H.T
4×4MAGAZINE 90年6月号からのものです。
→「幸か不幸か、日本では「ベンツ」という名を聞くだけで、多くの人が、“ある特定のイメージ”を持つようになってしまった。もちろんそれは、ゴーロクマルに代表される乗用車群によって作られたイメージである。ところがこのドイツのメーカーは、何も高級乗用車だけを作り続けているのではなく、タクシーからバス、大型トラックまでいりいろな商用車、そして軍用車なども生産している自動車会社である。もちろん、あのウニモグも作っているのだ。つまりゲレンデ・ヴァーゲンは、その数多いラインナップの中のひつつに過ぎないのである。」
◎「1987年に国内デビューした230GEアーベントイヤー。日本向け特別仕様という位置づけはプレディカートと同じだが、スペシャル化の方向はまるで違っていた。プレディカートのファッション性重視に対して、アーベントイヤーはクロカン・ユースを前提とした、プロテクター機能が重視されていたのである。」
※「本来Gの最大のセールス・ポイントは、他のメルセデスの乗用車と同様に、長い経験と慎重な設計に裏打ちされたクオリティーの高さと、肝心な場面での高い能力である。ただし、その持ち味はあくまでもオフロードで発揮されると考えるべきで、舗装路上で同じマークを付けた乗用車と比べてはいけない。Gはオーナーを選ぶ4×4なのである。」
2009/08/15 Sat 11:29 [No.211]