Net4u レンタル掲示板を作る
零
[研究員は退避、戦闘員は配置に付け]
建物の中に警報が鳴り響く
「伯爵、人がいなくなっちゃったよ」
小さな少年が小声で言う
伯爵と呼ばれた丸々太った男が答える
「大丈夫、もうすぐ来ますよ、ほ〜らぁ」
ダダダダダダダダ
軍人であろう者達が手に銃を持ち走って来た
「侵入者に告ぐ、両手を頭の後ろにつけ、膝をつけ、
言うことを聞かなければ発砲する!」
指揮官であろう男が二人に向かって叫ぶ
「レイ、殺ってもいいですよぉ」
「はい・・・」
と言うと少年は手を前に突き出し
「拒絶 拒絶 拒絶 拒絶・・・」
「撃てェェェェェ」
指揮官が叫んだ
だが
何も起きなかった
指揮官が後ろを見ると
そこに部下の姿は無かった
その代わりにあったのは黒い球体であった
「あ、いぃぁぅ・・・」
指揮官は叫ぶ間もなく球体に吸い込まれた
「いやぁ、あなたの能力はいつ見てもすごいですねぇ」
伯爵は手を叩きながらレイを褒める
「・・・」
レイは何も言わない
「では、仕事を終わらせましょうかぁ」
と言うと伯爵は研究室にあるボタンをいくつか押した
「さっ、早急にここから出ましょぉ」
少年がこくっと頷いた
すると
「伯爵ー、終わった〜??」
突如おしゃれな扉が現れて、中からかわいい少女が出てきた
「ロード、グッドタイミングですぅ、ではレイ帰りましょうぅ」
「レ〜イ、早く早くぅ」
ロードと呼ばれた少女がレイを急かす
「うん・・・」
三人は扉に入り、扉が消えた
扉が消えた直後、建物は爆発した…
1986年4月26日
ウクライナ共和国
チェルノブイリでの出来事
2010年現在
教科書にはこう書かれている
爆発後のチェルノブイリ原発4号炉
1986年4月26日未明、
ウクライナ共和国にある
チェルノブイリ原子力発電所(原発)の4号炉で、大きな爆発事故が起こりました。
この爆発により一瞬のうちに原子炉が破壊され、火災が発生しました。火災を消火するために、ヘリコプターから原子炉の炉心(ろしん)めがけて総計5,000トンにおよぶ砂や鉛などが投下されました。火災は爆発から10日後の5月6日にようやく収まりました。
2010/02/03 Wed 18:56 [No.65]