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ゆとり
「それに」
するとベルンハルトはシャイン達に近づいてきた
「彼女がその作戦に参加できなかったことを、ずっと引きずっていく人生を送っていたらシャインさん、彼女にどう責任をとります?」
シャインはずっと俯いたままだった
「まあ、少々話が大袈裟すぎましたかね
しかしこれだけは言っておきたいことがあります
一人一人の部下の小さな希望を叶えさせてやれないぐらいでは、リーダー失格です!」
ベルンハルトはさっき大声よりも一.五倍ぐらいは大きな声を出していた
そして、といっても限度がありますがね、と小さな声で付け加えていた
するとシャインは、顔を上げて弱々しそうに話しだした
「すみませんベルンハルトさん、そしてブリザ
俺はベルンハルトさんの言う通りリーダー失格だな・・・・・・」
そういうと、シャインはまた俯いた
それをみたブリザは何か言おうとしたが、ベルンハルトが左手を彼女の口に当てて、今は何も言ってはいけないというサインをだした
それを感じ取ったのかブリザは、何か言うのを止めた
「よく考えたら俺は最近、部下のことより作戦を成功させることしか考えて無かった
もちろんそれも重要なことだが、そのことだけしか考えて無かったせいか、さっきのことのように部下のことをもっと思いやれなかったようだ・・・・・・」
シャインの目から涙が三滴ほどこぼれ落ちた
「だから、これから俺は部下のことを本気で大切にする
ベルンハルトさん、ブリザさん、許してくれる・・・・・・かな?」
泣いていたせいか声が少し震えていた
「もちろんですよ
ちゃんと心から反省しているのが伝わりましたし
そうですよねブリザさん?」
「え・・・・・・あ、はい!
もちろん許すに決まってるじゃないですか!」
突然話をふられたことに戸惑っていたが、いつもの通りにはきはき喋った
「有り難い、こんな俺を許してくれるなんて・・・・・・
それじゃあブリザ、そろそろいくぞ!」
先程とは打って変わって、シャインは明るくなった
「ええ、では出発ですリーダー!」
その明るい顔を見たブリザは、笑顔になっていた
「では、リーダーであるシャインさんが帰ってくる間に私が代理のリーダーになりましょうか」
「ベルンハルトさん、有り難いです
では俺達はそろそろ行きます!」
そしてシャイン、ブリザの二匹はベルンハルトに見送れながら、チョウジへと向かった
2011/01/29 Sat 23:02 [No.82]