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ロンクー:
ンンか…
ンン:
えっ…まさか…お父さん?
ロンクー:
俺は異界から来た別世界のロンクー。
だから正確にはお前の父では…
…!!
ンン:
お父さん…お父さん!
ううっ…ううっ…!
お父さんの胸…あったかいのです…
会えてうれしいのです…お父さん…っ!
ロンクー:
…ンン。
俺の事を父親だと思ってくれるのか?
ンン:
だって…別人でも、
お父さんはお父さんなのです…!
私…嬉しいです…この目で
生きているお父さんを見られるなんて…!
でも…肖像で見たお父さんはもっと
優しそうな目つきの人だったと思います…
あなたはちょっと怖いのです…
ロンクー:
今の俺は怖い…か。
だがそれは…逆を言えば、
お前が生まれて俺がこれから
変わっていくという事なのだろう。
ンン:
そうかもしれないですね。
…ちょっと怖いけど今のお父さんも
とても素敵ですよ。
さすが私のお父さんなのです。
…うふふっ。
ロンクー:
そうか…
…どうしてだろうな。
娘が相手だと、女が苦手だなどという
感情は吹っ飛ぶ。
素直に嬉しいと思えるな。
ンン:
私も、お父さんに会えて嬉しいのです。
こんなことって…あるのですね。
ロンクー:
…この世界のロンクーは
お前を独り置いて死んだと聞く。
代わりにはなれないが、
今この時だけはお前のために戦わせてくれ…!
ンン:
もちろんなのです、お父さん。
助けに来てくれて…ありがとうです。
2012/10/09 Tue 23:34 [No.15]