水那岐
ピュアさん、ありがとうございます!
いえいえ、買い被りですってば(^^;)
いつも漫画を描くときには、自分はわりとハッタリのことを考えるんですよ。どういじったら迫力が出るか、なるだけ下描きを歪めてこっちに向けて浮かび上がることを念頭に置きます。
でも、確かにあのフィルムがド迫力で迫る残虐をスピードアップさせている、といえば言えますけどね。父親のクドカンの背後から舌なめずりしながら接近するギャオスの頭部。これはショッキングでしたから(『まどマギ』のマミさんの最期なんかが拍車をかけたんですかねw)。そこには空間処理ができあがることで恐怖が加速するのだとしたら、確信犯的にその手法を求めた石井さんのフィルムに、大いに乗らせていただいたのが俺なんでしょう。
「悪」ではなくアイドルのように存在するイマドキのスター怪獣たちを蹴散らしたギャオスの功績を思うとき、「人間の天敵」という位置づけは重要なのでしょうし、怪獣を憎める唯一のキャラづけなのかもと考えられます。森のクマさんは「お嬢さん、お逃げなさい」と言う前に鋭い爪で少女の背中を抉り込むのでしょうから。
2015/10/20 Tue 23:21 [No.1936]