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葉、散る

老害自覚ニキ

三寒四温、そうやって冬から春へ。草木は枯れ果て凍てつく風が肌を刺す2月の京都、鴨川近くの庭球場。たった1面の、されど夜には鴨川を煌々と照らす我らの憩い、もとい修練の場、今日ここで1枚の葉が散った。4年前萌え始めたその若葉は希望に満ちて成長を望んでいた。春夏秋冬表情を変え、日を浴び時には雨風に研磨されそれでも逞しく健やかに育まれていた若葉はしかし同時期に芽生えた他の4枚の葉よりも早くに散ってしまった。散ったと言うと語弊があるかもしれない、そう、少し早く枝から巣立ったのだ。悲しむべきことでは無く誇るべきことであろう、誰だってそんな日はいつかは来る、少し早かっただけ、周りの葉が受け入れる準備を未だ出来ずにいただけでその葉はとうに決意をしていたのだ、旅立ちを。春は出会いと別れの季節、冬に旅立った彼に良き出会いあらんことを祈るばかりだ。
こうやって葉が散り続ければ、そして新しい葉が増えればいつの日か、今我らが留まっている木は違う表情をすることだろう。散った葉の我々にとっては変化は受け入れ難いことかもしれない。しかし思い出して欲しい、我々にとっても、その頃に萌えている葉にとっても枝と幹と根は同じものであることを。ルーツは同じ、それを人はそう歴史と呼ぶのだ。

P.S. これ読んでる人は引退とか卒業しても部活のイベントとかOB会にはできれば顔を出そうね!

2025/02/26 Wed 23:53 [No.1213]