ゆとり
「うるさいうるさいうるさーーい!
ともかく俺は貴様を倒してDCのボスになるんだっ!
いいかっ、おまえらは一切あのグレイシアに手出しすんじゃねえっ!」
カイロスは、さっきよりも強い声で言ってきた。
「うわぁ・・・・・・あいつ恥ずかしくないのかよ。」
「もうこりゃ末期だろ。誰かあいつを何とかしてくれよ。」
他のDCのポケモンはこういう感じで耳打ちしあった。
「あなた・・・・・・いい歳してそんなこと言うなんて恥ずかしいですよ!」
ブリザは呆れながらカイロスに向かって叫んだ。
「ええいっ、うるさい!」
すると急に【ハサミギロチン】を繰り出してきた。
しかし、ブリザはすっとそれをかわした。
「おい、動くなと言ったのに何動いてんだよ!」
「いちいちうるさいわね、あなた!」
そしてブリザはだんだん後ろに下がっていった。
「おい、逃げる気か?
ふん、この俺に怖じけづいたのか」
それを見たカイロスは少し笑っていた。
「いくら逃げようとも無駄だ!
この俺のハサミでてめぇを・・・・・・」
最後まで言い終わらないうちに急にカイロスがバタリと倒れていた。
「う、嘘だろ・・・・・・?
この俺が・・・・・・」
「私の【冷凍ビーム】を喰らっただけで倒れてしまう、そのような方がDCのボスになりたいだなんて笑えますね」
ブリザは無表情でカイロスを見下ろしながら、その言葉を放った。
「くそっ!
まだだ、まだ戦え・・・・・・」
カイロスはそう呟きながら気絶した。
「さてと、残るはあなた達のようですね。」
するとブリザはいきなり敵に【ふぶき】を喰らわせた。
「うっ、うわぁぁぁぁっ!」
地面タイプである彼等も、やはりというべきか一瞬でやられてしまった。
「さてと、早くセレビィを助けにいかなきゃ!」
ブリザは気絶している彼等を後にしてずっと先へ進んだ。
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「さてと、早く先に行かなければ」
シャインは、先程自分が倒したDC軍のポケモンを後にして、進んでいった。
(それにしても、あまり敵が見つからないな・・・・・・。まあ、そのほうが俺としてはラッキーなのだがな)
シャインはDC軍のポケモンを少ししか見かけていないことに疑問を感じていたが、あまり気にしていなかった。
「ん?
何だあの物体は。
走っている途中、シャインはずっと先の方に何かを見つけた。
そして、それを警戒しながらゆっくりと歩いた。
「こ、これは!」
2011/03/05 Sat 13:47 [No.160]