
 あなたが窮地に陥っていると聞き、
 はるばる助けにやってきたんですのよ。

ルキナ
 では先程の援軍の中にいたのは
 やはり…!!

マリアベル
 あら、見られていたんですのね?
 少々着地に
 失敗してしまったのですけれど、
 いつもなら、あのような
 はしたない真似は…

ルキナ
 お母…様…! うっ…うぅっ…

マリアベル
 !?
 ど、どうして泣くんですの!?
 わたくしが無様に転ぶのが
 そんなに悲しかったんですの!?

ルキナ
 ち、違います…!
 別人でも…お母様に会えて…
 私、うれしくて…っ!

マリアベル
 ルキナ…どうか泣かないで下さいまし。
 そんなに泣かれるとわたくしまで…
 うっ…ぐすっ…

ルキナ
 お母様…

マリアベル
 ルキナ、可哀相に…
 こんなに傷だらけになって…
 今まで、頑張って戦ってきたんですのね…

ルキナ
 いいえ…私はお母様に
 褒められるようなことは何も…
 それどころか、
 私の力が及ばないばかりに、
 お母様たちの守ろうとした世界を
 こんな風にしてしまいました…

マリアベル
 何を言うんですの!?
 貴方は良くやっていますわ。
 貴方はわたくしの誇り…わたくしに似て、
 どこに出しても恥ずかしくない、
 優秀で愛おしい愛娘ですわ!

ルキナ
 !! お母様…!

マリアベル
 ルキナ、心配は無用ですわよ。
 わたくしが来たからには、
 全ての屍兵どもを…ギムレーを、
 ギタギタに蹴散らして差し上げます!

ルキナ
 わかりました…!
 お母様がその気なら、
 私もこの剣で、
 敵をボコボコにぶちのめしてみせます!

マリアベル
 うふふ、
 その意気ですわルキナ。
 さぁ、そうと決まれば行きますわよ!
 わたくしたちは絶対に負けませんわ!

ルキナ
 はい…!

2012/10/18 Thu 17:28 [No.36]

[ 編集 ][ 返信 ]ロンクー/ジェローム

覇王樹

ロンクー
 …この辺りの敵は、片付いたか…

ジェローム
 …お前は?

ロンクー
 !!
 …………
 俺は、異界から来た援軍だ。

ジェローム
 …そう、なのか。
 先程から気になっていたのだが、
 お前の戦い方は見事だな。
 攻めにも守りにもまるで隙がない。

ロンクー
 …そうか。

ジェローム
 それに…お前を見ていると、
 誰かを思い出すんだ。
 そう…まるで、私の…

ロンクー
 …戦場での雑談は無用だ!
 失礼する…!

ジェローム
 あ…おい!?

ロンクー
 ミネルヴァ…?
 …っ! しまった…!

ジェローム
 お前、今…ミネルヴァと言ったな?
 なぜ私の飛竜の名を知っている?
 それに…ミネルヴァの今の鳴き声は…
 父さんを呼ぶ時のものと同じだった。
 もう何年も聞くことのなかった
 鳴き声を…どうして今…

ロンクー
 それは…

ジェローム
 父さん…なんだな?

ロンクー
 …………

ジェローム
 …本当は、似ていると思っていた。
 援軍が現れた時から、ずっと…!
 その動きも、その構えも、
 声も、話し方も…!
 …父さんなんだな?
 例え別人でも、私の…!

ロンクー
 …すまない。
 名乗るつもりは無かったのだが…
 俺の若い姿を知る、ミネルヴァまでは
 誤魔化せなかったな。
 …こんな状況で、よく頑張った。
 よく生きていてくれた…ジェローム。

ジェローム
 …!! …っ!!
 父さ……

ロンクー
 泣くな、ジェローム。
 その仮面は何のためだ?
 相手に動揺や焦りを悟らせないための
 仮面だろう?
 なのに、こんなに簡単に…
 相手に感情を悟らせてはいけない。

ジェローム
 …無茶を言うな。
 私は…父さんのように
 常に冷静ではいられないんだ…

ロンクー
 いや…俺だって、
 常にそうあれる訳ではない。
 女に近づかれたら…
 とてもではないが平静を保てない。
 お前の母…セルジュのおかげで
 随分改善されたがな。
 だがお前には明確な弱点は無い。
 お前は…俺よりもずっと強い。
 戦いの腕も…
 そしてその心も。

ジェローム
 父さん…!

ロンクー
 俺は、お前を守るためにここまで来た。
 名乗ったからには、
 父としてお前を守らせてもらうぞ。
 お前も、ミネルヴァも、
 決して死なせはしない。

ジェローム
 すまない…父さん。
 だが、俺も共に戦う。
 俺は、強き戦士であった父さんに
 近づきたく、て日々鍛錬を積んできた。
 それ成果を見てくれないか。
 この世界の…父さんの代わりに。

ロンクー
 ああ。もちろんだ。
 …行くぞ、ジェローム!

ジェローム
 ああ!

2012/10/18 Thu 17:14 [No.35]

[ 編集 ][ 返信 ]フレデリク/ロラン

覇王樹

フレデリク
 ロランさんですか?
 無事で何よりです…!

ロラン
 ま…まさか父様、
 でも一体どうして…?

フレデリク
 私はこの世界の
 フレデリクではないのです。
 異界と呼ばれる別世界からやってきた
 貴方の父とは異なる存在なのですよ。
 留まれる時間は
 決して長くはありませんが、
 その間だけでもどうか
 父親として、貴方を守らせてください。

ロラン
 そうだったのですか…
 …父様。
 お気持ちはとてもありがたいです。
 ですが、この世界は今にも
 闇に包まれようとしています。
 せっかく生き延びた父様にご迷惑を
 おかけするわけには参りません。
 僕は父様とお会いできただけで十分です。
 さぁ、早く元の世界へ戻って下さい。

フレデリク
 いえ、そんなわけには…

ロラン
 …だめです、父様!

フレデリク
 …まったく、その生真面目で
 融通のきかない所は誰に似たのでしょうね。

ロラン
 え?

フレデリク
 ですが、同時に貴方は愚かしい程に
 他人の事を想う…優しい子です。
 そんな貴方が、この世界を生きるのに
 どれほど辛い思いをしたでしょう。
 私は、貴方に幸せになって欲しいのです。
 今まで苦労をした分まで。
 この世界の私が…
 幸せにしてやれなかった分まで。

ロラン
 父…様…

フレデリク
 だから…ロランさん。
 こんな時くらいは、
 私に…父親に甘えてはくれませんか?

ロラン
 いえ、ですが、それでは…!

フレデリク
 大丈夫ですよ。息子を置いて、
 誰が二度も死ぬものですか!
 …この世界で倒れた私の分まで、
 貴方を守り通すと約束しますよ!

ロラン
 …………
 わかりました。
 ではそのお力、お借りします。
 憧れだった父様と共に戦えるなんて、
 光栄ですよ。

フレデリク
 さぁ、では行きますよロランさん!
 共にこの世界の希望を取り戻しましょう!

ロラン
 はい!

2012/10/18 Thu 16:56 [No.34]

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