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  1. [68] 「なあ、本当にここであってるんだな」
    一匹のシャワーズ--シャインは、彼の横にいた白いイーブイ--いのりに確認をとるつもりでこう問い掛けた
    「ああ、間違いない
    ちゃんとこの中の何処かにあいつが言っていた色違いのセレビィがいる」
    いのりは自信を持ってそう返事した
    「今からセレビィを救出・・・・・・
    いのりさん、リーダー!とても緊張しませんか  ・・・・ >> 続き
    ブリザの気持ち シャインの気持ち
    ゆとり 2011/01/25 22:16
    1. [80] 「ブリザ・・・・・・?」
      シャインは内心とてもびっくりしていたが、表情はいつものままだった
      「勝手にこんな我が儘言ってすみません・・・・・・
      私も、私も塔を守りきれなかったこと、そして何より我等が大将『ゴッドフリート』様の命を守れなかったことの罪滅ぼしとして精一杯頑張りたいのです!」
      ブリザは建物全体に聞こえるほど大きく、しかも早口気味にシャインに訴えた> 続き
      Re: ブリザの気持ち
      ゆとり 2011/01/29 14:19
    2. [82] 「それに」
      するとベルンハルトはシャイン達に近づいてきた
      「彼女がその作戦に参加できなかったことを、ずっと引きずっていく人生を送っていたらシャインさん、彼女にどう責任をとります?」
      シャインはずっと俯いたままだった
      「まあ、少々話が大袈裟すぎましたかね
      しかしこれだけは言っておきたいことがあります
      一人一人の部下の小さな希望を叶えさせてや  ・・・・ >> 続き
      Re: ブリザの気持ち
      ゆとり 2011/01/29 23:02

[ 編集 ][ 返信 ]ブリザの気持ち シャインの気持ち

ゆとり

「なあ、本当にここであってるんだな」
一匹のシャワーズ--シャインは、彼の横にいた白いイーブイ--いのりに確認をとるつもりでこう問い掛けた
「ああ、間違いない
ちゃんとこの中の何処かにあいつが言っていた色違いのセレビィがいる」
いのりは自信を持ってそう返事した
「今からセレビィを救出・・・・・・
いのりさん、リーダー!とても緊張しませんか!?」
すると急に一匹の右目に大きな眼帯をしたグレイシア--ブリザが興奮したようにこう言った

------
いのり達御一家がここに来る数十分前・・・・・・
「何っ!セレビィの居場所が分かっただと!?」
シャインはまるで3億円の宝くじに当たったかのように、大袈裟に大声を出し驚いた
今までセレビィの居場所の手がかりが全くなかっただけに、この情報はとても重大なものだった
「ああ
沙那が言うにはチョウジジムの中にいるだとか
まあ、それが本当かどうかわからないが百聞は一見にしかずだ
いってみる価値がある」
シャインの持っているポケギアからいのりの声が流れた
「わかった・・・・・・
では私もそこへ赴くとしようか
リーダーの責任もあるしな」
「それは有り難いな
ではチョウジジム前に合流しようか」
「ああそうしよう
では今からそっちのほうにいく」
シャインはそういったあと、電話を切った
「盗み聞きをしてすみませんが、ついにセレビィが・・・・・・?」
シャインの秘書に近い役職であるブリザが、シャインにこう問い掛けた
「ああ、さっきいのりからやっとセレビィ、しかも色違いの居場所が分かったと連絡が入った
というわけで、俺は今からそのセレビィがいると思われるチョウジに行く
すまないが俺がここへ戻る間、リーダー勤めをしてくれないか?」
「は、はい
わかりました」

そしてシャインは、ではよろしく頼むよと言ったあと、外へと続く自動ドアへと向かった
しかし、ブリザはシャインが自動ドアに近づくにつれてなんだか心がモヤモヤしていったのであった
そうしているうちに、自動ドアの扉が開いた
そしてシャインがそれを確認して、そのまま歩こうとした瞬間----
「あ、あのっ
私もその作戦に参加させてくださいっ!」
ブリザは声が震えたまま、大きな声で叫んだ
シャインは急に立ち止まった

2011/01/25 Tue 22:16 [No.68]

[ 編集 ][ 返信 ]Re: ブリザの気持ち

ゆとり

「ブリザ・・・・・・?」
シャインは内心とてもびっくりしていたが、表情はいつものままだった
「勝手にこんな我が儘言ってすみません・・・・・・
私も、私も塔を守りきれなかったこと、そして何より我等が大将『ゴッドフリート』様の命を守れなかったことの罪滅ぼしとして精一杯頑張りたいのです!」
ブリザは建物全体に聞こえるほど大きく、しかも早口気味にシャインに訴えた
するとすぐさまシャインはブリザが立っているところまで戻った

「ブリザ、お前の気持ちは痛いほどよく分かる
けど、それはお前だけの責任ではない
DMに所属する皆が思ってることだ
だからわざわざ君が参加する必要がない」
「もちろんそのことは分かってます
しかし、私はどうしてもやらなければいけないのです!
このまま黙ってリーダーや人間の皆さん達の活躍を、指をくわえて見ているわけにはいきません!」
ブリザはシャインが説いているのにも関わらず、シャインの言葉を遮った
「どうしてもやらなければいけないというが、さっき言った通りそれは皆が思っていることだ
すまないが、たとえ僕の秘書であっても君を特別扱いするわけにはいかな・・・・・・」
「シャイン、いい加減にしなさい!」
すると後ろから急に低く、そして大きな怒鳴り声がシャインの声を遮った
二匹は反射的にその声が聞こえてきた後ろのほうをさっと見た
そこにはヨノワール--ベルンハルトが腕を組みながら立っていた

「ベ、ベルンハルトさん・・・・・・」
シャインはさすがにびっくりすることを堪えられずに、思わず声を出してしまった
「全く、貴方たちの声がよく聞こえましたよ・・・・・・
それにしてもシャイン、何故彼女の希望を叶えてやらないんですか・・・・・

「それは、私といのりで十分だと思ってたので・・・・・・」
「果たしてそうなのでしょうか?
たとえそれが簡単ですぐに済むことができる内容だろうと、もし何か大きなトラブルが起こったときのために一匹二匹余分に入れるというのが当たり前だと私は思うんですけどねぇ」
ベルンハルトはいつもの紳士口調で、シャインを悟した
シャインはただただ黙っていた

2011/01/29 Sat 14:19 [No.80]

[ 編集 ][ 返信 ]Re: ブリザの気持ち

ゆとり

「それに」
するとベルンハルトはシャイン達に近づいてきた
「彼女がその作戦に参加できなかったことを、ずっと引きずっていく人生を送っていたらシャインさん、彼女にどう責任をとります?」
シャインはずっと俯いたままだった
「まあ、少々話が大袈裟すぎましたかね
しかしこれだけは言っておきたいことがあります
一人一人の部下の小さな希望を叶えさせてやれないぐらいでは、リーダー失格です!」
ベルンハルトはさっき大声よりも一.五倍ぐらいは大きな声を出していた
そして、といっても限度がありますがね、と小さな声で付け加えていた

するとシャインは、顔を上げて弱々しそうに話しだした
「すみませんベルンハルトさん、そしてブリザ
俺はベルンハルトさんの言う通りリーダー失格だな・・・・・・」
そういうと、シャインはまた俯いた
それをみたブリザは何か言おうとしたが、ベルンハルトが左手を彼女の口に当てて、今は何も言ってはいけないというサインをだした
それを感じ取ったのかブリザは、何か言うのを止めた
「よく考えたら俺は最近、部下のことより作戦を成功させることしか考えて無かった
もちろんそれも重要なことだが、そのことだけしか考えて無かったせいか、さっきのことのように部下のことをもっと思いやれなかったようだ・・・・・・」
シャインの目から涙が三滴ほどこぼれ落ちた
「だから、これから俺は部下のことを本気で大切にする
ベルンハルトさん、ブリザさん、許してくれる・・・・・・かな?」
泣いていたせいか声が少し震えていた
「もちろんですよ
ちゃんと心から反省しているのが伝わりましたし
そうですよねブリザさん?」
「え・・・・・・あ、はい!
もちろん許すに決まってるじゃないですか!」
突然話をふられたことに戸惑っていたが、いつもの通りにはきはき喋った

「有り難い、こんな俺を許してくれるなんて・・・・・・
それじゃあブリザ、そろそろいくぞ!」
先程とは打って変わって、シャインは明るくなった
「ええ、では出発ですリーダー!」
その明るい顔を見たブリザは、笑顔になっていた
「では、リーダーであるシャインさんが帰ってくる間に私が代理のリーダーになりましょうか」
「ベルンハルトさん、有り難いです
では俺達はそろそろ行きます!」
そしてシャイン、ブリザの二匹はベルンハルトに見送れながら、チョウジへと向かった

2011/01/29 Sat 23:02 [No.82]