Joker
「ふんはははアーーーーーーーーーーーーーッ!!
ついに打つ手なしかァ?クソどもがあーーーーーーーーーーッ!!」
ミシミシと音をたてる氷を見て千寿は言った。
しかし鋭司は
「勘違いするな。長続きしないのは貴様のほうだぞ、千寿。」
「何ッ?!」
氷はドームのように鋭司たちを覆っていた。
そしてそのドームには怪しげな「ミシミシ」と言う文字が貼り付けられていた。
「まったく、急だったから大変だったよ。それもドーム全域に効果がないとだめだから極限まで尻尾文字を薄っぺらく延ばさなきゃだめだったしね。」
それはエコーズACT2の尻尾文字であった。
文字に触れたものに擬音を体感させるその能力は、コンクリ片に「ミシミシ」という音を体感させたのだ。
そして今、すべてのコンクリ片が粉になるまで砕けたのであった。
「クソッ!こうなったら最終手段だ!!
鋭司の胸への能力を解除!そして康一と鋭司、暁たちに向けて・・・くらえッ!!」
鋭司は穴があいた壁から見た。
大量の車が団子のようになってこちらに向かってくるのを。
「あれが最終手段か!だが大量にくっついているせいで速度は遅い!
康一ッ!エコーズACT3で止めてこいッ!!ここは俺たちがやるっ!!」
「わかりましたっ!」
「いいのかア?今のお前らかな〜り動きにくそうだぞッ!?」
「かまわねえな。」
鋭司はくっついている暁と露伴を担ぐと、千寿へ向かって駆け出した。
「ふふ・・・俺はよオ昔っから気になってたことがあってな、お腹と背中がくっつくってどんなんだろうってなア・・・・・・貴様らでこれから試してやるッ!!」
「だからかまわねえんだよ・・・お前のくだらねえ疑問も何も・・・・・・俺たちはすでにお前を詰んでいるから。」
「ふんっ!何をほざくッ
それ以上近づいたら俺のアスラの射程に入ることは百も承知だろうに・・・」
「ああ、これ以上は近づかない。だが・・・」
鋭司は千寿の足元を凍らせると、
「暁ッ!!いまだ撃てッ!!」と叫んだ。
「ほう、俺の足元に水蒸気を集めて一気に氷の状態にしたか。しかし、お前のスタンドの射程では動きを封じるのが限界。それに、お前の言う暁も今は目がふさっがっている。さっきの高速射撃も無理だ。さて、俺はあれとは別の車をお前らにぶつけてやるとするか。」
「そいつは必要ないな。それよりもお前は別の車・・・救急車を呼んだほうがいいな。」
鋭司が言った瞬間、暁の放った3発のレーザーがすべて千寿に命中した。
「なッ何故・・・ッ?!」
「それは僕さ。」
血を吐きながら問いかける千寿に露伴が答えた。
「僕がヘブンズ・ドアーで暁に“どんな状況でもレーザーをはずす事はない”と書き込んだんだ。それで暁は目がふさがれていてもレーザーを当てることができたのさ。」
「うっ・・なっ・・馬鹿な・・・」
千寿は倒れた。
「安心しろ。今、救急車を呼んでやった。いくらなんでも、殺したくはないからな。
さて、お前ら飯・・・とその前に、浄芽と仗助に頼んで後始末だ。」
鋭司の言葉に暁たちは深くため息をついた。
千寿‐再起不能
to be continued(トゥ ビー コンティニュード)チャンチャン
2009/11/16 Mon 23:22 [No.40]