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Joker
「・・・・・・ところで、貴様は何故人間の言葉でしゃべれるんだ?
さっきから不思議で仕方がないんだが。」
浄芽はクロウに聞いた。
「ふん、単純なことダ。
俺様は並のカラスの数万倍賢いんでねえ、
人間の言葉なんざ簡単に覚えられんだヨ。」
それを聞いた浄芽は落胆した様子で
「何だ、つまらん答えだな。
面白い話を期待した俺が馬鹿だった。」
そう言った瞬間、浄芽はコーラのペットボトルを取り出し波紋でコーラを噴出させてクロウに浴びせかけた。
あまりに突然だったのでクロウは避けられない。
「カギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
焼けるウッ!!何だァーーーーーーーーーーーーッ!!」
「コーラを強い酸性にしてお前に浴びせた。
そして体についた酸を落とすためにお前が向かうのは・・・海だ。」
浄芽の予想通り、クロウは海に向かった。
そして海に落下した。
「くそガッ!くそガくそガくそガッ!!」
酸を落とし海面から顔を出したクロウが見たのは浅瀬に立つ浄芽の姿だった。
「おのれ貴様アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
クロウは出せる最大限の数の分身を作りだした。
「クロウ、俺は7歳のとき初めてクリスマスプレゼントをもらった。リサリサおばあちゃんからだ。
おばあちゃんは幼いころから修行ばかりでまったく遊ばせてやれなかった俺に、当時流行っていたゲームソフトをくれた。
そのゲームで学んだことは、どんな敵にも弱点はあるという事だ。」
「馬鹿ガッ!ゲームと現実を一緒にするんじゃねエ!
それに俺に弱点はなイッ!!」
「いいや、ある。」
そう言った時、海水が爆発して大量の水が宙に浮いた。
「ナッ!?」
「俺が修行の末開拓した新しい波紋、それは“波紋のエネルギー変換”。
これにより俺は波紋エネルギーを熱や光などのエネルギーに変えることができる。
今のは熱エネルギーに変えて海水を沸騰させたというわけだ。」
浄芽は浮いた水を分身やクロウに触れるように波紋で形を整え固めた。
「そしてくらえッ!
雷撃波紋疾走(ライトニングオーバードライブ)ッ!!」
稲妻のレールがクロウを襲う。
「カアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
クロウの分身たちは消え、クロウは海に落ちた。
「待ってろ、今自由にしてやる。」
「・・・・・・・ああ、ペンダントを壊すのなら好きにしロ。
しかしひとつ質問に答えてくレ。
俺様の弱点ってのはいったい何なんダ?」
「ああ?!そんなもん知らん。」
「何ッ!?」
「俺はお前のことをあまり知らないし、お前には結局力のゴリ押しで勝った。だからわからん。
だが、人間みんな生きてりゃ弱点の一つや二つはざらにある。
そういうことだ。」
「・・・俺は人間じゃない、カラスダ。
ふふ、まったく面白い奴だナ・・・
いいだろう、お前が俺の弱点を理解できるように、俺はお前の旅についていこウ。」
ペンダントが砕けた。
「で、仲間になったんすか。」
「ああ、クロウダ。よろしく頼ム。
スタンドもカーズにつけられたダサい名前から、“ロンリー・ソルジャー”に改名しタ。」
「それはいいとしてよ〜、
俺達どうすんだよ。」
病院の一室で億泰が嘆いた。
仗助、億泰、康一、露伴は結局クロウがカーズに持たされたという毒をくらったせいで入院することになったのだ。
「さてどうするか・・・
・・・ちょっと失礼、電話だ。」
浄芽は病室から出て電話に出た。
「はいもしもし・・・承太郎さん?何です?
えっ!そんな馬鹿な・・・はい、わかりました。」
そして病室に戻った浄芽は言った。
「ジョセフさんが大和に拉致された。」と
2009/12/02 Wed 23:38 [No.49]
Joker
「お前が神城浄芽カ?!」
「?!
カラスがしゃべった!?」
突然カラスに話しかけられて驚く浄芽。
上空には数え切れないカラスが飛んでいる。
「大変っすよ!!
今、鋭司から電話がきて・・・
あっちもカラスに襲われてるらしいっす!!
しかも近くの喫茶店で康一と露伴が血まみれで倒れてるとか・・・!」
「貴様かあッ!貴様がみんなを・・・!!」
鋭司からの連絡を仗助から聞いて怒りだす浄芽。
「カカカカカッ!俺様の名はクロウ!
スタンドはヤタガラス
見てのとおり自分の分身を作り出す能力よオッ!!」
クロウの身に金色の鎧型のスタンドが装着された。
そして上空を飛んでいたカラスたちが一斉に浄芽たちに襲い掛かってきた。
「ドララララララララララァッ!!」
「シャラーーーーーーーーーッ!!」
「ウラウラウラウラウラウラッ!!」
3人はそれぞれパンチのラッシュで向かい打つ。
分身は軽いダメージで消滅していく。
しかし、空気が黒く歪みそこから次々と現れてくる分身たち。
数が多すぎる。
「クソッ!なんつうスタンドだッ!!
そもそも10キロ以上離れた暁達んとこにも出てるとか・・・
異常だろッ!このスタンド!!」
億泰がラッシュを続けながら叫ぶ。
「確かに異常だが・・・
あれを見ろ!おそらくあれが原因だ!!」
浄芽が見るように促した場所、クロウの首から石仮面を小さくしたようなペンダントがたれている。
「カカッ、そうダ!
俺様のスタンドはこのペンダントによってパワーアップされている!
カーズ様がくれたこのペンダントでなア!」
「なんてこった!
カーズはそんなものまで開発してんのかよ。」
億泰は嘆くが、浄芽は
「いや、あれは直接スタンドをパワーアップさせているんじゃない。
奴のペンダント、ひもの部分がまるでいばらの棘の様になっていて奴の首に刺さっている。
あれで奴の精神は闇に染められているんだ。」と言った。
「じゃああいつはカーズに操られてるってことっすかァーーーッ!」
「そうだ。だからもしかしたら奴を仲間にできるかもしれない!!」
「なら行けッ浄芽!!
ここは俺達が何とかするぜェーーーーーッ!!」
億泰の言葉を受け浄芽はクロウに向かって走り出した。
「カカカッ!人数が減ったゾ!!総攻撃ダッ!!」
クロウの分身は仗助と億泰に羽を手裏剣のように飛ばしてきた。
避け切れずに切り刻まれる仗助と億泰。
「ぐあああああああああああああああああッ!!」
「仗助ッ!億泰ッ!」
「かまうな、行けッ!」
2人が叫ぶ。
「カカカカカ、羽手裏剣は痛かろウ。
クレイジー・ダイヤモンドで治すならそうするがいイ。
ただし、俺様の羽手裏剣は毒入りダ。麻痺系のナ。
治したら体の中には毒が残るゾ。カカカカカアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
「おのれクロウ・・・ッ!!」
浄芽はクロウの前に立った。
2009/12/02 Wed 18:43 [No.47]
Joker
浄芽たちがカラスに囲まれていた頃、
「暁君も相変わらずだね。東京に来てまず最初に裏カジノ探しとは・・・」
「でも、彼はいいキャラをしているよ。彼が主人公の新しいマンガが描けそうな位だよ。どうだい康一君?やっぱり彼の戦い(ギャンブル)の様子・・・気にならないかい?」
「はは・・・、遠慮するよ。」
康一と露伴は東京のとある裏カジノのすぐ近くにある喫茶店で暁たちを待っていた。
すると、露伴は窓の外で飛んでいる奇妙な黒い塊に気がついた。
「何だ・・・?あれは?」
露伴が窓の外をもっとよく見ようと思って立ち上がった瞬間、
「露伴先生!!」
「!!」
康一が叫んで露伴が振り向く。
店の入り口から侵入した大量のカラス。
続々と窓ガラスを突き破り侵入してくるカラスの群れ。
カラス、カラス、カラス・・・・・・・・・ッ!!
「うおおおおおおおおおおッ!ヘブンズ・ドアーーーーーーッ!!」
とっさにヘブンズ・ドアーを繰り出す露伴。
しかしカラスには何故かそれが効かなかった。
血まみれになる露伴。
「そ、そんなああああああッ!!」
康一も大量のカラスを捌ききれず血まみれになっていく。
「さあ!吐き出せッ!!お前が今まで飲み込んできたすべてッ!!」
「やめろ〜〜〜ッ!やめてくれ〜〜〜〜〜ッ!!」
一玉の値段が異常なパチンコ台で当たりを連発する暁。
暁に泣きつく経営者の男。
それでも止めない、止めるわけがない暁。
それを見て後ろで微笑む鋭司。
暁は当たりの出るはずのない超高額の台でスタンドを使って無理やり当たり穴に入れていた。
「はははははァアアアアアアアアアアアアアッ!!いい気分だぜェエエエエエエエエエエッ!!いくら出たかなあ?1億?10億?イエーーーーーーーーーーーイッ!!暁超ラッキーーーーーーーーッ!!」
裏カジノから大勝して出てきた暁と鋭司。
出禁どころか裏カジノは潰れてしまった。
あとで黒い車がいっぱい来ていた。
「いやァ、やったね!これだからギャンブルは止めらんないぜェ。」
「ああ、確かにギャンブルって一難去ってまた一難って感じだよな。じゃあ今の状況もギャンブルっていえるかな。」
暁たちの前に大量のカラスが現れた。
2009/11/29 Sun 02:02 [No.46]
Joker
1983年
神城浄芽は生まれた。
母は日本人、父はアメリカ人でリサリサの子供だった。
浄芽が生まれる瞬間にはリサリサも立ち会っていた。
白血病にかかった後、リサリサはジョースターの血が流れるようになったことに運命を感じ再び波紋を使うようになった。
そしてリサリサはベッドで母親に抱かれている浄芽を見て感じた。運命を。
生まれて間もない浄芽がすでに波紋の呼吸をしていたのだ。オーラがほとばしるほどに。
浄芽が2本の足で立てるようになってからリサリサの修行が始まった。家族はみなリサリサの事情を知っているので反対はなかった。
そしてリサリサは驚かされる。
浄芽はまるで公園の遊具で遊ぶように次々と修行をこなしていった。
あのジョセフとシーザーが61時間もかけて登った「地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)」でさえも、浄芽にとってはジャングルジムと同じ。30分たたずに登り切ってしまった。
そして浄芽は波紋を極めた。いや、新たな波紋を開拓したのだ!
1989年
浄芽はスタンド、アメジスト・ゴーレムに目覚めた。
浄芽の父、そしてリサリサもジョースター家の血が流れていたためにスタンドを得た。
同じ頃、ホリィや仗助が倒れていたのに対し浄芽はピンピンしていた。波紋の修行で鍛えられていたからだが、リサリサは後に待ち受ける運命のことを考えると逆に不憫に思えてならなかった。
そして今、浄芽は・・・
東京にいた。
「ところで浄芽、何で東京なんすか?」
仗助が聞いた。
東京に来た浄芽たちはチームに分かれて行動することになった。
そして浄芽と仗助、億泰のチームが来たのは海の近くの公園だった。
「ああ、それがな・・・」
浄芽は仗助の質問に答える。
「最近この辺で妙なものが空を飛んでいるらしい。」
「妙なもの?!」
「何でもカラスのようなんだが、一羽だったのが突然十羽になったり、その後百羽になったり・・・しかもそのカラスが人の言葉を話しているのを見たなんてのもある。とにかく異常だ。」
「それってやっぱりスタンドなんすかねえ・・・。」
「わからない。だが調べる必要はある。」
そういって浄芽は懐からハンバーガーを取り出した。
どうやらカラスは食べ物を持っている人を襲うらしい。
とりあえず様子見ということで、最初は何も仕掛けていないハンバーガーをセットした。
3人固唾を呑んで草むらのハンバーガーを遠巻きに見ている。
すると紫色の羽、冠のような金色のとさかをしたカラスが寄ってきた。
「あれ、あからさまに怪しくないっすか」
「そうだな。もう少しほうっておこう。」
カラスはハンバーガーを食い終わると飛んでいった。
「よし、追うぞ。」
しかし、浄芽は何かがおかしいことに気がついた。
暗い
自分たちの周りが妙に暗いのだ。
その理由は空を見上げるとすぐに気がついた。
今まで見たことのないような数のカラスが宙を舞っていたのだ。
しかも、そのすべてがさっきの紫色のからすと同じ見た目である。
そして浄芽が先ほどのカラスに目を戻すと、そいつはすぐ目の前にいた。
「お前が神城浄芽カ?!」
カラスが問いかけてきた。
2009/11/25 Wed 19:12 [No.45]
Joker
この小説は本家「ジョジョの奇妙な冒険」、および荒木飛呂彦先生とはいっさい関係のない二次創作です。
故に、本家「ジョジョの奇妙な冒険」とはかけ離れた部分もあるかもしれませんがご了承ください。
なお、ここは小説専用とさせていただきますので、書き込みはご遠慮ください。
2009/11/25 Wed 17:43 [No.44]
Joker
「あ〜〜〜ッ!!腹がへったあ〜〜〜〜〜ッ!!」
暁たちがトイレのほうから帰ってきた。
「遅かったじゃないか。もう30分もたってる。」
浄芽がうっすらと微笑みながらいった。
「浄芽、お前俺たちが戦ってたことを・・・いや、戦うことを知っていたな?」
鋭司が問いかけた。
「えっ?!鋭司君なんでそんなことを・・・!?」
「つーかお前ら戦ってたのかよッ!!」
康一や億泰が驚いている。
そして鋭司が説明を始めた。
「まず、トイレの建物の周辺の空気が歪んで見えた。アメジスト・ゴーレムで空気の屈折率かなんかをいじったんだろう。周りから怪しまれないように。」
「ああ、そうだ。それから空気が響かないようにもしたし、トイレに近づく奴は俺が追っ払ってた。仗助と億泰には秘密でな。
敵については、今までの手口からこの時間にトイレで待ち伏せてくると考えた。暁と鋭司は食事の前、必ず長い用を足しに行くからな。」
浄芽の説明が終わると、納得したように鋭司が
「そうか、理由は新しいチームでの戦闘に慣れさせるためだとかそんなんだろうな。
わかった。だから速くトイレを直しに行ってくれ。お前たちどうせもう食い終わってるんだろう?」
鋭司がそういうと、浄芽たちはトイレへと向かった。
「まったく、浄芽も無理させるよなー。」
「そういうな、暁。あいつはああいう奴なんだ。」
「鋭司君、浄芽君ってすごくするどいんだね。驚いたよ。」
康一が言って鋭司が答える。
「ああ、あいつ似てんだよ。あいつのばあさん、リサリサに。」
「それってジョセフさんのお母さんの?」
「そうだ。なんでもかなりの波紋使いで、一見厳しいが根は優しいらしい。」
「そういえば、そのリサリサはジョースター家の血筋じゃないんだろう?なら浄芽にはジョースター家の血が流れていないのかい。」
今度は露伴が問うた。
「いや、それがリサリサは昔、白血病にかかったそうだ。柱の男たちとの戦いのあと、リサリサは波紋はもう必要ないものとして使わなくなったそうだが、そのせいらしい。そのときリサリサに骨髄を提供したのがジョセフさんで、それ以来リサリサにはジョースターの血が流れるようになって星型のアザもできたそうだ。」
鋭司は丁寧に質問に答えた。
その直後ウェイトレスがやってきた。
暁は腹がへったと言ってチョコバナナパフェばかり10個も注文した。
極度の甘党なのだろう。その様子を見て露伴はメモを取っていた。マンガに使うのだろうか。
そして彼らは向かう、東京へ。
2009/11/22 Sun 00:27 [No.43]
Joker
この小説は本家「ジョジョの奇妙な冒険」、および荒木飛呂彦先生とはいっさい関係のない二次創作です。
故に、本家「ジョジョの奇妙な冒険」とはかけ離れた部分もあるかもしれませんがご了承ください。
なお、ここは小説専用とさせていただきますので、書き込みはご遠慮ください。
2009/11/21 Sat 22:53 [No.42]