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ロンクー/シャンブレー

覇王樹

シャンブレー
 そ、そこにいるのって…
 まさか…父ちゃん!?

ロンクー
 …シャンブレーか。

シャンブレー
 な、何で父ちゃんがいるんだ!?
 まさか屍兵とかじゃないよな!?
 お、俺、さすがに父ちゃんの顔した
 相手とは戦えないぞ…!?

ロンクー
 …安心しろ。俺は屍兵ではない。
 ただし、お前の父親でもないが。

シャンブレー
 えっ?

ロンクー
 俺は異界の人間。
 別の世界からやってきた者だ。

シャンブレー
 い、異界から…?
 もしかして、助けに来てくれたのか?

ロンクー
 いや…例えここにお前の本当の父が
 生き返ってきたとしても、
 お前を助けに来たとは
 言わないだろう…

シャンブレー
 どういうことだよ?

ロンクー
 俺の息子であるシャンブレーに
 助けなどいらない。
 なぜならシャンブレーは、
 タグエル最後の…強き戦士なのだから。

シャンブレー
 …!

ロンクー
 …俺がここに来た理由は一つ。
 敵を蹴散らし、進もうとする若者達の
 道を作ることだ。
 そこに息子も親もないだろう…!

シャンブレー
 と、父ちゃん…!

ロンクー
 俺は、信じている。
 シャンブレーという強い戦士が、
 仲間のためにすべきことを必ず果たすと。

シャンブレー
 俺…俺のすべきことは…
 イーリスに帰ることだ!
 例え何があっても、この宝玉を戻す!
 そして、この世界を
 平和にするんだ…!

ロンクー
 …そうだ。
 わかっているのなら、行け。
 お前の邪魔をする屍兵は…
 全てこの俺が、叩き伏せる。

シャンブレー
 ありがとう…父ちゃん!

2012/10/12 Fri 01:25 [No.24]