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Re: 新人賞に応募しようと思っている小説のあらすじです

T-850

つづきです。

月華の起源は、奈良時代にまでさかのぼる。
奈良時代に、月読という男がいた。月読は神話では月の神とされているが、現実では、彼はある種の力を持った人間であった。
月読は月の力を持ち、暦を読む人間だった。人間の間では時を刻めるその能力は重宝され、月読は神と仰がれた。
だが、時は流れ、平安時代になると、日読という女が暦を読むようになった。
(特異な能力の持ち主である月読は長寿であるため、そのときもまだ若い姿のままだった)
日読ができたことで、太陰暦ではなく太陽暦が使われるようになり、月読は日常の影に埋もれた。月読は猛り狂い、日読へ会いに行く。
だが、月読は美しい日読の姿に、一目ぼれをしてしまった。
二人は愛し合い、やがてその間には御子が生まれた。
だが、それは禁忌であった。相反する力を持つ者同士が愛し合ってはいけなかったのだ。ましてや、子孫を残すことなど。彼らは誰も愛さず愛されず、死に絶えるべきであった。
禁忌の御子は、呪われし人間となった。その血筋から、「月華」が誕生してしまったのだから。
何百年、あるいは何年という短い不規則な周期で、月華は生まれた。また月華は必ず多産で、その血が絶えることはない。
月華になった人間は自分の運命に苦しみ、呪い、そして成す術もなく死んでいった。諸悪の根源である月読と日読が死んでしまった以上、呪いを解くこともできない。また、その方法もわからない。
こうして呪いは続いていった。
月華は男筋に多く生まれる。だが、この書の著者は女であった。
愛する男がいたにもかかわらず、17で死んでしまった。。
月華の月読たちに関する記憶は、年代とともに薄れていく。奏はすでに何も覚えていなかった。
その書には、「水月食(仮)」と呼ばれる皆既月食の年に生まれ月華は、普通の月華よりも死が訪れるのがあまりに早く、見積もった年齢では、長くて15年だという。奏は14歳だった。
だが、著者は別の情報も残していた。
月読は水と夜の世界をつかさどる。「水月食」の日は、全ての水に月の力が集まるという。そして――
そこで、文章が途切れていた。破れてなくなっていたのだ。
《ここで2行あけて、月読と日読の馴れ初めに入ります》
(ここでは2人がいちゃこらするだけなんで、ほぼ省きます)
2人は罪を犯した。その罪は神共の怒りを買い、2人の死後の魂は浄化されずに終わってしまう。その不浄の力を以って、月華ができてしまったのだった。
月読が死ぬ直前に施した魔術は、水月食の日、水に月の力をとどめておき、日中の光をつかさどる日読に会う―――よみがえることができる、というものだった。
《ここで現代に戻ります》
かなでと勝哉はその書の破れた先をどうやって探すか奮闘。
しかし、とうとう見つけることができずに水月食の日が来てしまう。
そして水月食を向かえた2人。
絶望的な気持ちになり全て諦めそうになるが、そんな2人のもとに緑が来る。
そして、瞳が赤銅色になった奏と目が合った瞬間、緑から目も眩むような光が!
なんと緑は日読の妹の血筋だった。太陽と月の力が再び出会い、そこから大きなゆがんだ力が生じ、月読の残した魔術に力を与えてしまう。魔術は発動し、そして月読と日読が奏、緑の体に乗り移り、2人は再会を果たす。
そして、呆気に取られている勝哉に語りかける。月華は終わった。奏の月華の力が月読の魔術を発動させ、魂を浄化したからだ。自分たちは咎を犯した。だから奏の望みをかなえてやろうと思う。と。
勝哉は奏を死なせないでくれと頼んだ。だが、月読は「自分は奏の望みをかなえるのだ」と言って頷かない。
そして、2人は消えた。
あとには気を失った緑だけが倒れていた。
勝哉は悲しみ、絶望し悲嘆に暮れるが、疲労のため家で休養をとっていた緑のお見舞いで、あることに気がつく。
緑が奏のことを忘れている。
緑だけではない。誰もが奏など最初からいなかったかのように忘れているのだ。
「つきに召された月華のことは、誰も覚えていない」
でも、勝哉は覚えている。それの意味するところは。
奏の望みは、「勝哉に自分を忘れて欲しくない」という内容だったこと。
《ここで、章が変わって勝哉は大人になってます》
月を仰いで、奏のことを思い出す―――

とまあ、こんな感じです。よくわかんなくてへたくそでごめんなさい・・・・・。

2011/04/24 Sun 10:33 [No.274]