神有屋
理想に奔り、現実の壁に衝突し、クロノス(時神)の前に斃れた生涯でした。
故カストロ氏の事績はある種の人々にとって偉業であり、また別種の人々にとって暴挙の極みであったでしょう。
その社会的評価が定まるのは何十年後か、百年以上後か。
とはいえ歴史学の徒にとり彼の人は所詮、連綿と綴られてきた革命児の系譜に名を連ねたに過ぎません。
言えるのは、人類社会に格差が存在し現状に憤怒する人々が生存する限り、暴動と破壊の埋み火は燻り続けるということです。
人類は生命の本質によって、競争(闘争)と淘汰を繰り返さねば存続できないのですから。
'The best things in history are accomplished by people who get "tired of being shoved around."'
-Robert A. Heinlein
2016/11/28 Mon 22:13 [No.20]