神有屋
任天堂がスマホで発売した、Pokemon GO
先行発売した北米では、たいそうな人気といささかの(人身と財産の安全に関わる)トラブルを招いている模様。
ゲーム内容については書きません。プレーできないので。
スモンビーすなわちスマホを見つめたまま街路を彷徨する新たなヒト型生命種については、多方面から議論百出しています。
この小話におけるテーマは、任天堂がスモンビーの社会問題化を知りながら、それでもこの商品を発売した点にあります。
法的には問題なくしてあるはずです。北米で売る以上、法律に精通した専門家が微に入り細に入って訴訟対策を練るのが当然。
根幹は「このゲームで生じた損害の責任は、すべてプレーヤーにあります。その点に同意しない限りプレーできません」ということ。誰だって訴えられたくないですから、そういう条件をつけるでしょう。当たり前です。
ですから、それは(神有屋の)問題ではありません。
問題は、社会的に損害が出るとわかっていて、それでもなお発売した…という所にあります。
・画面に夢中で物にぶつかってケガをした。
・ゲームに夢中で人気のない所に行って強盗に遭った。
・画面に気をとられて崖から転落した(ヲイ)
最後のはともかく、真っ当な常識の持ち主なら、昨今のスモンビー事情を鑑みれば、Pokemon GOがどのような事態を招くか、容易に推測できます。
現在は、そんな簡単すぎる推測を実証してるに過ぎません。
…そう、それこそが問題なのです。
誰でも理解できる社会的問題を、さらに加速しかねないゲームを発売する…それが、正常な人間(法人)のする行為であるのか。
それこそが問題なのです。
…自社が法律的に守られていれば、客が不幸な目に遭ってもいいんですか?
「自己責任」て、そういう意味でしたっけ?
2016/07/20 Wed 20:40 [No.13]