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フリッカー
とっさに思い付いた2人目の投稿案。
名前:レイ
性別:男
年齢:15
種族:人間
属性:?
職業:錬金術師
特徴:茶髪のショートヘアー。見た目は意外とイケメン。紺色のローブを身に着けている。
武器:自衛用の盾
戦闘スタイル:体力的な問題で直接戦闘はできない。ただ、錬金術を使って仲間をサポートする事はある(武器の形状変更・材質強化など)。
性格:温厚で心優しく、困っている人は放っておけない。チーム内では一番の常識人であり、チームのツッコミ役を担う
口調:普通の男子口調。一人称は「俺」
台詞:
「俺はレイ。ただの錬金術師だけど、よろしく」
「それは……アヤカ、君の事が好きだからだよ!」
「くそ……結局俺は、男なのに誰も助けられないのかよ……っ!」
「ま、待て待て待て待て!! どうしてそうなるんだよっ!!」
「ア、アヤカ……それは、危険だ……っ!!」
役割:アヤカチーム
備考:
駆け出しの錬金術師。幼いころから体が弱く、激しい運動をするとすぐに息切れしたりめまいを起こしてしまう。戦士を目指していたが叶わなかった過去があり、男でありながら強くない自分の体にコンプレックスを抱いていた。しかし、倒れていたアヤカを保護した事で自分にもできる事があると確信。どこか危なげなアヤカを放っておけず同行することになる。錬金術としての実力は発展途上中。アヤカに一目ぼれしている。
2011/11/26 Sat 23:31 [No.742]
フリッカー
「機銃撃墜(トリガー・ダウン)! 私の勝ちよ!」
弾数が0になった瞬間、模擬撃墜を知らせる電子音が鳴って、勝敗は決まった。
敗北を知った2人の機体は水平飛行に戻った。私もそれに並ぶ形で水平飛行にする。
『ああくそ、また負けちまった……相変わらずストーンは強いな』
「それはもちろん、修練してるから。騎士の家系に恥じない華麗な人でいたいからね!」
アクアの言葉にそう答えて、私は左へ1回転してみせる。エルロン・ロールは我ながらきれいに決まった。
でも、その一方で。
『あったまきたあっ!! アイ・ハブ!!』
ヒートが、その怒りを爆発させながら、そんな事を言った。
アイ・ハブとは『アイ・ハブ・コントロール』の略で、『私が操縦します』という意味。
つまり――
『え!? ちょっと待てヒ――うわあっ!!』
途端、アクアとヒートの機体は急に左に回り始めた。
驚いた私は、とっさに2人の機体から離れた。
『ちょ、何するんだよヒート!?』
『無様な負け方したら承知しないって言ったでしょバカアクアッ!!』
『わ、わ、わかったからもうやめろ!! このままじゃ落ちる!!』
『あんたが謝るまでやめないんだから!!』
ぐるぐると何度も回り続ける2人の機体は、機首を下げ始めて高度を落とし始めている。
実は、ヒートは訳あって操縦を認められていない。でも頭のいいヒートはマニュアルを読んである程度の操縦法を理解したらしく、怒るとこうやって操縦を奪い取る事がある。
でも、知識として覚えても実際にやってみなければ身に付かないのが操縦というもの。だからヒートが操縦すると、こういう事になる。
『俺が、俺が悪かった!! 反省してるから!! だから、もうやめてくれっ!!』
それでも、こうなってしまった以上アクアには謝るしか選択肢がない。
すると、機体の回転が止まり、機首も引き起こされて水平に戻った。私もすぐに、その隣につく。
『本当に、反省してるのね?』
そうじゃなかったらまたやるよ、と言わんばかりの声で、ヒートは問う。
『……あ、ああ。ごめんな、ヒートの指示に答えられなくて……ヒートの指示に答えられるようにならなきゃ、パートナー失格だもんな』
『え……』
パートナー。
その言葉を聞いて、急にヒートが黙り込んだ。
明らかに普段とは違う反応。気になったけど、マスクのせいで素顔は見えない。
『……ヒート? どうした?』
『わ――わかればいいのよ、わかればっ!!』
ぷい、と何かを隠すようにそっぽを向くヒート。
その様子を、アクアは不思議そうに見つめていた。
『な――何見てるの!!』
『あ、いや! 別に変な意味はなくてだな……』
『こっち見てないでちゃんと前見て操縦しなさいよ!! じゃないとまた――』
『ま、待て待て待て待て!! ちゃんと操縦する!! アイ・ハブ!! アイ・ハブ!!』
でも、それは一瞬だけ。
気が付けば、会話はいつもの2人のものに戻っていた。少し違うような気もするけど。
やれやれ、このコンビはほんと、仲がいいんだか悪いんだか。
それはともかく、少しは並んで飛ぶこっちの『かなめ石』としての苦労も考えて欲しいな。
終
今回登場したF−16 ブロック50アドバンスドの写真
http://www.f-16.net/gallery_item90286.html(複座型)
http://www.f-16.net/gallery_item45124.html(単座型)
2011/11/17 Thu 23:00 [No.726]
フリッカー
『3(スリー)、2(ツー)、1(ワン)、戦闘開始(ファイツ・オン)!!』
ヒートの合図で、私達は同時に散開した。
私は右へ、アクアとヒートは左へ。
ある程度距離を取ってから、反転して互いに向かい合うように操縦する。
正面に2人の機体が見えた。
まずい。高度が自分より上だ。高い位置にいるという事は、それだけ有利な位置にいるという事。ただ、こっちが探知しやすくなるというメリットはある。
2人の機体が、真上を通り過ぎた。これでいよいよ戦闘開始だ。
すぐさま左旋回。体がGでシートに押し付けられる感覚。
そんな状態の中で、私は2人の機影を探す。
いた。真上だ。
幸い、後ろにはいなかったけど、だからと言って油断はできない。
それを証明するかのように、ロックオン警報音が鳴り響く。
『エリアル1、ミサイル発射(フォックス・ツー)!!』
アクアの声が響く。
ヘッドマウントディスプレイとそれに対応するミサイルのおかげで、正面180度以内の視界に入っていれば、敵を見るだけでロックオンする事ができる。後ろにつかなければ撃てないなんて常識は、少なくともミサイルにはもう通用しない。
そんな事は私もわかってる。だからこそ、私は反射的に右旋回しながらフレアを発射した。
機体の下からばらまかれる赤い火の玉。このおかげで、模擬発射されたミサイルをかわす事ができた。
「ふん、アクアの早とちり」
私は得意げに言ってやった。
『何やってるのバカアクア!!』
『くそ、もう1回だ!』
向こうのコックピットではそんなやり取りが交わされていた。
振り向くと、2人の機体が完全に私の後ろについている。向こうの攻撃はまだ終わっていない。
向こうの動きは気になるけど、いつまでも後ろを向いて飛んでいたらわき見運転になって危ないから、私は前を向かざる得ない。こうやっててもちゃんと後ろを見てくれる人がいる複座型が、一瞬だけうらやましくなった。
でも慌てちゃいけない。フレアを連続で撒きながら、私は反撃のチャンスを待つ。
アクアはさっきフレアでかわされた事にびびっているのか、なかなか撃ってこない。
『何やってるの!! もっと近づいてガンを撃つの!!』
『言われなくてもわかってるって!! 黙ってないと舌噛むぞ!!』
そうしている間にも、2人は相変わらずのやり取り。
焦っているのは見え見えだけど、こっちにもそれを聞いて楽しむほど余裕はない。
フレアの弾数は当然限られている。切れてしまっても状況が変わらなかったら、私はもう撃たれるしかなくなる。
落ち着いて振り向き、2人の機体の動きを確認する。距離は、さっきよりも縮まっている。
私はわざと、機体を水平にした。
『動きが鈍った!!』
当然、その隙にアクアが食らいついてくる。
その一瞬の油断を信じて、私はスロットルを押し込んで、操縦桿を思い切り引いた。
私の機体は一気に急上昇。そして機首を青空の真ん中で輝く太陽に向けた。
『うっ……!?』
『いけない!!』
2人の声で確かな手応えを感じた。太陽に向けて飛んだ事でうまく2人の目をくらませた。
そのまま私は宙返り。真上に地上が見えてくる。さらに引き起こすと、私を見失って立ち往生状態になっている2人の機体が見えた。
その隙、逃さない!
「ミサイル発射(フォックス・ツー)!!」
そのままロックオンして、ミサイルを発射。
でも、2人の機体もすぐにフレアを撒いた。そして少し遅れてから右旋回。さすがヒート、気付くのが早い。
でも、私はすぐに2人の後ろについた。今度は私が追いかけ回す番だ。これでもう私のターンだ。
『どこ!? どこにいる!?』
『後ろ後ろ!! 早くかわして!!』
ヒートの言葉でようやく位置に気付いたのか、2人の機体が急旋回。それに、私もしっかりついていく。
その間に、私は機関砲に切り替える。
正面にあるヘッドアップディスプレイに映るのは、漏斗型の照準器ファンネル。風になびく旗のように伸びているファンネルの両端に合わせるように、私は狙いを定める。
『何やってるの!! 減速してバカアクア!!』
『こんな時に無茶言うな!!』
こんな時にもそんな事を……
それでも私は容赦なくトリガーを引いた。
バルカン砲の模擬発射。弾数は見る見るうちに減っていく。これが現実なら、2人の機体がハチの巣になっていくのが見えただろう。
2011/11/17 Thu 22:59 [No.725]
フリッカー
『あ、ああ……すまないストーン』
『そもそもあんな起こし方するからこんな事になるのよ、バカアクア!!』
『――って勝手に俺のせいにするな!!』
『その通りなんだから当たり前でしょ!!』
『ああそうかい!! そんな寝るのが好きならずっとそこで永眠してろ!!』
『あっ!! 今何気にひどい事言ったなーっ!!』
でも、ヒートの余計な一言で再びくすぶり始める戦火の炎。
それが広がってとんでもない事になる前に、私はバイザーを下ろしてまた2人をロックオンする。
再びコックピットに警報音が鳴り、2人が静かになる。
「……2人共、本気で落とされたい?」
ああ、できるものなら本当にミサイル撃って撃墜してやりたい。そうでもしないとこいつら絶対に懲りない。うん、そうするべきだ。こいつら一回、木端微塵になるべきだ。
そんな思いに駆られながら、操縦桿のミサイル発射ボタンに手をかけそうになる親指を、私は理性で抑え込んでいた。
そのまま、しばしの沈黙。
「私達は空に寝に来た訳でも、口喧嘩しに来た訳でもないでしょ。ヒートを起こしたのは、もう模擬戦始める時間になったからよ」
『……あ、そっか! ごめん!』
ようやく思い出したヒートは、すぐに私に謝った。
「わかったら始めるわよ。準備して」
『うん! さ、早く準備してバカアクア!』
『な、なんでそこでバカって言うんだよ?』
『いいからするのっ!!』
『……ラジャー』
場の空気を読んだのか、アクアはヒートの発言に反論する事なく模擬戦の準備を始めた。
私達の乗る戦闘機の名前は、F‐16ファイティング・ファルコン。長すぎるから私達は『バイパー』の愛称で呼んでいる。
細長い機首の下に口のように付けられた空気取り入れ口と、胴体と翼を繋ぐなめらかなボディラインが特徴。
小型軽量で値段もお手頃な事から、世界中で4300機以上が売れて、初登場から30年経った今でも売れ続けているベストセラー戦闘機だ。
一口にF‐16と言ってもいろいろある。常に第一線級の能力を維持するために何度も改良が繰り返されたからだ。
私達ボルドニア空軍が使うのは、『ブロック50アドバンスド』という最新バージョン。
新型のレーダーやヘッドマウントディスプレイといった装備が採用されて、その能力は最新鋭戦闘機にも全く後れを取らない。背中にはコンフォーマル燃料タンクという追加の燃料タンクも装備できるんだけど、これを装備したらせっかくのきれいなフォルムが台無しになるから、個人的にはあまり装備したくない。
特に様変わりしたのが、アクアとヒートの乗る複座型。
本来は教官を乗せて操縦訓練に使う複座型だけど、ブロック50アドバンスドでは背中から盛り上がった背骨(ドーサルスパイン)に追加の電子機器を詰め込んで、複座戦闘機としても使用可能にしている。
考える頭脳が2つ、作業する手が4本に増える訳だから、当然できる事が増える。特に空中戦では2人いた方が強いなんて話もある。
ある、んだけど――
『マスターアーム、オン。異常はないな?』
『当たり前でしょ! アクア、無様な負け方したら承知しないんだからね!』
『……そうならないよう努力します』
『何そのやる気なさそうな言葉! 普通に「はい」ってなんで答えないの!』
『あ、はい』
『「あ」が余計!』
そんなアクアとヒートのやり取りを聞いていると、こんなコンビで大丈夫かなって心配になってくる。
考えても仕方がないので、私もチェックをする。
マスターアームスイッチは、ちゃんとオンになっている。これは武器のセーフティだ。オフになっていたら、当然武器を撃つことはできない。
計器盤の多機能ディスプレイを使って、武器を確認。これも異常なし。
そして最後に、速度と高度を合わせる。
『エリアル1(ワン)、速度と高度確認(スピード・アンド・エンジェル)、左へ(オン・レフト)』
「エリアル2(ツー)、速度と高度確認(スピード・アンド・エンジェル)、右へ(オン・ライト)」
ヒートと最終確認を交わす。
そして。
2011/11/17 Thu 22:57 [No.724]
フリッカー
※この小説は、新作のテスト用に書いたものです。
どこまでも広がる、青い空と白い雲。
体のほとんどがキャノピーに覆われるこのコックピットからの眺めは最高。まるで、私の体そのものが空に浮かんでいる感覚が気持ちいい。
もっとも、最初のころはコックピットから落ちそうな気がして、怖かったけど。
私の名前は、フリーダ・ベルツ。
ボルドニア空軍第1飛行隊に所属する、ファイターパイロットです。
ファイターパイロットのコードネームとも言える愛称、TAC(タック)ネームは『ストーン』。この呼び名は『かなめ石(キーストーン)』にちなんで付けられたもの。
どうして私が、かなめ石なのかと言うと――
『おーいヒート、生きてますかー?』
すぐ左隣を飛ぶリーダー機の声が無線で入る。
その戦闘機は複座型――つまり2人乗りで、タンデム式コックピットの前の席に座るパイロットが、後ろの席に振り向いて呼びかけている。
『くー、くー……』
後ろの席に座る、小柄すぎるパイロット――ヒートは、がっくりと顔をうつむけたまま動かない。酸素マスクとヘルメットのバイザーで顔が隠れて見えないけれど、聞こえてくる規則正しい息の音から、居眠りしている事がすぐにわかった。
『……はあ、やっぱり寝てたのか。道理で静かだと思ったよ』
「ヒートがおとなしくしてる時はいつも寝てる時か本読んでる時かのどっちかでしょ、アクア」
呆れてため息をつく前の席のパイロット――アクアに私はそう言ってやる。
さて、問題はこれからどうやってヒートを起こすか。
手を伸ばして肩を軽く叩く――なんて事はできない。そんな事したらアクアがわき見運転する事になるし、そもそも計器盤に阻まれて手が届かない。
となると、方法は間接的なものに限られてくるわけで――
『仕方ない。ちょっと荒っぽくなるけど――』
こほん、と軽く咳払いをしてから、大きく息を吸うアクア。
何をするか予想がついた私は、すぐにスピーカーのボリュームを下げた。
『ヒートッ!! こら起きろっ!!』
アクアの怒鳴り声は、それこそ耳元に大きく響いたに違いない。
『ひゃあっ!?』
それに驚いたヒートは、甲高い悲鳴を上げてがばっ、と顔を起こした。マスクとバイザーがなければ、さぞかし面白い顔が見られたに違いない。
『い、いきなり何するの!! びっくりしたじゃない!!』
子供のものとしか思えない高い声を上げながら、ヒートはバイザーを上げてアクアに反論する。かーっ、っていう擬態語が聞こえてきそうなほどに。
露になったその大きな瞳は、比喩ではなく、本当に子供のものだった。
『……っ、居眠りしてたから起こしただけだよ。リーダーさんが大事な時に居眠りしてたら大問題だぞ?』
『だからって、さっきみたいな起こし方はないじゃない!! 安眠妨害はんたーい!!』
『じゃあどうしろって言うんだ!! そもそも堂々と安眠なんて問題発言じゃないか!!』
『安眠に問題も何も関係ない!!』
あーあ、また始まった。2人の口喧嘩。
これが、リーダー機の日常的な光景だ。
前の席に座るのは、操縦担当のベンノ・ホフシュナイダー、TACネーム『アクア』。実力はまだ発展途上中のヒヨッコだけどがんばり屋さん。
後ろの席に座るのが、ナビゲート担当のエーファ・コリント、TACネーム『ヒート』。一応私達のリーダーという事になっているんだけれど、問題があるのは見ての通り。
この2人は、何かある度にこうやって口喧嘩してばっかりだ。陸でも空でも関係なく。
「やれやれ……」
このままだと果てしなく続くかもしれない口喧嘩を止めるべく、私は行動を開始した。
もちろん、別の機体のコックピットにいる以上、直接的に止めるなんて不可能だ。だから止める方法は自然と間接的なものになる。
左側のスロットルレバーを引いて、減速。私の機体はゆっくりとリーダー機から離れていく。
その間に、マスターアームスイッチを入れて、ヘルメットのバイザーを下ろす。
視界に重なって映る円の中に、リーダー機を入れる形で顔を向ける。
途端に、高いトーン音が鳴る。
同時に、リーダー機のコックピットでロックオン警報音が鳴り響く。
『あ!?』
『え!?』
それで、2人はようやく静かになった。この時だけ声を揃える辺り、2人は仲がいいのか悪いのかよくわからない。
「はいはい、2人共そこまで! そのままだと気が付いたら燃料切れになって何もせずに帰還するハメになって上官さんに燃料を無駄使いするなー、ってこっぴどく怒られる事になっちゃうでしょ!」
ロックオンを解除してバイザーを上げながら、私は言う。
2011/11/17 Thu 22:54 [No.723]
フリッカー
※この小説は、企画中のものです。内容は本編と若干異なる場合があります。
その出会いがきっかけで、俺――久家瑞貴(くげ みずき)の日常は崩れ去った。
「お、おい! 大丈夫か!?」
「そ、そなたは……?」
(魔法、少女……? 結構かわいいなあ……)
偶然保護した小柄な女の子は、魔法の世界からやってきた王女様――
「我が名は、スクルド8世。インペラリア王国の第一王女じゃ!」
「それってもしかして、『剣と魔法』の世界――?」
「この家、気に入ったぞ! これからこの家を領地として、『新生インペラリア王国』を建国する! そなたらは『国民第1号』じゃ!」
「えええ――!?」
そして俺の家は、なぜか『国』として独立してしまった――!?
「なぜじゃ……なぜこのお札は誰も買ってくれぬのじゃ……?」
「こんなおもちゃっぽい紙幣だったら、売れなくて当たり前だって……」
「優海(ゆうみ)は野菜を作っておるのか…何じゃ、我が国の『産業』にできるものがあったではないか!」
「お前――バカッ!!」
そんな中、我が家に忍び寄る、謎の敵の影……
「インペラリアめ、この異世界まで侵略する気か!!」
「兄さん! あれって『ゴーレム』じゃ……!」
「早く奴らを追い出さなければ、我が国が一瞬で侵略されてしまうぞ!」
「そんな大げさな! ただの『不法侵入』レベルじゃないか!」
俺はそんな敵と、魔法のアイテムでむりやり戦わされる羽目に――!?
「ジェネラートじゃ。これが、そなたらの言う『マホウ』のエネルギーをくれるのじゃ」
「……ジェラート?」
「ジェラートではない! ジェ『ネ』ラートじゃ!!」
「ミズキよ、新生インペラリア王国女王として命じる! 我が国の領地を犯す敵を、その力で排除するのじゃ!!」
「そんな事言われたって――っ!!」
どうなるの俺!? どうなるの俺の家!?
新小説:俺の家が1つの国になっちまった!
「我が聖拳(せいけん)の力さえあれば、恐れるものなど何ひとつない!」
「ならお前が戦えよーっ!」
現在企画進行中!
2011/10/20 Thu 00:45 [No.705]
フリッカー
※このエア小説は、皆さんの脳内でお楽しみください。
オレの名はミラノ。あちこちを旅しながら、生きるために盗みをやっている盗賊だ。
でも、全部の人から盗る訳じゃねえ。昔のオレと同じように苦しんでいたヤツから盗る趣味なんて持ってねえ。オレは人の生活を苦しめるようなヤツからモノを盗んで、生きてきた。
オレが今盗賊をやらないと生きていけねえのも、そんなヤツのせいだったから――
そんな中で、オレは彼女と出会った。
突如ファンタジニア王国に侵攻してきたという、新生ブロンキア帝国軍にアジトを焼かれた、あの満月の夜――
「きれいな嬢ちゃんだな……」
「お願いです! 帝国から王都パルティナを解放するために、協力してください!」
「じゃあ、お前の城をよこせ。オレ達の新しいアジトにしてやる」
帝国軍の侵攻によって崩壊したファンタジニア王国の王女、ユグドラ=ユリル=アルトワルツ。
王国が崩壊したという話は聞いていたが、どうして王女様がこんな辺境の地にやってきたのかはわからねえ。
だが、オレにとっては絶好の獲物だった。
無き国の王族なんて、大した事ねえはずだ。王都奪還に協力するふりをして、王都に着いたら城を奪い取ってやろうと。
そういう訳で、オレはユグドラの手を取った。
だが――
「あんなに美しかった王都は、帝国軍に全て蹂躙されてしまったの。そして、私の父上と母上までも――」
「な――!? お前の父さんと母さんは、死んだのか!?」
「ええ、帝国軍の手によって……焔帝ガルカーサの手で……! 私は許せない、帝国軍の事が――!」
「ユグドラ……」
オレは気付いちまった。ユグドラの心に潜む、深い悲しみに。
だからだろうか。ユグドラはどんな戦いでも、その手に持つ聖剣『グラン・センチュリオ』の力を純粋に信じていた。
そして普段の穏やかさとは裏腹に、戦い方にも激しさを感じさせた。
「寄らば、斬ります!!」
その言葉を、戦いの時口癖のように言っていたユグドラ。
その裏には、帝国軍によって全てを失い、奪われた事でできた深い傷跡があった。
オレと同じだ――
「力ずくで止めるしか、方法はないみてえだな……!」
「どうして……どうしてあなた達ウンディーネと戦わなければならないの――?」
「……方法は1つしかねえ。黒薔薇と白薔薇、どちらか一方を潰すんだ」
「そんな、でも――」
「下手に両方相手にしたら、向こうは手を組んで一斉に反撃してくるかもしれねえ。そうなったら、オレ達の戦力じゃ勝ち目はねえ。どうする、ユグドラ?」
王国解放を目指す戦いは、決して楽なものじゃなかった。
ファンタジニア王国解放軍のリーダーとして、ユグドラは何度も苦しい決断を迫られた。
気が付けば、オレはもう城を奪う事なんてどうでもよくなっていた。
「どうしてミラノは、そんな判断ができるの……?」
「世の中に平等なんてものはねえ。あるのは強いヤツしか生き残れねえ、弱肉強食の世界だけさ……」
全てを失った傷跡を胸に、戦い続けるあいつの事が放っておけねえ。
「焔帝ガルカーサ……父上と母上の仇……!!」
「よせ、ユグドラッ!!」
「やああああああああっ!!」
だから、オレは――
エア小説版ユグドラ・ユニオン
ファーストシーズン:解放編
「派手に何か盗ってきなっ!!」
「我が聖剣の下に革命をっ!!」
聖剣『グラン・センチュリオ』。
そして、魔法の力を秘めたカード。
生存と破滅の狭間で、その力は何を導くのか――
2011/08/15 Mon 00:05 [No.563]
フリッカー
「ほむら。魔法少女がどうして『魔法少女』と呼ばれるか、知ってるかい? ソウルジェムで生み出せる魔力は、二次性長期の少女が一番強いんだ。でもその時期を過ぎると、魔力の強さは次第に衰えてきて、ついには戦闘レベルに達しなくなってしまうんだ」
「私の名前は、五月スズ。あんた達にも見せてあげるわ、私の力をね!!」
突如として現れた、魔獣を操る『悪の魔法少女』五月スズ。
彼女との戦いを繰り広げる中で、私の体に異常が現れ始めた――
「やらせない……! タツヤは私が――うぐ……っ!」
「ほむら姉ちゃん!?」
「その隙、いただきっ!!」
「君は元々体が弱かったために、それを魔法で補強しながら戦ってきた。でも、魔力が衰えてきたせいでそれができなくなってきている。君の病気の再発は、ある意味君に対する警告だ」
それでも、戦いは私達を待ってはくれない。
「私はこの力で、世界の頂点に立つの!! 誰にも邪魔はさせない!!」
「数が多すぎる……!!」
「くそっ、何だか知らねえが、負けてたまるかよっ!!」
「だから、これ以上戦い続けるのは危険だ。ほむらにもいよいよ、『契約満了』の時期が来たんだよ」
「……まだできないわ。私にはまだ、やるべき事が残っているから……!」
「忘れないで、タツヤ。無理に強くなる必要なんかない。いっぱい弱音を吐いてもいいの。あなたは一人じゃないわ。タツヤのパパとママも、私も、いつでもあなたの事を思っているから」
まどか……
あなたは私に、一つの奇跡をくれた。
私はこの奇跡を、最後まで大事にしたい。
だから――
「――私、この戦いが終わったら、魔法少女を引退する」
エア小説『魔法少女まどか★マギカRETURNS 魔法少女ほむら★マギカ』
妄想の中で近日公開予定!
「ほむら!!」
「暁美さん!!」
「ほむら姉ちゃんっ!!」
これが、私の最後の戦い――
2011/05/01 Sun 22:51 [No.313]