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覇王樹
ソール
ジェローム! 無事かい?
ああ…こんなに傷だらけになって…!
ジェローム
まさか…父さんなのか!?
ソール
えっと…僕は正確に言うと、
君の父親のソールじゃない。
僕は一時的に君たちを助けにやってきた
別世界の人間なんだよ。
ジェローム
べ、別世界だと…!?
ソール
うん、だからこの世界には
あまり長い時間留まれないけれど、
できる限り君たちに
協力させてもらうよ!
ジェローム
そんな…それならなぜ、
今まで…!
ソール
えっ…?
ジェローム
そんな力があるのなら、
これまでなぜ助けに来てくれなかった?
私たちは何度も何度も…助けを…
欲していたというのに…!
ソール
!!
ジェローム…済まない。
ジェローム
父さんがいれば乗り越えられた
局面が沢山あった…
もっと多くの仲間を、民たちを
犠牲にせずに済んだ…
もしかしたら父さん自身や母さんだって
死なずに済んだかもしれない!
なのに、こんな風に
助けに来られたら…
今までどうしようもないと思って
諦めてきたこと全てを、
後悔してしまうではないか…!
ソール
…そうだね。
本当に…その通りだ。
僕だって、もっと早くに助けに来られたら
どれだけ良かったか…
そうしたら、君にこうやって
寂しい思いなんてさせずに済んだのに!
ジェローム
父さん…
ソール
でも…今度は間に合ったんだ。
君が死んでしまう前に、ここに来られた。
君にとってはもう遅いかもしれないけど…
父親として、戦わせてくれないかな。
君と、ミネルヴァを全力で守る。
それが…今まで君に
何もできなかった情けない父親の、
今できる唯一のことだから…!
ジェローム
…わかった。父さん。
礼を言う…
つい熱くなってしまったが…
父さんは何も悪くなど無い。
本当に憎むべきなのは…あの邪竜だ。
当たるような真似をしてしまって、すまない。
ソール
ううん、いいんだ。
そんなの気にしちゃいないよ。
ジェローム
協力してくれるか、父さん。
俺たちの…未来のために。
ソール
もちろんだよ!
2012/10/18 Thu 23:51 [No.38]