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ベッポ
初めまして、「あるイタリア人の物語」、興味深く拝読しました。
自分は塩野七生さんの「ローマ人の物語(以下ロー)」を読んで、古代ローマについて少しばかり興味を持つ者です。
ローはけっこう偏っているとの評判を目にしていたのですが、なるほどこういうことだったのかと驚きました!
歴史にIfは禁物と言われますが、彼の勇士がなければ、カエサル軍は全滅し、世界の歴史は大きく変わっていたのかもしれないなと、つい空想してしまいます。
ちなみにローではカエサルばかりが格好良く描かれ、サビーノは格好悪い人物サビヌスとして、また彼の戦果はカエサルの手柄として扱われています。これではあんまりなので、今後はサビーノを格好いい人物として記憶し、機会があれば彼の格好よさを吹聴したいと思っております。
2014/09/18 Thu 21:44 [No.4]
神有屋
ペッポ様、こんにちは。返信が遅れてまことに申し訳ありませんでしたm(_ _)m
拙作にご感想をいただき、望外の喜びを感じております。本当にありがとうございました。
カエサルの著した「ガリア戦記」は、太平洋戦争時の「官報」、すなわちプロパガンダに類するものであります。
塩谷先生の著作は神有屋も所持しておりますが、小説である以上、描写は歴史的事実に目を瞑って叙情的(ご都合主義的)にならざるをえない、という感想を抱きました。
塩谷先生が自ら「物語」(つくりもの)と称されているのですから、先生が時代の主人公をカエサルにした以上、引き立て役を割り当てられた者はその立場に甘んじる他ないのでしょう。
塩谷先生のローに対する「偏っている」という評価は、歴史的事実に関わる意味で正しいと思います。
とはいえ文学的評価、即ち「物語(つくりもの)である」という点についていうなら、的外れになってしまうでしょう。
塩谷先生の物語は例えれば「三国志演義」であって、正史「三国志」ではないので。
ロー以前からローマが好きな神有屋としては、ローマファンを増やして下された塩谷先生には感謝しておりますw
返信が長くなってしまいました。
ペッポ様のご健勝をお祈りしつつ、筆を置きます。
ありがとうございました。
2015/11/11 Wed 23:10 [No.5]