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管理人
私所有のTorrid Fuzzです、中を見てみました。
トランジスタ4石、FET1石で構成された回路です。
回路図を起こした訳ではありませんし、ここからは多分に想像なのですが・・・
まず4つのトランジスタのうち2つがフェアチャイルドのBC183と言うトランジスタです。
そしてクリッピング用と思われるダイオードは見当たりません。
ダイオード自体は1本有るのですが、DCジャックの近くの整流用ダイオードですのでこれは電源の逆接続対策(バカよけ)でしょう。
BC183が2つでクリッピングダイオード無し・・・これは恐らくファズフェイスの回路でしょう。
そして残りのトランジスタとFET。
これは東芝の2SC1815が2つと2SK1825が1つ。
基板上の配置から察するに、1つのC1815は前段のバッファアンプ。
もう一つのC1815とK1825が終段のバッファアンプでしょう。
もしかしたら、この終段バッファが2石なのは位相反転スイッチの為なのかも?
回路設計の発想としては「使いやすいファズフェイスを」だったんじゃないかな?と想像します。
入力段にアッテネータを付けて、ギター側のヴォリュームを絞った時のファズフェイスの音「ベルトーン/鈴鳴り」を得やすいようにして、ファズ回路の前段にバッファを入れる事で入力インピーダンスを高くして他のエフェクターの接続順に不都合が無いようにして、何よりも小さな筐体に収める事でファズフェイス最大の弱点「大きな円盤型なので持ち運びが大変」を解消しようとした。と・・・
でもね、ファズフェイスを求めている人はその欠点も欲しがるんですよ(笑)
でかくて邪魔な円盤型だからイイんだ、と(笑)
ワウを前に繋ぐと発振するとかも、それがファズフェイスだ。と。
ベルトーンもギター本体のヴォリュームを絞らないと意味が無いんじゃないかとか、そう考える訳です。
位相反転スイッチは逆相に切り替えると奇数倍音が強調されて(偶数倍音が打ち消されて奇数倍音が残る)チリチリとした非常に耳障りな音になります。
この「耳障りな音」はファズ的には褒め言葉なんですけどね(笑)
ただ・・・ベースにはあまり向かないかも。
低音域の美味しい所がスコンと無くなる感じなので掛けっぱなしはキツイかな?
ファズは飛び道具として一瞬使うだけにしても、これだとちょっと薄いかも・・・いや、これ私の感覚がマヒしてるだけなのかも(笑)
個人的には、このTorrid Fuzzは「気配りの行き届いた扱いやすいファズ」だと思います。
ただ、それがファズ的には良い事なのかどうかは使い手の主観で変わってくる事は言うまでもありませんが。
・・・いかんいかん、つい熱くなってしまった(汗)
2017/05/20 Sat 02:11 [No.542]