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杉さんぼく
司馬遼さんが、「龍馬」ではなく「竜馬」の文字にしたのは、明確に、小説としてのメッセージ、フィクションであるのを意識しています。
一方の「龍馬」。
この字体の重みは事実、ノンフィクションとして表現があります。司馬遼さんが歴史事実にある龍馬をリスペクトしたのが、土佐の歴史家平尾道雄氏の龍馬史観でした。
その著「龍馬のすべて」や「海援隊始末記」は、事実としての龍馬資料原点です。
平尾道雄氏はまた、昭和初期「新撰組史」「(新撰組史録)」も著していて、同じ頃に子母澤寛氏が新選組三部作(新選組始末記'新選組物語'新選組異聞)を出しています。
歴史家平尾氏の「新撰組史」の「撰」、新聞記者作家の子母澤氏の「新選組始末記」「選」の例に似ているわけです。
従って当然、司馬遼さんは知っていただけに、龍馬を尊敬して竜馬を描いたのです。
龍馬の名はここから命名された?。
「龍馬河水之端者乎、而有若斯之象兆…」(龍馬負図香炉記)
2015/09/08 Tue 10:02 [No.117]