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  1. ヴィオール/セレナ(-)
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  8. リベラ/セレナ(-)
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  10. ロンクー/シャンブレー(-)
  11. グレゴ/ウード(-)
  12. ガイア/アズール(-)
  13. Re: グレゴ/シャンブレー(-)
  14. グレゴ/シャンブレー(-)
  15. ソール/ブレディ(-)

ヴィオール/セレナ

覇王樹

ヴィオール
 ふぅ…何とか間に合ったようだね。
 ごきげんよう、セレナくん。

セレナ
 えっ…?

ヴィオール
 セレナくん…
 そんな傷だらけの姿でかわいそうに…
 これで間に合わなかったとしたら、
 私はもう貴族失格になる所だったよ。

セレナ
 その話し方は…父さん!?
 まさか、生きてたの…!?

ヴィオール
 いんや。私は異界から来た人間だ。
 君の父親とは別人だよ。
 この世界が危ないと聞いて、
 華麗に君を救いに来たというわけだ。
 この世界で果てた私の代わりに、
 共に手を取り合い戦おうではないか。

セレナ
 た、助けに来てくれたのは嬉しいけど…
 ここは危険なのよ!?
 別世界から来たのなら、元の世界で
 父さんがすべきこともあるんでしょ?

ヴィオール
 そうだね…もちろんあるとも。
 こう見えて暇ではないのでね。
 だが、我が娘の危機とあらば
 例え異界からでも駆けつける。
 それが美しき貴族としての
 有り方だとは思わないかね?

セレナ
 もう…そうやっていっつも
 のらりくらりとかわすんだから…
 じゃあはっきり言わせてもらうわ!
 向こうには父さんが愛する
 仲間たちがいるんでしょ!?
 こんな、実の娘とは別人の…
 あたしみたいな存在よりも大事な人が!
 それなのに、ここで死んだりしたら
 どうするつもりなのよ!

ヴィオール
 なんと…私の事を
 気にかけてくれているのだね。
 優しい子だ…このような世界でも
 優しく真っすぐに育ってくれて私は嬉しいよ。

セレナ
 だから今はそういう話を
 してるんじゃなくて…!

ヴィオール
 …娘よりも大切なことなど、
 あるものか。

セレナ
 え…?

ヴィオール
 先程…君は私に、自分よりも
 大切な者がいるだろうと言ったね?
 確かに、私には元の世界に
 大切な人たちがいる。
 だがね…それに優劣をつける気は無い。
 どれも等しく、一番大切なのだよ。
 別人であろうとなかろうと関係は無い。
 だから君が私の大切な人である以上、
 ここがどんな世界であろうと、
 君が別人であろうと…
 君よりも大切なことなど、無いのだよ。

セレナ
 と、父さん…
 それ、本当なの…?
 あたしなんかが父さんに頼っても…
 迷惑じゃないの…?

ヴィオール
 もちろんだよ。
 さぁ、涙を拭きたまえ。
 その奥ゆかしいところ、そしてその涙が
 何よりも君の優しさの証だよ…
 さぁ、私が力を貸すから、
 共に未来を掴みに行こうではないか。

セレナ
 …うん!
 父さん…ありがとう。

2012/10/19 Fri 00:08 [No.39]

ソール/ジェローム

覇王樹

ソール
 ジェローム! 無事かい?
 ああ…こんなに傷だらけになって…!

ジェローム
 まさか…父さんなのか!?

ソール
 えっと…僕は正確に言うと、
 君の父親のソールじゃない。
 僕は一時的に君たちを助けにやってきた
 別世界の人間なんだよ。

ジェローム
 べ、別世界だと…!?

ソール
 うん、だからこの世界には
 あまり長い時間留まれないけれど、
 できる限り君たちに
 協力させてもらうよ!

ジェローム
 そんな…それならなぜ、
 今まで…!

ソール
 えっ…?

ジェローム
 そんな力があるのなら、
 これまでなぜ助けに来てくれなかった?
 私たちは何度も何度も…助けを…
 欲していたというのに…!

ソール
 !!
 ジェローム…済まない。

ジェローム
 父さんがいれば乗り越えられた
 局面が沢山あった…
 もっと多くの仲間を、民たちを
 犠牲にせずに済んだ…
 もしかしたら父さん自身や母さんだって
 死なずに済んだかもしれない!
 なのに、こんな風に
 助けに来られたら…
 今までどうしようもないと思って
 諦めてきたこと全てを、
 後悔してしまうではないか…!

ソール
 …そうだね。
 本当に…その通りだ。
 僕だって、もっと早くに助けに来られたら
 どれだけ良かったか…
 そうしたら、君にこうやって
 寂しい思いなんてさせずに済んだのに!

ジェローム
 父さん…

ソール
 でも…今度は間に合ったんだ。
 君が死んでしまう前に、ここに来られた。
 君にとってはもう遅いかもしれないけど…
 父親として、戦わせてくれないかな。
 君と、ミネルヴァを全力で守る。
 それが…今まで君に
 何もできなかった情けない父親の、
 今できる唯一のことだから…!

ジェローム
 …わかった。父さん。
 礼を言う…
 つい熱くなってしまったが…
 父さんは何も悪くなど無い。
 本当に憎むべきなのは…あの邪竜だ。
 当たるような真似をしてしまって、すまない。

ソール
 ううん、いいんだ。
 そんなの気にしちゃいないよ。

ジェローム
 協力してくれるか、父さん。
 俺たちの…未来のために。

ソール
 もちろんだよ!

2012/10/18 Thu 23:51 [No.38]

リベラ/ロラン

覇王樹

リベラ
 あなたはロランさん…!?
 この世界のロランさんですね?

ロラン
 と、父様…!?

リベラ
 ああ…ご無事で良かった。
 先程の攻撃のせいで倒れているのではと
 心配していたのですよ。

ロラン
 父様、なぜあなたがここに?
 まさか神の奇跡によって
 甦ったのですか?

リベラ
 いいえ…死人を生き返らせる奇跡は、
 例え神であっても不可能でしょう。
 私は異界のリベラ。
 この世界とは異なる世界の人間なのです。

ロラン
 異界の…父様…
 ですが、世界を飛び越えるなど、
 それこそ神の成せる業ではないのですか?

リベラ
 そうですね…
 しかし神の力にも限度があります。
 私がこの場に居られる時間は
 決して長くはありません。
 ただその間だけでもせめて…
 あなたを守らせてもらえますか?

ロラン
 いえ、父様…あなたに
 元の世界での人生があるのなら、
 すぐに戻るべきです。
 見ての通り、ここはとても…
 危険な場所なんです。

リベラ
 だからこそ私はここにやってきたのです。
 大切な息子を、助けるために。

ロラン
 死んでしまうかもしれないのですよ!?

リベラ
 …それでも構いません。
 例えこの異界の地で朽ち果てようとも、
 我が子を守れるのなら悔いはありません。
 喜んでこの身を神へと捧げましょう。

ロラン
 父様…! 僕は、僕はあなたの
 本当の息子ではないのに…
 そこまで言っていただけて…
 僕は光栄です…

リベラ
 当り前でしょう…ロランさん。
 我が子に優劣などありはしません。

ロラン
 ありがとうございます…
 ですが父様、僕も父様のためなら
 この身を神に捧げる覚悟はあります。
 この身で父様が守れるのなら、
 平和な未来など見られなくても構いません。

リベラ
 !! そんな…!

ロラン
 それが嫌なら約束して下さい。
 決して死なないと。
 僕は二度も父様が
 神の元へ旅立つ姿など見たくありません。

リベラ
 わかりました…お約束します。
 私は死にません。神に誓って。
 …では行きますよ、ロランさん。
 今こそ二人で協力し、この状況に
 光明を見出しましょう。

ロラン
 はい!
 父様、宜しくお願いします!

2012/10/18 Thu 23:37 [No.37]

マリアベル/ルキナ

覇王樹

マリアベル
 そこにいるのは、
 ルキナですわね?

ルキナ
 お、お母様!?
 …死んだはずなのに、どうして!?

マリアベル
 そうでしたわね…この世界のわたくしは
 既に死んでしまった身…
 お話しましょう。わたくしはこの世界とは
 異なる世界のマリアベルですわ。
 あなたが窮地に陥っていると聞き、
 はるばる助けにやってきたんですのよ。

ルキナ
 では先程の援軍の中にいたのは
 やはり…!!

マリアベル
 あら、見られていたんですのね?
 少々着地に
 失敗してしまったのですけれど、
 いつもなら、あのような
 はしたない真似は…

ルキナ
 お母…様…! うっ…うぅっ…

マリアベル
 !?
 ど、どうして泣くんですの!?
 わたくしが無様に転ぶのが
 そんなに悲しかったんですの!?

ルキナ
 ち、違います…!
 別人でも…お母様に会えて…
 私、うれしくて…っ!

マリアベル
 ルキナ…どうか泣かないで下さいまし。
 そんなに泣かれるとわたくしまで…
 うっ…ぐすっ…

ルキナ
 お母様…

マリアベル
 ルキナ、可哀相に…
 こんなに傷だらけになって…
 今まで、頑張って戦ってきたんですのね…

ルキナ
 いいえ…私はお母様に
 褒められるようなことは何も…
 それどころか、
 私の力が及ばないばかりに、
 お母様たちの守ろうとした世界を
 こんな風にしてしまいました…

マリアベル
 何を言うんですの!?
 貴方は良くやっていますわ。
 貴方はわたくしの誇り…わたくしに似て、
 どこに出しても恥ずかしくない、
 優秀で愛おしい愛娘ですわ!

ルキナ
 !! お母様…!

マリアベル
 ルキナ、心配は無用ですわよ。
 わたくしが来たからには、
 全ての屍兵どもを…ギムレーを、
 ギタギタに蹴散らして差し上げます!

ルキナ
 わかりました…!
 お母様がその気なら、
 私もこの剣で、
 敵をボコボコにぶちのめしてみせます!

マリアベル
 うふふ、
 その意気ですわルキナ。
 さぁ、そうと決まれば行きますわよ!
 わたくしたちは絶対に負けませんわ!

ルキナ
 はい…!

2012/10/18 Thu 17:28 [No.36]

ロンクー/ジェローム

覇王樹

ロンクー
 …この辺りの敵は、片付いたか…

ジェローム
 …お前は?

ロンクー
 !!
 …………
 俺は、異界から来た援軍だ。

ジェローム
 …そう、なのか。
 先程から気になっていたのだが、
 お前の戦い方は見事だな。
 攻めにも守りにもまるで隙がない。

ロンクー
 …そうか。

ジェローム
 それに…お前を見ていると、
 誰かを思い出すんだ。
 そう…まるで、私の…

ロンクー
 …戦場での雑談は無用だ!
 失礼する…!

ジェローム
 あ…おい!?

ロンクー
 ミネルヴァ…?
 …っ! しまった…!

ジェローム
 お前、今…ミネルヴァと言ったな?
 なぜ私の飛竜の名を知っている?
 それに…ミネルヴァの今の鳴き声は…
 父さんを呼ぶ時のものと同じだった。
 もう何年も聞くことのなかった
 鳴き声を…どうして今…

ロンクー
 それは…

ジェローム
 父さん…なんだな?

ロンクー
 …………

ジェローム
 …本当は、似ていると思っていた。
 援軍が現れた時から、ずっと…!
 その動きも、その構えも、
 声も、話し方も…!
 …父さんなんだな?
 例え別人でも、私の…!

ロンクー
 …すまない。
 名乗るつもりは無かったのだが…
 俺の若い姿を知る、ミネルヴァまでは
 誤魔化せなかったな。
 …こんな状況で、よく頑張った。
 よく生きていてくれた…ジェローム。

ジェローム
 …!! …っ!!
 父さ……

ロンクー
 泣くな、ジェローム。
 その仮面は何のためだ?
 相手に動揺や焦りを悟らせないための
 仮面だろう?
 なのに、こんなに簡単に…
 相手に感情を悟らせてはいけない。

ジェローム
 …無茶を言うな。
 私は…父さんのように
 常に冷静ではいられないんだ…

ロンクー
 いや…俺だって、
 常にそうあれる訳ではない。
 女に近づかれたら…
 とてもではないが平静を保てない。
 お前の母…セルジュのおかげで
 随分改善されたがな。
 だがお前には明確な弱点は無い。
 お前は…俺よりもずっと強い。
 戦いの腕も…
 そしてその心も。

ジェローム
 父さん…!

ロンクー
 俺は、お前を守るためにここまで来た。
 名乗ったからには、
 父としてお前を守らせてもらうぞ。
 お前も、ミネルヴァも、
 決して死なせはしない。

ジェローム
 すまない…父さん。
 だが、俺も共に戦う。
 俺は、強き戦士であった父さんに
 近づきたく、て日々鍛錬を積んできた。
 それ成果を見てくれないか。
 この世界の…父さんの代わりに。

ロンクー
 ああ。もちろんだ。
 …行くぞ、ジェローム!

ジェローム
 ああ!

2012/10/18 Thu 17:14 [No.35]

フレデリク/ロラン

覇王樹

フレデリク
 ロランさんですか?
 無事で何よりです…!

ロラン
 ま…まさか父様、
 でも一体どうして…?

フレデリク
 私はこの世界の
 フレデリクではないのです。
 異界と呼ばれる別世界からやってきた
 貴方の父とは異なる存在なのですよ。
 留まれる時間は
 決して長くはありませんが、
 その間だけでもどうか
 父親として、貴方を守らせてください。

ロラン
 そうだったのですか…
 …父様。
 お気持ちはとてもありがたいです。
 ですが、この世界は今にも
 闇に包まれようとしています。
 せっかく生き延びた父様にご迷惑を
 おかけするわけには参りません。
 僕は父様とお会いできただけで十分です。
 さぁ、早く元の世界へ戻って下さい。

フレデリク
 いえ、そんなわけには…

ロラン
 …だめです、父様!

フレデリク
 …まったく、その生真面目で
 融通のきかない所は誰に似たのでしょうね。

ロラン
 え?

フレデリク
 ですが、同時に貴方は愚かしい程に
 他人の事を想う…優しい子です。
 そんな貴方が、この世界を生きるのに
 どれほど辛い思いをしたでしょう。
 私は、貴方に幸せになって欲しいのです。
 今まで苦労をした分まで。
 この世界の私が…
 幸せにしてやれなかった分まで。

ロラン
 父…様…

フレデリク
 だから…ロランさん。
 こんな時くらいは、
 私に…父親に甘えてはくれませんか?

ロラン
 いえ、ですが、それでは…!

フレデリク
 大丈夫ですよ。息子を置いて、
 誰が二度も死ぬものですか!
 …この世界で倒れた私の分まで、
 貴方を守り通すと約束しますよ!

ロラン
 …………
 わかりました。
 ではそのお力、お借りします。
 憧れだった父様と共に戦えるなんて、
 光栄ですよ。

フレデリク
 さぁ、では行きますよロランさん!
 共にこの世界の希望を取り戻しましょう!

ロラン
 はい!

2012/10/18 Thu 16:56 [No.34]

オリヴィエ/ルキナ

覇王樹

オリヴィエ
 良かった、
 間に合いました…!
 ルキナ、ルキナ…可哀想に…
 こんなに傷だらけになって…

ルキナ
 ま、まさか…
 お母様なのですか?
 私は…
 幻を見ているのですか?

オリヴィエ
 いいえ。私は…ナーガ様の力によって
 違う世界からやってきたオリヴィエ。
 だからあなたの
 本当のお母さんではないんです…

ルキナ
 違う世界の…お母様?

オリヴィエ
 はい。でも…あなたがクロム様と
 私の娘ということに変わりはありません。
 だから少しだけ、
 あなたを抱きしめさせてください…!

ルキナ
 …お母様…

オリヴィエ
 よしよし、ルキナ…
 私の可愛い娘。
 こんな状況の中で…
 今までよく頑張りましたね…

ルキナ
 ふふ、お母様ったら…
 子供みたいで、恥ずかしいですよ…
 それに、久しぶりにお会いできたのに、
 これじゃあお顔が見えません…

オリヴィエ
 あ…!
 ご、ごめんなさい…!!

ルキナ
 …良かった。
 やっとお顔が見えました。
 お母様、助けに来て下さって
 ありがとうございます。
 …けれど、こんな危険な地で、
 お母様を戦わせるわけにいきません。
 今のうちに、元の世界に
 戻って下さい…

オリヴィエ
 でも、それじゃああなたが…!

ルキナ
 いいえ、お会いできただけで十分です。
 それだけで私は頑張れますから…

オリヴィエ
 い…いやです!!

ルキナ
 お母様…!?

オリヴィエ
 私たちの軍は…ここに来る前に、
 あなたの仲間たちに会ってきたんです!

ルキナ
 !!

オリヴィエ
 みんな…イーリスに戻るために
 必死で戦っていました!
 厳しい状況の中で、
 世界を救うことを…
 あなたに宝玉を届けることを、
 一番の使命として!!

ルキナ
 …みんな…

オリヴィエ
 それなのに…
 みんなが頑張っているのに、
 私はルキナのお母さんなのに、
 私だけあなたに何も
 してあげられないのは嫌なんです!
 非力な私があなたの役に
 立てるかはわかりませんが…
 母親として、全てを賭して
 娘を守ります!
 だから…だから、
 私も一緒に戦わせて下さい!

ルキナ
 お母…様…
 ありがとう…ございます…
 でも、どうか命を落とさないで…
 最後まで生きていると約束して下さい!

オリヴィエ
 ええ、もちろんです!

2012/10/18 Thu 16:43 [No.33]

リベラ/セレナ

覇王樹

リベラ
 セレナさん…どこにいるのです?
 あんな攻撃を受けて、大丈夫でしょうか…
 神よ…どうかあの子を
 お守りください…!

セレナ
 …父さん?
 そこにいるのは…
 まさか、父さんなの?

リベラ
 !! セレナさん…!
 良かった、無事だったのですね…!
 神よ…このような絶望の未来で
 我が子が無事であった事に感謝します…

セレナ
 そ、その話し方…
 間違いない、父さんだわ。
 でも、どうしてここに?
 神様の力で生き返った…
 わけないわよね?

リベラ
 はい…
 私は、あなたの父親ではありません。
 神のお導きによって、異界と呼ばれる
 別世界から来たリベラなのです。

セレナ
 別人…?
 じゃあ、生き返ったわけじゃないけど、
 神様の力でここまで来たってこと?

リベラ
 その通りですよ。

セレナ
 ば、馬鹿じゃないの!?

リベラ
 セ…セレナさん?

セレナ
 そうやっていっつも
 父さんは神様神様って…!
 神様のために祈って、
 神様の名前の元に戦って、
 最後は…その神様の元に
 行っちゃったわ。あたしを独り置いて!
 本当に神様に頼れるっていうのなら…
 この状況を…何とかしてよ…!
 本物の父さんを…生き返らせてよ!
 うううっ…ううっ!

リベラ
 セレナさん…
 すみません…私が軽率でした。
 ただ…どうか嘆かないで下さい。
 この世界のリベラはあなたを守り、
 未来の平和の礎となり、
 なるべくして神の御許へと向かったのです。

セレナ
 …………

リベラ
 あなたが独り残されたという現実は
 抗いようもない事実ですが…
 この世界で散った彼のことを、
 悪く言わないであげて下さい…
 彼自身にも心残りがあったことに
 違いはないのですから…

セレナ
 わ、わかってるわよ…
 そんなこと!
 父さんは…あたしやみんなを
 守るために戦ってくれたんだから!
 父さんは、あたしの誇りなの…
 好きだったのよ…すごく!
 あんたのこと、
 大好きだったんだからね!

リベラ
 セレナさん…
 …ありがとうございます。
 その言葉…きっと神の御許にいる
 彼の元まで届いている事でしょう…
 さぁ、ここは私に任せて、
 あなたはやるべき事をするのです。
 今だけでも、私を父と思って
 頼ってくれませんか?

セレナ
 …ふ、ふん。
 仕方ないわね。
 お願いしても…いい?

リベラ
 もちろんですよ。

セレナ
 ふふ…ありがと、父さん。

2012/10/18 Thu 16:27 [No.32]

クロム/ブレディ

覇王樹

クロム
 どうやら無事のようだな、
 良かった…!

ブレディ
 …と、父さん!?
 あんた父さんなのか?
 実は生きてた…わけないよな?
 まさか、幽霊か…?

クロム
 いや…俺はこの世界で死んだ
 お前の父ではない。
 俺は別の世界のクロム。
 一時的にお前を助けに来たんだ。

ブレディ
 別の世界から…俺を助けに?
 そ、それじゃ、頼みがあるんだ!!
 俺の仲間たちを助けてやってくれ!

クロム
 さっき敵地に残った奴らのことだな?
 だが、あいつらが残ったのは
 お前をただ逃がすためではないんだろう?

ブレディ
 あ、ああ…
 宝玉を俺に運ばせるために…

クロム
 なら俺はそれを
 完遂する手助けをしよう。

ブレディ
 な…なんでだよ?
 あいつらを助けてやってくれよ!?

クロム
 屍兵を倒す術の無いお前を
 置いてくことなどできない。
 お前が託された物の
 重さを考えると、尚更だ。
 それに、ブレディ。さっきお前は
 仲間たちが死なないと信じていると言ったな。
 あの言葉は…嘘だったのか?

ブレディ
 嘘なわけ…あるかよ。
 俺は、あいつらを信じてる。
 けど…けどよ、もしかしたらって思いが
 どうしても離れねぇんだよ!
 …俺は、いつも周りに守られて生きてきた。
 家族に、仲間たちに、民たちに。
 俺が、父さんの息子だから…
 イーリスの王子だから!
 でも、俺は非力なせいで
 いつも何一つその恩を返せねぇんだ!!
 もうそんなのは、嫌なんだよ!

クロム
 ブレディ…

ブレディ
 俺は父さんの息子なのに、
 聖王の血を引く王子なのに、
 仲間を守ることすらできねぇ!
 こうやって逃げることしかできねぇんだ!
 それが俺の役割だってわかってても、
 あいつらを守る力を望んでしまうんだよ!!

クロム
 …そうか。お前はそれほどまでに
 強い思いを持っているんだな。
 俺がここに来た理由が、
 今少しわかったような気がする。
 俺は、お前の望む力となるために、
 ここに呼ばれたのかもしれない。

ブレディ
 …………
 父さん…

クロム
 …わかった、ブレディ。
 俺が、お前の戦う力になる。
 お前の代わりに、
 お前の仲間たちを助けに向かおう。

ブレディ
 !! 本当か…!?

クロム
 あぁ。お前の仲間たちが
 生き残っていたなら、必ず守る。
 その代わり、お前も絶対に死ぬな。
 仲間の覚悟を無駄にしないためには、
 お前は前を見て走り続けるしかないんだ。
 それが俺の息子として…
 イーリス王子として、今すべきことだ。

ブレディ
 …ありがとう、父さん。
 ひと目父さんに会えて…良かった。
 あいつらのこと…頼んだぜ。

クロム
 涙はぬぐったか?

ブレディ
 ああ…もう平気だ。

クロム
 …いい顔になったな。
 無事にイーリスに帰るんだぞ、ブレディ!

ブレディ
 ああ…!

2012/10/12 Fri 01:47 [No.25]

ロンクー/シャンブレー

覇王樹

シャンブレー
 そ、そこにいるのって…
 まさか…父ちゃん!?

ロンクー
 …シャンブレーか。

シャンブレー
 な、何で父ちゃんがいるんだ!?
 まさか屍兵とかじゃないよな!?
 お、俺、さすがに父ちゃんの顔した
 相手とは戦えないぞ…!?

ロンクー
 …安心しろ。俺は屍兵ではない。
 ただし、お前の父親でもないが。

シャンブレー
 えっ?

ロンクー
 俺は異界の人間。
 別の世界からやってきた者だ。

シャンブレー
 い、異界から…?
 もしかして、助けに来てくれたのか?

ロンクー
 いや…例えここにお前の本当の父が
 生き返ってきたとしても、
 お前を助けに来たとは
 言わないだろう…

シャンブレー
 どういうことだよ?

ロンクー
 俺の息子であるシャンブレーに
 助けなどいらない。
 なぜならシャンブレーは、
 タグエル最後の…強き戦士なのだから。

シャンブレー
 …!

ロンクー
 …俺がここに来た理由は一つ。
 敵を蹴散らし、進もうとする若者達の
 道を作ることだ。
 そこに息子も親もないだろう…!

シャンブレー
 と、父ちゃん…!

ロンクー
 俺は、信じている。
 シャンブレーという強い戦士が、
 仲間のためにすべきことを必ず果たすと。

シャンブレー
 俺…俺のすべきことは…
 イーリスに帰ることだ!
 例え何があっても、この宝玉を戻す!
 そして、この世界を
 平和にするんだ…!

ロンクー
 …そうだ。
 わかっているのなら、行け。
 お前の邪魔をする屍兵は…
 全てこの俺が、叩き伏せる。

シャンブレー
 ありがとう…父ちゃん!

2012/10/12 Fri 01:25 [No.24]

グレゴ/ウード

覇王樹

グレゴ
 ほう…随分精悍な
 顔つきじゃねぇか。
 あっちの世界のお前にも
 勝るとも劣らない、いい面構えだぜ。

ウード
 と、父さん…!?

グレゴ
 まぁ正確にゃ俺は
 異界から来た別人だがな。

ウード
 …異界? 別の世界ってことか?
 でも一体どうやって…?

グレゴ
 ナーガの力で、一時的に
 お前を助けに来てやったってわけだ。
 だがそれだけ良い面構えならば、
 この世界の俺も本望だろうよ。

ウード
 いや…俺は所詮自己満足に
 浸っているだけなんだ。

グレゴ
 なんだぁ、自己満足?

ウード
 普段からカッコつけた言葉遣いで
 自分を取り繕い、
 さっきは自己犠牲という手まで使って
 仲間を庇おうとした…
 だけどその結果、
 大事な仲間を道連れにしちまった…
 こんな時だってのに、
 俺はバカなやつだ。
 たぶん死んだ父さんも
 俺を憐れんでいるはずだ…!

グレゴ
 そうか?

ウード
 えっ…?

グレゴ
 カッコつけた言葉で
 自分を鼓舞して何がいけない?
 窮地に立たされた時に
 仲間を庇おうとして何が悪い?
 確かに自ら死のうとしたことは
 少し間違っていたかもしれないが…
 お前を悪く言う奴は、
 たとえお前自身でも、この世界の俺でも
 絶対に許さねぇ。

ウード
 !!
 と、父さん…ありがとう…
 ううっ…ううっ…!

グレゴ
 泣きたいだけ泣けばいい。
 ウード…
 それだけのものに
 お前は耐え続けてきたんだ…
 落ちついたら、一緒に戦うぞ。
 生きて、イーリスまで戻るんだろう?

ウード
 あぁ、俺は、絶対にこの世界を救う…
 最後まで、生き抜いてやるんだ…!

グレゴ
 よーし、その意気だ!

2012/10/12 Fri 01:13 [No.23]

ガイア/アズール

覇王樹

ガイア
 待て!
 お前…この世界のアズールだな!?

アズール
 と、父さん!?
 死んだはずなのに…どうして?

ガイア
 俺はお前の父親じゃない…
 異界と呼ばれる別の世界から来たんだ。
 俺はお前の知るガイアとは
 別人ということになるな。

アズール
 えっと…じゃあ違う世界の
 父さんってことなんだね。
 そっか…例え別人でも、
 会えて嬉しいよ…
 …………

ガイア
 アズール…どうした?
 どこか怪我でもしたのか?

アズール
 違うんだ…
 さっきから死ぬ気で闘っていたから、
 あなたの顔を見て、
 ちょっと気が抜けちゃって…

ガイア
 さっき吊り橋を壊した時の事か…

アズール
 …見てたんだね。

ガイア
 ああ…仲間を守ろうとする姿は
 確かに立派だった…
 だが俺は…
 あんなものは見たくなかった。
 わざわざ世界を飛び越えて来たのは、
 息子の殺される姿を見るためじゃない。

アズール
 …ごめんなさい。

ガイア
 いや…お前が謝る事じゃない。
 俺がもう少し早く来ていれば、
 お前が窮地に立たされる事もなかったんだ。
 すまない、アズール…
 許してくれ。

アズール
 ううん、
 そのことで謝る必要なんてない。
 別人だけど、
 父さんと同じ存在に会えたんだ…
 それだけで、僕は…僕、は…

ガイア
 アズール?

アズール
 あれ…なんで、涙が…
 こんな所で、
 泣いてる場合じゃないのに…
 この人は、本物の
 父さんじゃないのに…

ガイア
 …これまでずっと気を張っていたんだ、
 そうなるのも無理はない。

アズール
 うっ…うぅっ…ど、どうしよう…
 な、涙が…止まらない…
 こんなんじゃ、戦えないよ…

ガイア
 …………
 …ほらよ。

アズール
 えっ…これ、お菓子…?
 どうして…

ガイア
 いや…俺もよくわからないが、
 あんまりお前が泣くから、
 なんとなく…
 こうした方がいいような気がしてな。

アズール
 …………
 これ…僕が小さい頃、
 父さんがくれたお菓子と同じ…
 僕を泣きやませる時に、いつも
 父さんがくれたお菓子と…同じだ…
 このことを、あなたが
 知るわけないのに…
 別人でも、やっぱりあなたは…
 父さんなんだね…
 僕の、父さん…なんだね…!
 うっ…ぐすっ…うぅっ…!!
 父さん、父さん…っ!!

ガイア
 あーあ…
 逆効果になっちまったか…
 いいや、今は思い切り泣け。
 今まで我慢した分までな。
 涙が止まったら。一緒に戦おう。
 お前のことは、俺が守ってやる…必ずな。

2012/10/12 Fri 00:59 [No.22]

Re: グレゴ/シャンブレー

覇王樹

[備考]
グレゴ「…好きにしろ。」のとき、グレゴの顔は微笑。

2012/10/12 Fri 00:28 [No.21]

グレゴ/シャンブレー

覇王樹

シャンブレー
 と、父ちゃん…!?

グレゴ
 見つかっちまったか…

シャンブレー
 父ちゃん、父ちゃんなんだな!?
 ううっ…俺っ…俺っ!

グレゴ
 参ったなぁ、
 やっぱりこうなっちまったか。
 できるだけ近づかないようにしてたんだが…
 これも親子の絆ってやつかぁ?
 まぁ、なんにせよ、
 出会っちまったもんは仕方ねぇな。

シャンブレー
 い、生きてたんだな…
 生きてたんだな…父ちゃん…!!

グレゴ
 シャンブレー、よく聞け。
 俺はお前の父ちゃんじゃねぇ。
 確かに俺はグレゴだが、
 こことは違う世界から来た別の人間なんだ。
 お前を助けるために、
 世界を飛び越えて来てやったんだ。

シャンブレー
 え? 別の世界の…人間?
 じゃあ、父ちゃんじゃ…ないのか…
 まさか、別の世界の人間だから
 俺のこと避けてたのか…?

グレゴ
 ちげぇよ…
 俺の顔見ちまうと、お前がそうやって
 情けなく泣くような気がしたんだよ…
 それに俺だって…
 その、辛くなっちまうだろ?
 だからよ…お互い顔を見せない方が
 いいんじゃねぇかって思ってさ…

シャンブレー
 父ちゃん…

グレゴ
 もう行けって…
 俺はお前の本当の親父じゃない…
 だが、敵は任せておけ。
 お前だけは絶対に守る。
 …この世界で死んだ、
 俺の分までな。
 大切な息子のお前には、
 指一本触れさせねぇぜ…!

シャンブレー
 ああ…ありがとう…
 でも…その…
 やっぱり父ちゃんは父ちゃんだから…
 そう呼んでもいいかな?

グレゴ
 …好きにしろ。

シャンブレー
 ああ、じゃあそう呼ばせてもらう。
 助けに来てくれて、ありがとな。
 一目逢えて良かったよ…
 父ちゃん。

2012/10/12 Fri 00:25 [No.20]

ソール/ブレディ

覇王樹

ブレディ
 お、おい待て、そこの緑色の…!
 お前、もしかして…!!

ソール
 ブレディ…

ブレディ
 父さん! やっぱり父さんなんだな!?
 さっきから似てると思ってたんだ…!
 どうしてここにいるんだよ…
 死んだんじゃなかったのかよ!?

ソール
 この世界の僕は…ね。
 …僕は正確には君の父親じゃない。
 君達を救うため、
 別の世界から飛ばされてきた人間なんだ。

ブレディ
 べ、別人…なのか…
 …………
 うっ…うぐっ…
 す、すまねぇ…!
 別人だとは思っても、父さんの顔を見たら
 俺…俺…!

ソール
 ごめんね…君は泣き虫だから、
 会うと泣かせてしまうだろうと思って、
 なるべく見つからないように
 してたんだけど…

ブレディ
 それでも、別人でも、
 会えて嬉しいんだ…父さん…!

ソール
 ブレディ、僕はさっき
 君達のやり取りを見ていたよ、
 辛い選択だったね…

ブレディ
 俺…情けなくて…
 あれしかできない自分自身がよっ…!

ソール
 ああ、君の気持は察して余りあるよ…
 よく決意したね、偉かったよ。

ブレディ
 …俺、すげぇ悩んだんだ。
 でも昔父さんに、
 『戦場で迷った時は、自分ができる中で
  一番みんなのためになることを選べ』って
 教わった事を思い出して…

ソール
 そうか。僕は息子に
 そんな事を教えたのか…
 そうだね…僕も同じ状況になったら、
 君と同じように行動すると思う。
 仲間が自分に望むことがわかっているなら、
 それに応えるべきだと思うからね。

ブレディ
 …父さん、俺は正しかったのか?

ソール
 正しかったかどうかを決めるのは
 今じゃないよ。
 ただ…辛くても今やるべき事は、
 わかるよね?

ブレディ
 あ…ああ。わかってる!
 あいつらのためにも
 俺はこの宝玉を届けなきゃならねぇ…!

ソール
 よーし、その意気だ!
 僕もできる限り手伝うよ!

2012/10/12 Fri 00:12 [No.19]

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