Lady-Otodo
※僕1
ルフレ:
そこにいるのは…
君は、この世界のンンだね…!
ンン:
ま、まさか…
お父さんなのですか…?
ルフレ:
よしよし、辛い想いをさせてしまったね。
すまない…ンン。
ンン:
お父さん…! お父さん…!
うっ…うわぁぁぁん…!
ルフレ:
僕はこんな小さい子を独りにさせてしまったのか…
ンン:
お父さん…私、お父さんのこと
ずっと死んだと思っていたのです…
でも、生きていたのですね…?
良かった…良かったのです…!
ルフレ:
!! ンン…
すまない…違うんだ…
僕は別世界の人間なんだ。
だから君の父親とは別の存在。
この戦いが終われば
元の世界に戻らなくてはならない…
ンン:
…じゃあ、私のお父さんは
やっぱり…
ルフレ:
せっかく君を助けに来たのに、
悲しませるようなことばかりしてすまない。
でも今は、今だけはこうして
君と一緒にいるから…!
ンン:
いえ、私は聞きわけの良い子なのです。
だから…もう大丈夫なのです。
こうして会いに来てくれただけで、
私は幸せなのです…
ルフレ:
…良い子だね、ンンは。
でも、その裏で一体どれだけの
涙を流してきたんだろう。
その気持ちに報いるためにも、
僕は必ず君を守ってみせる。
もうこれ以上、辛い思いなんて
させたくないんだ…!
ンン:
ありがとうです…お父さん…
そんなこと言われたら…
また…涙が出てくるのです…
えへへ…
でも、お父さんも泣いているのです…
ルフレ:
そうだね…ンンとおんなじだね…
2012/10/05 Fri 20:46 [No.12]