亜雲AZ
とりあえず書いてみました
『助けてください』
「……あんじゃこりゃ?」
それから数分後、僕の奇妙な運命が動き出す――
亜雲AZプロローグ【俺様と女狐と僕惨状】
彼は亜雲AZ。どこにでもよくいそうな高校生だ。今日も学校が終わり、さっさとパソコンをつける。最近は某魔法少女や仮面騎士だのを調べているが、小説も書いていたりする。
ちなみに今はチャット仲間が小説を書いているとある掲示板に出入りしている。しかし、探すのが下手なので見つからない。そして、彼は奇妙な書き込みを見つけた。
『助けてください』
「……あんじゃこりゃ?」
ためしに開いてみると、アドレスが載っているのみ、あとは何もない。
「荒らしってやつか……?」
一応、ウイルスバスターは起動している。普通ならすぐに戻ればいいのだが、好奇心がそれを拒む。そしてついに、押してみたいという思考が生まれてしまう。思いついたことはすぐにやる。昔っからの悪いくせだ。そして、今回もその悪いくせが働いてしまい、アドレスを開いてしまったのだった。
そして、意識が遠のき、目の前が真っ白になっていくのを感じた。
(……いやいやおかしいだろぉぉぉぉ!! え? なにこれ?)
『あなたを、ポケモンだけの世界へ導きます』
どこからか、声が聞こえる。
(……へぇ〜チラーミィとかツタージャに会えるかな……ってだりなんだあんた!?)
『ドリームメイカーズが人間の世界へ干渉してくる前に』
(……なにそれ?)
『あなた達がそれを阻止して……世界を救ってください』
(世界を救う? そんなヒーローみたいなことが僕に出来ると? 体育1か2だよ? つーか『達』?)
『お願いします……助けてください……』
(助けてって言われてもこっちにはとりえひとつないんだって他あたってって……おい!?)
そして、完全に意識が途絶えた……。
〜〜〜〜〜
「他あたれって言ってるだろぉぉぉぉぉぅ!!!」
彼は勢いよく起き上がる……が、そこは見知らぬ森。そして同時に味わう。肉体の違和感に。
「あれ……? ってなんじゃこりゃあ!?」
驚いた。なぜならその姿は人間ではなく、ペンドラーだったからだ。
「おー起きたかチビドラー」
後ろから声が聞こえる。振り向いてみると、そこにいたのは左目に古傷のあるタブンネだった。
(しかし、チビとは何事か。ペンドラーは2.5mはあるんだ。タブンネなんて……あれ? じゃあなんでこんなに目線が低いんだ? むしろ、人間の姿だったころより視線が……)
「普通の身長の2/1程度しかないペンドラーなんて初めてみたぜ」
(半分? じゃあ、この体は1.25m……小学2年生ぐらいの身長じゃねーか!)
「お前、名前は?」
「……あ、亜運AZ……」
静かに名前を告げる。
「俺はジャッキーだ。で……オーイ!」
タブンネ……ジャッキーが叫ぶと、チラーミィが現れた。
「チラーミィィィィィィィィィッ!!!」
その瞬間AZの思考はダウン、すさまじい速さでチラーミィに向かって走り……
「ぴでぷッ?!!」
そして激痛とともに思考が元通りになった。チラーミィの尻尾でビンタされたらしい。
「おいおい、サラを襲うようなことすんなよ。そいつのめざましビンタは永眠級だぜ?」
「失礼なこと言わないの! とりあえず、アタイはサラ。よろしく変態」
「変態じゃない! チラーミィとツタージャを見た瞬間それらをモフりたくなる衝動にかられる亜運AZだ!」
「それが変態だろーがドスケべ」
冷たい目でジャッキーが突っ込む。AZは思いっきり落ち込んでしまった。
「……なんで? なんでそこまで言うの?」
「変態ドスケベのクソ野郎だから」
ジャッキーにそう言われた瞬間、AZの何かが崩れ去った……
「はいはいどーせ僕は変態ですよドスケベですよ変態という名の紳士ですよあーもーどうせ俺なんて変態変態変態変態変態変態h」
「「謝るから病まないで」」
ここに、奇妙なポケモン達が集った……彼らの運命は一体……?
「うああああああああああああああああ……」
「よしよしジャッキーは単細胞だから……」
「俺だけのせいじゃないやい」
2011/09/13 Tue 21:19 [No.671]