リーオー
「ふー、今日も一日頑張った!ただいまー!」
学校から帰り、玄関で気の抜ける声をあげる少年がいた。
「さて、更新されてるかなー?」
彼の名はリーオー。
掲示板『ポケボード』に入り浸る、一応中学3年生である。
仮にも受験生とはとても思えない能天気さだが。
「…ん、何だこれ」
今日も今日とてポケボードにやって来た彼だが、今日は見慣れないスレッドが立っていたのに目がついた。
「『助けてください』…?」
目に留まったらすぐにクリックする。彼の癖だったのかもしれない。あるいは只の好奇心だったのかもしれない。
だが、『好奇心は猫を殺す』の諺が有る通り、それは彼の首を絞めに絞めた。
にしても、これはあんまりだろう、
目に飛び込んだURLを1秒経たずにクリックするなんて。
『あなたをポケモンだけの世界へ導きます』
え、何?誰ですか貴方っ!?
『ドリームメーカーズが、人間の世界へ干渉してくる前に』
ドリームメーカーズ?何ですかそれ!?
『あなたたちがそれを阻止して、世界を救ってください』
いや、世界救えって、訳分かりませんよ!?
『お願いします……助けてください……』
いや、助けてって、もうちょっと説明しt…!!!
2011/09/15 Thu 18:53 [No.689]