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あきはばら博士
じぶんなりにあらすじをまとめて感想を書きました。
登場人物まとめ
佐藤勝哉…読者の視点となる主人公、中学生。
夜行奏……若死にする血統を持つ月華の少年、勝哉と同じ中学。
住吉茜……姉、『月華の呪』を買ってくる。
住吉緑……妹、奏と恋心を抱き合う相手。
あらすじ
佐藤勝哉は引越し先で夜行奏という少年に出会い、すぐに友達となる。
奏には大人になる前に死んでしまう呪われた血統の月華であるという秘密を持っていた。
奏は生への執着が無かったが勝哉との関わりで月華の運命を背いてでも生きようという意思が湧いた。
二人は住吉茜と住吉緑の姉妹に出会い、奏と緑は互いに惹かれあうが、奏は自分の運命に邪魔されて踏み込めない。
そんなある日、茜は京都で買って来たファンタジー小説『月華の呪』を持ってくる。勝哉と奏は驚き、それがフィクションでないことを確信する。
『月華の呪』には月華の歴史と呪いの詳細が書かれており、同時に奏の死ぬ日付までも分かってしまった。
どうすることも出来ずに死ぬ日を迎えてしまった奏、そこに緑が訪れる。
そこですべてを知った緑に変化がおきる、緑は月華の呪いの元凶を作った日読の末裔であり、日読の魂が彼女に憑き降りたのだ。
同時に呪いの元凶を作ったもう片方の月読の魂も奏に憑き降りて、日読と月読の力によって月華の呪いは消滅する。
しかし、呪いの日を迎えてしまった奏は死に、月に召されることは止められない。
「侘びとして願いを叶えてやろう」と言う月読に、勝哉は「奏を死なせないでくれ」と頼むが、月読は「自分は奏の望みをかなえるのだ」と言って頷かなかった。
そして。
奏を救えなかった勝哉は悲嘆に暮れるが、日読が憑いたことで倒れてしまった緑のお見舞いであることに気がつく。
緑が奏のことを忘れている。緑だけではない。誰もが奏など最初からいなかったかのように忘れている。
「月に召された月華を、誰も覚えておくことはできない」と『月華の呪』には書かれていた。
しかし勝哉は覚えている。それの意味するところは、その願いは「勝哉に自分を忘れて欲しくない」という内容だったことだったのだ。
感想
すごく面白そう、読みたい。
完成さえすれば賞を狙えるだけのストーリーであると思う。
ただし、それだけ膨大な文字数が必要になって書き切るだけの精神力が続くかは心配。
スケールが大きい話なので、書けないと判断したら温存するのもいいかもしれない。
江戸時代までの日本は農業に便利な太陰暦を採用しており、太陽暦は明治からです。
呪いを解く手段がやや強引でかなりファンタジックになっているが、前半では現実的な恋愛が繰り広げられており、書きたいことが2つになっている。
1つにまとめる必要は無いが作品全体の雰囲気もあるので兼ね合いを意識するといいかも。
どうでもいい余談
あらすじを読んでいて、勝哉×奏のCPが頭から離れなかった。真理子って誰?
奏を女性にして、緑を男性にするのも面白い話になるはず。
2011/04/25 Mon 00:59 [No.278]