水那岐
これは言いえて妙、と申し上げるべきでしょうね。
子供の頃に万博体験をもった人々は、あちこちの風景やオブジェについついあの博覧会の残滓を見出してしまう。
それはあの「未来図」に限りない驚きと共感を誘われた、かつての子供たちの共通感覚なのでしょう。
パイラ星人のようにも見える中央の人物を含め、後方の十字ポーズをもつ人物像に「太陽の塔」をどうしても思い出してしまう自分などは、ゴモラやジャイガーの幻影のみならず、ツインテールやビオランテ、ブルトン他の怪獣たちの姿をもここに見てしまいます。
怪獣もまたクールな未来図の体現者でしたからね。
環境の違う人はまた別のヴィジョンを見出すのでしょう。プリミティヴな粘土の群像のなかにはアメリカ先住民のテント村を見る人もいるかもしれません。そのあたりは人それぞれでしょうね。
2016/12/11 Sun 22:01 [No.2204]