杉さんぼく
資料=新撰組油小路事件の死体検案書
一、藤堂平助(南部弥七郎)弐拾八、九才位
疵所両足、横腹弐ケ所。
面上鼻より口へ掛(け)深さ二寸程、長さ七寸斗り、刀を握り候儘果て。
一、同所辻北東手に倒れ果て居り候ものは、三宅安兵衛(服部武雄)三拾才位
疵所背中数ヶ所、これは倒れ候ところを散々に切り付け候趣にて、疵の数分からず。
うつむせに倒れおり候を、翌日あおむけ候ところ、腕先三ヶ所、股脚四、五ヶ所、かか先(踵)一ヶ所、胴腹一ヶ所、流血夥し。
一、油小路通七条少し上ル東側へ寄り倒れ果て居り候は、寺(毛)内監物 三拾弐、参才位
疵所書き尽くし難く、五体散々離れ離れに相成り、実に目も当てられぬ斗に御座候。
傍に刀の折れ候儘捨てこれあり、脇さし握り候儘果て居り候。(鳥取藩慶応丁卯筆記より)
2015/10/14 Wed 12:47 [No.156]