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ゆとり
「ブリザ・・・・・・?」
シャインは内心とてもびっくりしていたが、表情はいつものままだった
「勝手にこんな我が儘言ってすみません・・・・・・
私も、私も塔を守りきれなかったこと、そして何より我等が大将『ゴッドフリート』様の命を守れなかったことの罪滅ぼしとして精一杯頑張りたいのです!」
ブリザは建物全体に聞こえるほど大きく、しかも早口気味にシャインに訴えた
するとすぐさまシャインはブリザが立っているところまで戻った
「ブリザ、お前の気持ちは痛いほどよく分かる
けど、それはお前だけの責任ではない
DMに所属する皆が思ってることだ
だからわざわざ君が参加する必要がない」
「もちろんそのことは分かってます
しかし、私はどうしてもやらなければいけないのです!
このまま黙ってリーダーや人間の皆さん達の活躍を、指をくわえて見ているわけにはいきません!」
ブリザはシャインが説いているのにも関わらず、シャインの言葉を遮った
「どうしてもやらなければいけないというが、さっき言った通りそれは皆が思っていることだ
すまないが、たとえ僕の秘書であっても君を特別扱いするわけにはいかな・・・・・・」
「シャイン、いい加減にしなさい!」
すると後ろから急に低く、そして大きな怒鳴り声がシャインの声を遮った
二匹は反射的にその声が聞こえてきた後ろのほうをさっと見た
そこにはヨノワール--ベルンハルトが腕を組みながら立っていた
「ベ、ベルンハルトさん・・・・・・」
シャインはさすがにびっくりすることを堪えられずに、思わず声を出してしまった
「全く、貴方たちの声がよく聞こえましたよ・・・・・・
それにしてもシャイン、何故彼女の希望を叶えてやらないんですか・・・・・
」
「それは、私といのりで十分だと思ってたので・・・・・・」
「果たしてそうなのでしょうか?
たとえそれが簡単ですぐに済むことができる内容だろうと、もし何か大きなトラブルが起こったときのために一匹二匹余分に入れるというのが当たり前だと私は思うんですけどねぇ」
ベルンハルトはいつもの紳士口調で、シャインを悟した
シャインはただただ黙っていた
2011/01/29 Sat 14:19 [No.80]