架空マン
どこか大人びていて、でも大人じゃなくて、子どもみたいにはしゃぐことが出来ないからこそ、子どもなのであって。
いつもアンニュイ、何かと毒舌。病弱で、低血圧。ときどき逆上して、貧血。
物憂げな表情で、同年代の女の子たちの恋をあざ笑いつつ、心の奥では憧れている。
そんな彼女が、勇気を振り絞って、子どもになって、そして……ちょっとだけ、本当の大人に近づく。
そういう、一つの物語が終わったところに、私は……居た。
少女たちは、楽園の中に居る。
それは時々、青春と呼ばれるところ。
でもそこは、大人が想像するような場所じゃない。
辛くて、痛々しくて、そして壊れやすい――そんな、異世界。
そう、私たちの日常は、異空間の空気に満たされている。
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ここまでイメージ
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設定
某県内の某高校に通う少女『キノ』は、青春の傍観者にしかなれないことを焦っていた。
ある日、失恋した友人の「ユカ」を慰めた後に学校から帰る途中、ビルの上から落ちる鉄骨の下敷になってしまう。
・・・・かと思ったら、時間が止まって助かった!
「なにこれ……なんで全部止まってんの?」
キノが不思議に思っていると、目の前に突然変なキノコが現れる。
「僕と異世界へ行って、勇者になってよ!」
あまりにもTBSなその言葉に驚きつつ、キノコから逃げるキノ。
しかし、キノコの口から恐るべき真実が語られる。
「君が勇者にならないと、この世界だけじゃなく、いろんな世界が滅ぶんだ。だから、勇者になってくださいおねがいします!このとおりです!どうかたすけてください!」
土下座するキノコから、尚もキノは逃れようとするが、遂に強制的に異世界へと連れていかれる。
強い光に目を閉じるキノ。
次の瞬間見たものは、花と緑に囲まれた鮮やかな世界と、その中央に立つややこじんまりとした城。
そこは、『夢の国 マッシュルームキングダム』
ここから、他では絶対に味わえないような、「究極の青春」が始まる!!
2011/06/26 Sun 23:23 [No.405]