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[ 編集 ][ 返信 ]第五話 ヤタガラスin東京 その4

Joker

「・・・・・・ところで、貴様は何故人間の言葉でしゃべれるんだ?
さっきから不思議で仕方がないんだが。」
浄芽はクロウに聞いた。
「ふん、単純なことダ。
俺様は並のカラスの数万倍賢いんでねえ、
人間の言葉なんざ簡単に覚えられんだヨ。」
それを聞いた浄芽は落胆した様子で
「何だ、つまらん答えだな。
面白い話を期待した俺が馬鹿だった。」
そう言った瞬間、浄芽はコーラのペットボトルを取り出し波紋でコーラを噴出させてクロウに浴びせかけた。
あまりに突然だったのでクロウは避けられない。
「カギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
焼けるウッ!!何だァーーーーーーーーーーーーッ!!」
「コーラを強い酸性にしてお前に浴びせた。
そして体についた酸を落とすためにお前が向かうのは・・・海だ。」
浄芽の予想通り、クロウは海に向かった。
そして海に落下した。
「くそガッ!くそガくそガくそガッ!!」
酸を落とし海面から顔を出したクロウが見たのは浅瀬に立つ浄芽の姿だった。
「おのれ貴様アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
クロウは出せる最大限の数の分身を作りだした。

「クロウ、俺は7歳のとき初めてクリスマスプレゼントをもらった。リサリサおばあちゃんからだ。
おばあちゃんは幼いころから修行ばかりでまったく遊ばせてやれなかった俺に、当時流行っていたゲームソフトをくれた。
そのゲームで学んだことは、どんな敵にも弱点はあるという事だ。」
「馬鹿ガッ!ゲームと現実を一緒にするんじゃねエ!
それに俺に弱点はなイッ!!」
「いいや、ある。」
そう言った時、海水が爆発して大量の水が宙に浮いた。
「ナッ!?」
「俺が修行の末開拓した新しい波紋、それは“波紋のエネルギー変換”。
これにより俺は波紋エネルギーを熱や光などのエネルギーに変えることができる。
今のは熱エネルギーに変えて海水を沸騰させたというわけだ。」
浄芽は浮いた水を分身やクロウに触れるように波紋で形を整え固めた。
「そしてくらえッ!
雷撃波紋疾走(ライトニングオーバードライブ)ッ!!」
稲妻のレールがクロウを襲う。
「カアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
クロウの分身たちは消え、クロウは海に落ちた。

「待ってろ、今自由にしてやる。」
「・・・・・・・ああ、ペンダントを壊すのなら好きにしロ。
しかしひとつ質問に答えてくレ。
俺様の弱点ってのはいったい何なんダ?」
「ああ?!そんなもん知らん。」
「何ッ!?」
「俺はお前のことをあまり知らないし、お前には結局力のゴリ押しで勝った。だからわからん。
だが、人間みんな生きてりゃ弱点の一つや二つはざらにある。
そういうことだ。」
「・・・俺は人間じゃない、カラスダ。
ふふ、まったく面白い奴だナ・・・
いいだろう、お前が俺の弱点を理解できるように、俺はお前の旅についていこウ。」
ペンダントが砕けた。

「で、仲間になったんすか。」
「ああ、クロウダ。よろしく頼ム。
スタンドもカーズにつけられたダサい名前から、“ロンリー・ソルジャー”に改名しタ。」
「それはいいとしてよ〜、
俺達どうすんだよ。」
病院の一室で億泰が嘆いた。
仗助、億泰、康一、露伴は結局クロウがカーズに持たされたという毒をくらったせいで入院することになったのだ。
「さてどうするか・・・
・・・ちょっと失礼、電話だ。」
浄芽は病室から出て電話に出た。
「はいもしもし・・・承太郎さん?何です?
えっ!そんな馬鹿な・・・はい、わかりました。」
そして病室に戻った浄芽は言った。

「ジョセフさんが大和に拉致された。」と

2009/12/02 Wed 23:38 [No.49]

  1. [44] この小説は本家「ジョジョの奇妙な冒険」、および荒木飛呂彦先生とはいっさい関係のない二次創作です。
    故に、本家「ジョジョの奇妙な冒険」とはかけ離れた部分もあるかもしれませんがご了承ください。
    なお、ここは小説専用とさせていただきますので、書き込みはご遠慮ください。
    ジョジョの奇妙な冒険 PartX アメジストクロニクル 第五話 ヤタガラスin東京
    Joker 2009/11/25 17:43
    1. [45] 1983年
      神城浄芽は生まれた。
      母は日本人、父はアメリカ人でリサリサの子供だった。
      浄芽が生まれる瞬間にはリサリサも立ち会っていた。
      白血病にかかった後、リサリサはジョースターの血が流れるようになったことに運命を感じ再び波紋を使うようになった。
      そしてリサリサはベッドで母親に抱かれている浄芽を見て感じた。運命を。
      生まれて間もない浄芽が  ・・・・ >> 続き
      第五話 ヤタガラスin東京 その1
      Joker 2009/11/25 19:12
    2. [46] 浄芽たちがカラスに囲まれていた頃、

      「暁君も相変わらずだね。東京に来てまず最初に裏カジノ探しとは・・・」
      「でも、彼はいいキャラをしているよ。彼が主人公の新しいマンガが描けそうな位だよ。どうだい康一君?やっぱり彼の戦い(ギャンブル)の様子・・・気にならないかい?」
      「はは・・・、遠慮するよ。」
      康一と露伴は東京のとある裏カジノのすぐ近くにある喫茶  ・・・・ >> 続き
      第五話 ヤタガラスin東京 その2
      Joker 2009/11/29 02:02
    3. [47] 「お前が神城浄芽カ?!」
      「?!
      カラスがしゃべった!?」
      突然カラスに話しかけられて驚く浄芽。
      上空には数え切れないカラスが飛んでいる。
      「大変っすよ!!
      今、鋭司から電話がきて・・・
      あっちもカラスに襲われてるらしいっす!!
      しかも近くの喫茶店で康一と露伴が血まみれで倒れてるとか・・・!」
      「貴様かあッ!  ・・・・ >> 続き
      第五話 ヤタガラスin東京 その3
      Joker 2009/12/02 18:43
    4. [49] 「・・・・・・ところで、貴様は何故人間の言葉でしゃべれるんだ?
      さっきから不思議で仕方がないんだが。」
      浄芽はクロウに聞いた。
      「ふん、単純なことダ。
      俺様は並のカラスの数万倍賢いんでねえ、
      人間の言葉なんざ簡単に覚えられんだヨ。」
      それを聞いた浄芽は落胆した様子で
      「何だ、つまらん答えだな。
      面白い話を期待した俺が馬  ・・・・ >> 続き
      第五話 ヤタガラスin東京 その4
      Joker 2009/12/02 23:38