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管理人(なかむら) web
まずは,こちらの記事。京都新聞1月4日。
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20130104000139
この記事によると,長く梅小路公園の山陰線高架下の倉庫に眠っていた保存市電群の保存方法がようやく決まったとのこと。
はるか昔,烏丸車庫跡で公開されて以降,30年も日の目を見ず放置されていた現状には遺憾でありましたが,まずはこの件に関してのみは,非常に良いことと思います。
しかし,記事を読み進めると,あり得ない状況が見られます。
まずは,現在動態保存されているN電27号車。これは蓄電池による改造をするようです。
私は自分の目を疑いました。明治の近代遺産=「動く文化財」であるN電を,往年の架線集電(尤もこれが当たり前の姿なのではあるが)で行わず蓄電池にするなど,保存形態としては言語道断ではないでしょうか。京都市はいったい何を考えているのでしょう?そのような保存は保存とは言いません!まるで金閣寺の内装をフローリングやカーペット敷きにし,ソファーや暖炉を置いてしまうようなもの。いくら環境と景観に配慮したなどと看板を出しても,そのような往年の姿を無視した動態保存をするくらいなら,静態保存のままで結構です!動かせれば何をしても良い!などと考える文化財保護などあり得ない。保存車輛は,遊園地の子供の遊具ではないのです。どうしても動態保存にして金儲けしたいならば,伊予鉄道の坊っちゃん列車のように「レプリカ」を新製して勝手にやっていただきたい!と考えるのは,私だけでしょうか?
他の保存車も同様です。
「車両を観光案内所や貸店舗として活用していく」とあります。
これは,内装を全く変えてしまうということでしょうか?
もしもそうであるなら,これも止めていただきたい。
保存車を見に来た市民が,保存車に入り,「これが昔,京都の町を走っていた電車なんだねぇ。懐かしいねぇ」と京都の歴史の重みを感じてもらい,往年の走っている姿を思い出していただく癒しの場,憩いの場,にするためには,昔ながらのロングシートや吊皮がある姿のままで保存するべきではないでしょうか?
全く違う姿で保存しておきながら,これは市電でしたという保存形態など,保存しているとは言えません。
かつて,そのような形で再利用されていた市電たちが,年月の流れとともに利用価値が低下し,どれだけ解体されていったことか…
やはり,保存車輛は保存車輛らしく,できるだけ当時の姿のままで保存していただきたく,私は強く強く思わずにはいられません。
2013/01/06 Sun 17:30 [No.115]