豪炎寺鬱也
子供の頃星を見上げるのが大好きだった。小学校で配られる星座表を片手にベランダから夜空を観察する。分からない時は親父のケータイを借りて星の名前を調べた。首が痛くなるくらい眺め続け、明るい星の名前は大抵言えるくらいになった。ふと空を見上げても、今となっては星の名前は上手く思い出せない。煌めく一等星たちは今日もちっぽけな俺を見つめている。
2025/02/17 Mon 23:57 [No.1212]