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Joker
「ジジイがさらわれただと?!」
「ああ、大和のスタンド使いの仕業らしい。
承太郎さんによると敵は無音で現れて、いつの間にかジョセフさんを拉致したらしい。」
「前に向こうからの連絡でテレポートのような能力のスタンド使いがいると聞いていたが・・・そいつか・・・」
鋭司がつぶやいた。
「――みんな聞いてほしい。
俺たちはこれからジョセフさんを一刻も早く救出しなければならない。だから仗助たちがここを退院するまで待つわけにはいかなくなった。
それで入院していない者・・・俺、暁、鋭司、そしてクロウは、悪いが先に進ませてもらうことにする。
仗助たちも退院しだい承太郎さんが迎えに来てくれる。だから今は治療に専念してくれ。」
「わかったっす。がんばってくれっすよ〜!!」
「浄芽君達気をつけて!」
「俺たちの分も大和をぶん殴ってこい!!」
「短い間だったけど暁君のキャラは参考になったよ。また会おう。」
皆の声援を受けながら浄芽たちは病院を出た。
「で?浄芽。俺たちこれからどこに向かうんだ?」
「そうだ浄芽!!俺たちはもう車で移動するにもドライバーがいないんだぞ!!一般人を巻き込むわけにもいかない。どうするんだ?!」
暁と鋭司が口々にいう。
「それなら承太郎さんがスタンド使いのドライバーを送ってくれた。明日にはこっちに来るそうだ。」
「へ〜〜〜。じゃあ今日はこの辺のホテルに泊まるんだな?」
「そういうことになる。」
「ならとびっきりいいところに泊まろうぜ!!心配するな、金は俺が出す!」
そういって暁はさっきパチンコで得た金を出して見せた。
というわけで浄芽たちは東京で一番高いホテルで今日は寝ることになった。
「しっかし一人一部屋でもいけるのに・・・なんで全員同じ部屋なんだ?」
「少しは考えろ暁。全員が固まったほうがいざ敵に襲われても4対1で有利だろう。そんなこともわからんのか。」
「なんだと鋭司ィ〜〜〜〜〜!!この一文無しッ!」
「ッ!!お前今なんつった?!」
「よさないカ2人とも。お前たち2人はお互いの欠点を埋めあってるカらいいコンビなんだろ!」
「クロウの言うとおりだ。2人ともやめろ。
そうだ、そろそろバイキングが始まるぞ。豪華ディナーだ。早くしないとなくなっちまう。」
そういって浄芽たちは部屋を出ることにした。
部屋から最後に出たのは暁だったが、このとき
「あれ?そういえばこの部屋の鍵っていったい誰が持っているんだ?」
それに鋭司が答える。
「俺だ。だが暁、お前このホテルはオートロックだぞ。まさか閉めるときに鍵がいるだなんて思ってねーよな?」
「うッ!・・・わーってる。わかってるに決まってんだろ。俺は仮にもセレブだぜ?!お前は俺をいつも下に見すぎなんだよ。」
そうして4人は部屋を出てバイキングへ向かった。
―――しかしこのとき暁がちゃんと閉めたと思ったドアは実は“閉まっていなかった”のだ。
いったい何故?―――
2009/12/10 Thu 17:51 [No.54]