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  1. [42] ガイア
    デジェルか?

    デジェル
    ど、どうして
    父さんがここに…!?

    ガイア
    俺は異界から来たガイア。
    この世界が危ないって聞いたからな、
    はるばる助けに来てやったんだ。
    だからこの世界で死んだお前の父親とは
    別人ということになる。

    デジェル
    別  ・・・・ >> 続き
    ガイア/デジェル
    すら 2012/10/28 15:29

[ 編集 ][ 返信 ]ガイア/デジェル

すら

ガイア
デジェルか?

デジェル
ど、どうして
父さんがここに…!?

ガイア
俺は異界から来たガイア。
この世界が危ないって聞いたからな、
はるばる助けに来てやったんだ。
だからこの世界で死んだお前の父親とは
別人ということになる。

デジェル
別人…

ガイア
あぁ。だがお前が俺の
娘であることに変わりは無い。
生きていてくれて嬉しいぜ、デジェル。

デジェル
…私は、全然嬉しくない。
よく私の前に顔が出せたわね、父さん。

ガイア
な、なんだいきなり…!?

デジェル
別人のあなたに聞いても
仕方ないってわかってるけど…
でもどうしても聞きたいの。
どうしてずっと家を空けていたの?
どうして母さんを守ってくれなかったの?
どうして勝手に…死んでしまったの。
私…わたし…
父さんなんて…大嫌いだったわ!

ガイア
デジェル…

デジェル
うぅ…ぐすっ…ごめんなさい…
大嫌いっていうのは嘘よ。
小さい頃、家をよく空ける父さんは
盗賊稼業を続けているんだと思っていた。
将来強くなったら父さんを
捕まえてやるって考えたこともあった…
でも、父さんが死んだ時に聞いたの。
あなたは…各地を回って
屍兵から人々を守っていたんだって。
親を亡くした子供たちの心を
手作りのお菓子で癒していたって…

ガイア
…………

デジェル
でも、そんな立派な
父さんじゃなくて良かった!
守るなら母さんを守って欲しかった!
癒すなら私の心を癒して欲しかったの!
大好きだから、
傍にいてほしかったのよ…!

ガイア
すまない、デジェル…
俺は…お前に辛い思いをさせたんだな…

デジェル
いえ…でもこれは
あなたに言っても仕方のないこと…
ただ、あなたに言えば
本当の父さんに伝わる気がして…
ごめんなさい…

ガイア
謝るな、娘を置いて死んだ父親なんて
許せないに決まってる。
お前のしてきた思いへの対価としては
とんでもなく軽いものになっちまうが…
せめてここでは父親として、
お前を守らせてくれ…!

デジェル
うん、ありがとう、父さん…

2012/10/28 Sun 15:29 [No.42]