ゆとり
「よし、鍵を手に入れたしセレビィの詳しい居場所も分かったしある意味一石二鳥だな」「えっ?
セレビィの詳しい場所いつの間に知ってるんですか?」
「それは見上げれば分かるよ。」
ブリザは、シャインのいう通りに見上げた。
すると、支部の案内図が詳しく書かれてあった。
「ま、まさかこんなところにあったとは・・・・・・でも探す時間が短くなってよかったですね。」
「ああ、これでセレビィの居場所も分かったことだしそろそろ行こう」
そして二匹は部屋から出てセレビィのいる所まで駆け出そうとしていた。
が、先程のブリザが放った【ギガインパクト】のおかげで、部屋の近くにいたポケモンがシャイン達を見つけた。
「おーい! 侵入者を見つけたーっ! 直ちに捕まえろーっ!」
左から次へ次へ----
合計十一匹のポケモンがシャイン達の前に現れた。
「うわぁ・・・・・・うじゃうじゃとやって来てしまいましたね・・・・・・」
ブリザはシャインの耳元に囁いた。
「ああ、だがあいつらの共通点は岩・地面・鋼タイプのいずれかを持つ。だったら・・・・・・」
不意にシャインは口を大きく開けた。
そして一気にそのポケモン達に【ハイドロポンプ】を浴びせた。
岩・地面タイプを持つポケモンは一瞬にして倒れたが、それらを持たない鋼タイプのポケモンは何とか耐えることができた。
しかし、すかさずブリザが【冷凍ビーム】でフォローする。
相性はイマイチだが、さっきシャインに受けた【ハイドロポンプ】によって体力が半分もない状態になってしまった為か、結局倒れてしまった。
「ナイスフォローだ、ブリザ」
「お褒めいただきありがとうございます。これで、全滅ですかね?」
「誰も立つ気配がないということは、おそらく全滅してるだろう。それよりも早くセレビィの元に向かうぞ!」
「はっ、はい!」
そして二匹はセレビィの元へ向かって行った。
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「ざけんじゃねえよ、しね」
いのりは、苦戦していた。
「さすがイーブイ。動きが読みやすくて、倒すのに一苦労しないわ。」
ムウマージは笑いながらいのりに攻撃していった。
【挑発】と相手の特性【ふゆう】のおかげで、ハッサムのときに使った作戦は出来なくなっていた。
「ふっふっふっ、いつまで持ちこたえられ・・・・・・」
「いのりさん!」
いのりの後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
2011/03/08 Tue 21:53 [No.166]