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Re: サルベージ作戦開始

ゆとり

「この扉は鍵がなければ開けられない。たとえここに辿り着いても鍵がなければ、意味がないのよ。無理に壊すという方法があるけれど、これは【ギガインパクト】でも最低50発は使わなきゃいけないぐらい頑丈だから、鍵を使った方がはやいわね」
ムウマージは笑みを浮かべながら喋った。
「たったそれだけかよ、しね」
「ええ、でも今からあなたは私に倒されるのだからこんな情報はどうでもよかったのかも知れませんね!」
ムウマージは急に態度を変えていのりに襲い掛かってきた。
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「リーダー、なんでこんなところに入るんですか?」
ブリザは不満そうにシャインに向かって言った。
いのりがムウマージと対峙する5分前、二匹は偶然見つけた鍵の保管室の前にいた。
「もしかしたらセレビィは、鍵がないと開けられない頑丈な扉によって閉じ込められてるかも知れない。だから念のため、その鍵をここで探さなければならない」
「しかし、意外とそんなことは無かったりするかも知れませんよ」
「確かにそうかも知れないが、これはもしものためだ」
そう言いながら、シャインは部屋の中に入っていった。
「もしものためにで・・・・・・きゃあああああっ!」
ブリザは、部屋の中にある生々しい血痕と、何かが焼けた跡をみて驚いた。
「どうやらここでも、大きな戦闘があったようだな」
シャインは冷静に、セレビィを捕らえている檻の鍵を探していった。
「意外と結構あるもんですね・・・・・・鍵」
ブリザもズラリと並んだ鍵を見ながら探していった。
鍵には、【食堂】だとか【会議室】だとかが書かれてあるシールが貼ってあった。
「これも違う、それも違う、あれも違う・・・・・・」
二匹は必死に探していった。
だが、結局最後まで見つからなかった。

「リーダー、やっぱ檻の鍵すら存在しなさそうだと思いますよ」
ブリザは諦め気味に言った。
「ならば、やはりこの金庫の中に入ってるかも知れないな」
シャインは机の上にあった直径四十p大の金庫を見て言った。
「あれ? その金庫何処で見つけたんですか?」
「お前は気付かなかったのか? 結構目立つところにおいてあるのだが」
「ははは・・・・・・」
ブリザは笑ってごまかした。
大きな血痕に気をとられて、その金庫に気付かなかったということを恥ずかしくて言えなかったのだった。

そしてすぐさまシャインはその金庫を見た目に反して、軽々と持ち上げた。

2011/03/05 Sat 21:54 [No.162]