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放浪者現る

ジャグラー

「本当に俺はポケモン世界に来たのか・・・?夢じゃないのか・・・?」
イッシュ地方、ライモンシティ。
遊園地にミュージカルにスポーツ場にジムと言った、テーマパークのような街。
そんな街に、ある一匹のルカリオ。
彼―――ジャグラーは、ライモンシティを見て呆然とする。
何故なら彼は元人間。このポケモン世界の住人でも何でもないのだ。
そんな彼が、何故このポケモン世界に来たのか・・・それは少し前の事に遡る。

* * *

「さーて、今日も元気に小説を書きますか!」
学校規定の制服を付けたまま、パソコンを起動する少年。
片手には『小説用』と書かれたノートを持ちながら、ポケボードのページを開く。
そして、彼が一番訪れている『ラティアス部屋』にたどり着いた時、あるひとつの違和感を感じた。
「これは・・・?」
特に本文もなく、ただURLが貼られてるだけのスレッド。
内容は『助けてください』というだけのスレだった。
このポケボードには、暴言などで削除されることはあるが、こんな堂々と宣伝をしに来るのはまずない。
そのあと別の部屋も調べてみたが、どこの部屋にも同じスレッドがあることに、少年はため息をついた。
「なんだこれ・・・新手のウイルスか?こういうのはクリックしない方がいいよな・・・・」
しかし、少年の言葉とは裏腹に指は自然にURLに向かっていた。
彼の心の中でもどうやら押すか押さないかの争いが終わったらしく、指は自然とマウスを動かしていく。
「・・・ウイルスバスターあるし、大丈夫だよな?」
そして彼はそのURLをクリックし、それと同時に意識が遠のいていく感覚を味わう。

2011/09/03 Sat 00:24 [No.620]