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Joker
この小説は本家「ジョジョの奇妙な冒険」、および荒木飛呂彦先生とはいっさい関係のない二次創作です。
故に、本家「ジョジョの奇妙な冒険」とはかけ離れた部分もあるかもしれませんがご了承ください。
なお、ここは小説専用とさせていただきますので、書き込みはご遠慮ください。
2009/09/08 Tue 20:50 [No.17]
Joker
「おい浄芽!お前の連れの鋭司と暁がどっか行っちまったぜ!
また鋭司のやつが絡まれたんじゃねーのか?!」
億泰は嘆いた。
とりあえずトニオの店で飯でも食いながら今後の事を話そうとしたのだが、加賀水鋭司という男は生まれつき「悪(ワル)」をひきつける体質のようで、アンジェロ岩から歩いて100メートルもしないうちに3回も絡まれたのだ。
しかも3回全部で15、6人はいたのにそのすべてを鋭司が、しかも無傷(当然スタンドなど使っていない)で倒したのだ。
おかげで他の者に被害はなかったが、RPG(ロールプレイングゲーム)のように、歩くたびに無限に出てきて足止めを食らうのだ。面白いわけがない。
そして、もう少しでトニオの店というところで2人が失踪したのだ。
「大丈夫だ。ほら、そこに雀荘があるだろ。たぶんそこだ。」
浄芽がいうとおり、少し待ったら暁と鋭司が雀荘から出てきた。
「イや〜、すまんすまんっ!俺はギャンブルに関係するものには目がなくてな〜。よく年齢偽っていくんだが、今日は親父どもが金もってなくてな。ざっと50万ほどしか儲かんなかったぜッ!」
「5ッ!50万ッ!!」
億泰たちは驚いたが、鋭司が
「いやいや、普段のこいつを知ってたらもっと驚くぞ。こいついっつも博打でぼろ儲けしてて、貯金額なんか一生遊べるくらいあるんだからなあ。」
というと、暁に皆のあきれたような、うらやましいような視線が集まった。
「まあ鋭司、今日もお前はスっからかんだろッ?いつもどおりご祝儀やるぜ〜!5万円でいいか?」
「誰がスっからかんだッ!!」
そう言いつつも暁から5万円をブンどり財布に入れた鋭司。
チラッと見えた財布の中身には札など1枚も入っていなかった。
「まったく、俺の真似して下手な博打打つからだぜ?!」
「う、うるせーよッ!」
そんな会話をしながら一同はトニオの店に着いた。
料金は暁が全額おごってくれるという。
そしてトニオの料理にはやはり全員が感動した。
感動して涙が止まらないものもいたが、それはトニオの料理、当然の事と仗助と億泰は思った。
さらに、みんなの疲れが取れたおかげで話し合いも順調に進んだ。
その話し合いで、浄芽・仗助・億泰、
鋭司・暁・康一・露伴の2班を組み、探索時は分かれて行動する事になった。
ホテル代はSPW財団が出してくれるそうだった。
食費などは自分たちで何とかしてくれとの事だった。
SPW財団も支部がカーズに襲われて、修復やカーズへの警戒で大変らしい。
まあもっとも金銭面は暁が何とかしてくれるようなので問題はなかったが。
そして浄芽がカーズについての情報を発表した。
それによると、現時点でのカーズの目的は不明。
しかし、どうやらカーズは自分に忠実な部下を集め、スタンド使いの軍隊を作っているらしい。
その中でも、古事記の神々に暗示されるスタンド使いたちで作られたチーム「大和(ヤマト)」は、浄芽たちがここにくるまでに何度か戦ったそうだ。
そしてカーズ本人は世界各地を転々としていて、どこにいるのかわからないそうだった。
そうやって話しているその時だった。
浄芽が背後の窓からの視線に気がついたのは。
2009/09/08 Tue 22:08 [No.18]
Joker
突然、浄芽が座ったままの姿勢で後方の窓へ回転しながら跳んだ。
それと同時に割れた窓から突風が吹き込んできた。
「なっ!何だぁーーーーーーッ!!敵かぁーーーッ!?しかし今の浄芽の跳躍は何なんっすか?!」
仗助が疑問を口にすると、暁が
「ああ、今のは“波紋”だ。俺はよく知らねーがなんかそれでスゴイ運動ができるそーだ。何でもあいつの曾ばーちゃんがそれの使い手で、あいつは百年に一人の天才らしい。」
と説明をしていると、浄芽の前に敵が現れたのが見えた。
「流石だなぁ、神城浄芽ぁ!俺の攻撃で窓を粉々にしてぇ、全員血祭りにあげてやろうと思ったのによぉ!先に窓を破壊しちまうとはなぁッ!!」
「貴様のスタンド能力は大体わかっている。“風”だろ?どおりでビュンビュンうるさかった訳だぜ。」
「ふん、そうだ。俺は大和のスタンド使い巻太仁(まきた じん)ッ!
お前の察しのとおり、スタンドは風を操る能力のイザナギだーーーーーーッ!!
しかぁし浄芽ッ!能力がわかったからといってお前は俺に勝てんッ!!」
「そう言う奴ほどすぐに終わる。おまえ、そういうの死亡フラグっていうんだぜ?」
浄芽の挑発を軽く鼻で笑い飛ばした仁は、スタンドで竜巻を起こし浄芽に向かって飛ばした。
「はははははぁーーーッ!!吹ぅきぃとぉべぇッ!」
浄芽は自らのスタンド、アメジスト・ゴーレムを出すとそれを盾にした。
「なにぃ一ッ!俺の風で吹き飛ばないだとぉッ!!」
「俺のスタンドは要塞のようにガッチリしててな。おかげでたいていの攻撃はダメージすらなく動じもしない。」
「くうッ!」
「さあ、いかせてもら・・・ッ!!なにッ!!!」
「ふっ!風の使い道は攻撃だけじゃあねぇッ!今おまえに対して向かい風を発生させたッ!!
自転車に乗ってて風で前に進まなくてイライラすること、よくあるだろぉ?俺はその何倍もの風を起こせるっ!!」
「かっ、風で・・動けないッ!」
「さあてぇ、それじゃあ止めを。」
そう言うと仁は竜巻をドリルのようにして左腕に纏うと、浄芽めがけて振り落とした。
「やばいっすよっ!浄芽がッ!!助けねーとッ!」
「いや、もう終わる。何故なら浄芽は戦いにおいても天才だからな。」
「終わりだッ!!超竜巻旋風(ギガ・ドリル・サイクロン)ッ!!
・・・・・ん、んんーーーーッーーーーッ!!」
突然仁の体のあちこちが大きく裂け、血が風で遠くまで撒き散らされた。
「終わりはおまえだ。
俺のアメジスト・ゴーレムの能力。それは手で触れたもののデータを書き換える!
俺が自分の防御力が高いと言ったら、おまえはその竜巻をドリルのようにして直接俺を突き刺す、またはねじ切りに来る。そう考えた。さっき攻撃を受けたときもなかなか切れそうな風だったんでな。なおさらそう思えた。
だから俺はおまえがドリル攻撃を行う瞬間!つまり竜巻の上部がおまえを向くときを待った!!
そして俺はその瞬間、あらかじめ拾っておいたガラス片を能力で小さく!そして重くして竜巻に乗せた!
竜巻に乗ったガラス片はおまえに気づかれることなく、レールをすべるようにおまえに深々と刺さった。
それから俺が能力解除し、ガラス片は元の大きさに戻り、おまえの体の奥深くから切り裂いたということだ。」
「うっ、だが・・大和は・・・カーズ様は・・・こんなもんじゃない・・・。いつか・・おまえらが・・・赤い血・・・に・・・。」
仁は倒れた。気絶しているだけのようだが筋肉まで裂けているようだったので、再起不能だろう。
「まったく、べたなやられ台詞だ。」
そう言うと浄芽は店内へ戻り、救急車を呼んだ。
それから仗助に頼んで窓を直してもらった。
to be continued
2009/09/09 Wed 19:46 [No.19]