もけもけ

俺たちの夏はヌメっと終わる。岡山本土での暮らしも中国領の鴻島での生活ももう過去のもの。あんなに印象に残っている日々を振り返る暇もなく無常に無慈悲に日常は進む、加速する。祭りのあと、嵐の前は静けさがつきもの。9月には嵐が来る、分かってる、だから俺たちは備えてきたじゃないか、足りないながらにも。でもやはり、祭りで浮かれた心は迫り来る嵐の前でさえもそぞろだ。3000問とかいう終わりの見えない海の中、早く抜け出さなければならないはずなのに今でも航海を楽しんでいる。気づけば電子の海か何も無い小娘で遊んでしまっている。おそらく嵐が来るまでそうだろう。そして俺が乗っている船は嵐なんか耐えられない。今までの準備もこれからの努力も海の藻屑となるだろう。人事を尽くして天命を待つ、人事を尽くせていない場合は天命期待値が低いけどゼロじゃない。たぶん。信じよう、最後に運で勝つ。実力じゃ無理。

2024/08/17 Sat 16:23 [No.1153]