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杉さんぼく
京都の観光地のひとつに、平安京を思わせる平安神宮があります。
しかし、平安神宮の大極殿等6棟が重要文化財指定されたのは、まだ新しく平成22年(2010)12月の事です。
それはその創建が古来からの神宮ではないからであり、明治28年(1896)3月15日、平安遷都1100年を記念した、内国勧業博覧会のメインとして内裏を復元されて建てられたからです。
平安遷都の桓武天皇を祭神とし、金鵄輝く日本の栄えある光身に受けて〜(紀元2600年)と歌われた皇紀年2600年に当たる昭和15年(1940)に、平安京の都で最後の天皇だった孝明天皇を祭神に加えた神社です。
そして、平安遷都1100年の時代を現す行列祭りとして、遷都の10月22日に時代祭りとして行われ始めました。
余談ながら、戦時歌謡史を調べてると、この紀奉祝国民歌「紀元2600年」がなかなかいいメロディーです。金鵄(きんし)輝く日本の
栄えある光 身に受けて
今こそ祝え この朝(あした)
紀元2600年
あゝ 一億の胸はなる〜(紀元二千六百年)
ご年配の方ならご存じでしょうね。
ところが、庶民はこれを替え歌にして歌っていたよう、こちらの方が有名だとか。
「金鵄」上がって15銭
栄えある「光」30銭
今こそ来たぜ この値上げ
紀元は2600年あゝ 一億の民は泣く
「金鵄」上がって15銭
栄えある「光」30銭
それより高い「鵬翼」は
苦くて辛くては50銭
あゝ 一億の金がいる〜
金鵄10本とは最も安いタバコのゴールデンバットの衣替え、光10本、鵬翼20本とはタバコ銘柄です。
なんでも、平均61%も値上がりしたそうです。
この替え歌を歌っていたが為に、私服警察が小学校に来て、歌の上手い小学6年生に尋問したという話が伝わります。
戦後七十年、国民の平和を守ると題目を唱え、憲法違反だされるのにも関わらず、都合合わせで憲法を守ると云う今の長州政府答弁に、金鵄は輝かないでしょう。
2015/07/31 Fri 06:44 [No.78]