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神有屋
ソニーのインナーイヤホン。2010/9/9発売で、すでに生産終了しています。
現在は後継機というか、カジュアル版のEX650が発売されています。
値段が買いやすくなり、デザインもコンパクトにまとまっている模様。
モニター系とうたわれていたEX600は、とても素直なイヤホンです。
音源の音質やアンプのパワーと癖を、大口径の16MMドライバーで”そのまんま”伝えてきます。
つまり音源が劣化していたり、アンプが力不足だったりすると、不足部分もストレートに吐き出してしまうということです。
ビットレートの低いMP3ファイルなどは、聴くに堪えなかったりします(^^;
モニター系、すなわち原音に近い状態で聴くことを前提にしてるのですから、当然といえば当然ですが。
聴いて楽しいというより、「聴き込む」ことを目的としたイヤホンです。
正直、おいそれとは薦められません。
5年以上前の商品にもかかわらず、いまだに新品で買うと2万円近くしますし。
(神有屋はリサイクル店をハシゴして中古を見つけましたが…それでも高価でした)
マイナス面ばかり挙げてしまいましたが、それくらい使い方がシビアなイヤホンということです。
生半可なシステムで使うのは無意味…というか逆効果。
きちんとした音源と高解像度のアンプを揃え、真っ正面から聴き込むという、まるで「背筋を伸ばし正座しての読書」「礼に始まり礼に終わる武道」的なイヤホンです。
耳かけ式なので、装着には安定感があります。
耳にぐっと押し込んで、おもむろに曲を再生するとビックリするかもしれません。
楽曲に籠められていた情報量の多さと、それに気がつけなかった今までのイヤホンとの違いに。
高価なイヤホンですが、値段分の性能はあるということです。
残念ですが、「ながら聴き」には向きません。
それくらい情報量がハンパないので、よそ見できなくなるんですw
じっくり腰を据えて聴きたい曲がある、そういう方にはとても頼りになるでしょう。
2016/06/12 Sun 14:50 [No.8]