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龍馬惨殺 伊藤痴遊余談

杉さんぼく

また、以下のような話もあります。

痴遊氏が龍馬暗殺遭難について新聞に書いたら、浜松の代議士候補にもあがる中村四郎兵衛という人の書簡から、元新選組隊士の話を紹介しています。

…小生知己に永田克忠と申人有之…、同氏も新選組の一人にて、病気の為、刺客に加わらず候へ共、全く坂本暗殺者は今井信郎、渡辺一郎、高木啓次郎三人に相違無之、今井は祿七俵の所、右功により六百俵に加俸相成…

永田克忠…。

とある説には、旗本永田某が暗殺者だったともあったりしますから、永田某の名前は気にはならなくもありません。

この本を改めて見ていたら、意外な事に気付きました。

寺田屋にある龍馬忠魂碑、恩賜記念碑の両碑文は、なんとあの梅田雲濱遺稿並伝(昭和4年)梅田雲濱先生(昭和8年)の著書に名がある佐伯仲蔵氏が代作した、というのです。

…坂本龍馬氏に就き、御講演ある由、別紙両碑文は小生の代作せしものにして、此顛末に就きては、種々詳しく申上げたくも…取敢ず御参考迄に貴覧に供し候…。

おーっ、さすがは佐伯先生です。

今やなかなか手に入れるのは難しく、復刻もされない梅田雲濱遺稿並伝、梅田雲濱先生を著した佐伯仲蔵氏が龍馬忠魂碑、恩賜記念碑の代作したとは…。

杉山又男氏も気付かない痴遊氏の「坂本龍馬・中岡慎太郎」伝でした。

中岡日記や結城無二三、龍馬関係文書などの資料満載で、伊藤痴遊氏の「坂本龍馬・中岡慎太郎郎」は、片眼を瞑ってもまさしく入門編にお薦めです。

2015/12/02 Wed 22:26 [No.208]