覇王樹
※「私2」
※絶望の未来1と2で言っていることの変化は無し
???
!! あなたは…!
ルフレ
え?
???
ど、どうして このような所にいるのですか!?
ここは危険です! 早く祭壇にお戻りください!
ルフレ
な、何を言ってるんですか?
???
あ…あれ? あなたはギムレー様じゃ…ない?
ルフレ
誰と勘違いしているのかは わかりませんけど…
その人と私は きっと別人ですよ。
私はこの世界の人間ではないんです。 さっき来たばかりの異界の者なんですよ。
???
異界…!? では、あなたは異界の…!?
…まさか、異界から援軍が来ているとは… 早くギムレー様に報告しないと…
…でも…
ルフレ
どうしたんですか?
???
…いや、なんでもありません。
それよりあなた、なぜそんな情報を僕に?
僕はあなたの敵かもしれませんよ。
戦場で相手にむやみに情報を与えるのは 得策とは言えませんね。
ルフレ
そうですね…あなたは顔も見えないですし、 正直ちょっぴり怪しいです。
でも、敵とは思えないんですよね…
???
…なんですか、その根拠は。 軍師とは思えない判断ですね。
ルフレ
まぁ、なぜ私が 軍師だとわかったんですか?
???
…それは。
ルフレ
やっぱり、あなたは私のことを…
いえ、この世界の 私のことを知っているんですね?
そして、さっきの言動から察するに… それはあなたのとても大切な人
…違いますか?
???
だとしたらどうするんですか。 脅しでもして情報を吐かせますか?
悪いですが、僕はどんな目に遭っても 何も言いませんよ。
僕は、自分の意思で決めたんです。 あの人についていくって。
何があっても、 最後まで信じるって!
ルフレ
…そうですか。この世界の私が いったい何をしているのかは知りませんが、
あなたがそこまで 信じてくれているのなら、
この世界の私は… きっと幸せですね。
???
…!!
そ、そんなこと…
あなたには…関係ありません。
ルフレ
そうですね…少し立ち入り過ぎました。 すみません。
…お詫びに、これを差し上げます。
???
これは…
ルフレ
私のお気に入りの本です。
簡単な戦術が書いてあるんですが、
もし…軍師の傍にいるのなら 必ず役に立ちます。
???
…いいんですか? 僕にこんなものを渡して。
ここに書いてあることを 全て敵に教えるかもしれませんよ。
…いえ、もしかしたらこの策を使って 僕があなたを…!
ルフレ
…いいえ。 あなたはそんなことしません。
???
どうしてそう言い切れるんですか!?
ルフレ
あなたも…似てるんですよ。 私のとっても大事な人に。
だから…きっとそんなことはしません。
こんなこと言ったら、何の根拠もないって また呆れられるでしょうか?
???
…………
ルフレ
…長く話しすぎましたね。 では、私はもう行きます。
あなたと話せて、良かった…
???
あっ、ちょっと待ってくださ…!
…………
この本、もう持ってるんですよね… ずっと前に、あなたがくれたんですよ。
この書き込みも、 ページの折り目も…おんなじ、ですね。
参りました… こんなことされたら、もう、戦えません…
今まで誰に何を言われても 揺らがなかったのに、
仲間や友達を手に掛けてでも この道を貫くと決めたのに…
あなたのせいですよ… …母さん。
優しかった頃のあなたに、 僕が逆らえるわけがない…
ギムレー様…すみません。 僕は撤退します。
ですが、あなたへの忠誠は 決して揺るぎません。
この罪を償うため、どんな罰でも 受け入れる覚悟はできています…
2012/10/05 Fri 03:26 [No.11]