Joker
吉良吉影の事件から早くも一週間がすぎた。
それと前後するように、世界をある事件が騒がせていた。
「アメリカの無人ロケット 謎の空中爆発!! ノストラダムスの予言の前兆か!?」
というニュースが毎日のように新聞やテレビで取り上げられた。
しかし、数日もすればどんなニュースも人々の記憶から忘れ去られる。
この時は誰もがそう考えた。
しかし、この事件がこの後のすべての前兆だったとは
この時誰も考えなかった。
康一は近所を散歩をしていた。
特に理由はなく、ただ急に外の空気がすいたくなったのだ。
そんな康一に見慣れない三人組が話しかけてきた。
三人組は全員男で、康一と同い年ぐらいの旅行者のようだった。
一人目は肩に掛かるぐらいの長髪で、
二人目は威張っているというか、偉そうな雰囲気、
三人目は三人組のリーダー格のようで、落ち着いた風格ある人物だった。しかし、何故か康一は承太郎や仗助に似ているとも思った。
まだ夏休みに入ってないのに旅行とは珍しいなと康一が思ったとき、三人目の男が耳を疑うようなことを話してきた。
「君が康一君だね?唐突ですまないが、君の友人のスタンド使いたちを紹介して欲しい。地球の存亡が掛かっている。」
康一は困惑した。
(何故この人たちは僕たちやスタンドの事を知っているんだっ!?それに仲間のスタンド使いを紹介しろだってっ!?それに地球の存亡っていったい何なんだっ!?)
康一は三人組に問い詰めようとしたが、康一の困惑した様子を察した相手が先に動いた。
「驚かしてすまなかった。しかし事態は急を要している。詳しいことは君の友人たちが来てから話す。」
康一は問うた。
「あなたたちは何者なんです?。」
すると三人組は各々のスタンドを出し自己紹介を始めた。
一人目の男が「俺は涼宮 暁(すずみや あきら)だ。スタンド名はシャンゼリオンだ。」といい、
二人目の男が「俺は加賀水 鋭司(かがみ えいじ)。スタンドはテイク・ザ・ウェイブ。」と名乗り、
そして三人目の男が「スタンドはアメジスト・ゴーレム。俺は神城 浄芽(かみしろ じょうが)だ。君の友人、東方 仗助の従兄弟(いとこ)にあたる。」と言った。
康一はこの三人組が少なくとも敵ではないことを悟り、仗助たちを紹介することにした。
そして康一は新たな運命が動き出したことを感じた。
2009/08/14 Fri 01:03 [No.9]