H3年度卒 見目
梅雨晴れの栃木市営球場に1回戦の応援に行ってまいりました。
斎藤監督が最後の指揮をとる夏の大会、そして対戦高の黒羽高校の監督は、斎藤監督の息子さん。稀にみる親子監督対決ということもあり、非常に関心の高い試合となりました。
今年の鹿沼は昨秋を迎えた時点で部員10人を割りました。
1年生を迎え、スタメンにも1年生がいるなど少ない部員で一丸となってる姿が印象的でした。
私が入学したH元年。3年生二人、2年生0人の時以来でしょうか。夏の大会まで練習試合は勝てず、でも怖いものなしで迎えた夏の大会を思い出しました。
合同練習や練習試合をした両校は非常に実力も伯仲しておりました。初回相手ピッチャーの乱れからスクイズで1点先取。ところが1回裏に相手クリーンナップの連続適時打で2点を取られ逆転を許しました。3,4回と追加点を奪われ5回終了時点で4:1と黒羽ペースで試合が進みました。鹿沼も継投や必死の守りで追加点を許さぬように我慢の展開です。
そして迎えた7回の攻撃。起死回生の2点適時打!なんとか1点差!やっと流れを掴んだかのように見えました。黒羽のエースは疲労がありあり。ここで同点、逆転と行きたかったところですが、1点差のまま攻撃は終了。裏に1点を返され2点差に・・・。
そして、2点差のまま9回の最後の攻撃を迎えました。
正直、2点差を追いつくのは難しいと感じてました。
しかし、野球は2アウトから!という言葉があるとおり最後のバッターをアウトに取るまで試合は終わらないのです。見ている私がこの会で終わりだろうか・・・と考えたわけで。相手エースも早く終わりたいように投げ急ぎが見えました。守備の乱れもあり適時打と押し出しで2点差を追いつきました。
そして同点のまま延長10回。この試合初めて1点を勝ち越しました。流れは完全に鹿沼でした。我々も勝ちを意識し2回戦の試合日程など確認していたのです。
ところが、10回裏にスクイズで同点とされ、延長は11回を迎えました。鹿沼は1アウト満塁のチャンスを迎え、流れから行けば再度勝ち越し!と応援席からも精いっぱい声援を送りました。しかし、一度勝ちを意識したからなのかこのチャンスをものに出来ず。
そして11回裏を迎えるのでした。
満塁策で塁を埋め、奇しくも1アウト満塁を迎えました。鹿沼のマウンドは再度エースが登板。
運命の1球はエースに委ねられました。
結果は、前進守備のライトの頭上を越えて鹿沼の夏の終わりを迎えたのでした。
部員が少ない中最後まで白球を追いかけた3年生、お疲れ様でした。監督の最後の年、親子対決、少ない部員でのやり繰りなど例年にない沢山の想いを背負い試合をやりとげた事は非常に大きな経験になると確信しています。
そして、一度は追いつき、勝ち越した経験を今後の人生に必ず活かしてください!
2年生、1年生はこの試合を胸に新チームでの活躍を心より応援いたします。がんばってください!
斎藤監督最後の最後まで鹿沼らしい試合をありがとうございました。
そして、最後になりますが黒川さん、ご父兄の皆さま、OB会の皆様のご尽力に心より感謝申し上げます。
このまま試合が終わらなければいいなぁと思ってしまう素晴らしい試合をありがとうございました!
2015/07/15 Wed 14:37 [No.120]